【コラボ連載】「宇宙」は眠れる神々の夢

皆さんは、「コンタクト」という映画をご存知ですか?
私が大好きな映画のひとつなのですが、1997年ジョディ・フォスター主演の映画で、「宇宙の高度知的生命体を探査する女性天文学者」を描いた作品です。
この冒頭場面で、非常に「印象的」な場面があります。

最初に「地球」が画面いっぱいに登場します。
その空間はあらゆるノイズに満ちていて、さまざまな言語による放送、音楽、CMなど、本当に生活音が密集して散りばめられています。
しかし、その地球が少しずつ遠ざかっていくと――それにつれて、音が次第に減少します。視聴者の視点は月を通過し、火星を通過し、木星を通過し――次第に「太陽系そのもの」から離れていきます。
まだそこでも、音は聞こえています。
その音は、地球から視聴者の視点が遠ざかるにつれ「古い時代のもの」となっていきます。50年以上前の音楽「Over the Rainbow」が聞こえたかと思うと、音はどんどん少なくなり――最終的に「無音」となります。
そして銀河さえも通過し、無音の中で空間だけがどんどん遠ざかっていきます。突如ガス雲のような中に呑み込まれたかと思うと、再びそこを通過し――最終的には……光さえも消えていって――
――そこで、子供時代のヒロインの瞳と被らせ、物語が展開されます。

この作品の中で使われていた「音」は、「地球から発した信号が、どの地点でどれほど遅れて届くか」を表現したものです。
私達もよく知っているように、私達が今見ている星々の輝きは、もう何百万年前、何千万年前の輝きを目にしているのです。実際に今その場に行ったら――その星は「消えてなくなっているかもしれない」。
それと「逆のこと」を、地球を中心にして表現したのがこの映画の冒頭部分です。(まだ観たことがない方は、是非一度視聴されることをお薦めします。「科学的真理」と「神学的真理」が、立ち位置が違うだけで何ら代わりはないのだということを、うまく表現しています。)

最新宇宙物理学をもってしても、未だ宇宙の根源的な謎――何故宇宙が誕生し、その末がどうなるのかまでは完全に解かれていません(そもそも、宇宙物理学自体脚光を浴び始めたのが最近ですので。「パラレル・ワールド」の著者曰く、「かつては宇宙物理学は、物理学としてまともな扱いさえされていなかった」そうですし。←ちなみに、私は子供時代から天文学が大好きな人で、哲学科に進まないのであれば天文学を専攻していた――そう思います。)

さて――ここで話を、シリーズ連載に戻します。

<参考>
存在とは何か(魂と宇宙の仕組みを図解する)
魂と宇宙の仕組みを図解する その2
◆六芒星 平面図◆ 
◆六芒星 立体図◆ 

ウルさんが16日付けの記事で、立体図を合わせたものと、平面図をそれぞれ合わせ、その全体像について説明しています。
図解についての説明についてはすべてウルさんの方にお任せしてありますので、今回は六芒星の「3枚目 神界/宇宙・原理」について、私の考察、および文献との照合を進めたいと思います。

まず、この「三枚目の六芒星」についてですが――さすがに、私もこの次元まで体外離脱をしたことはありません。
一度だけ、「全体が存在であり、かつ、すべての色を包括した空間」に行ったことがあります。個人的には、ここが「私が体感出来る最高度の次元」だという実感はありましたが、それでさえもおそらく「宇宙の根源」とまでは行かないでしょう。

というよりも――私的には、「宇宙の根源」は「開かれない謎」のままであった方がいい――そう思っているからです。

人間というのは、好奇心の塊です。
その好奇心あるが故に、様々な発明、様々な進化があったと言えます。そんな人類にとって「宇宙」というのは最大規模の謎であり、神秘とも言えますが――そこを探究する為に、「私は三次元に産まれたわけではない」という確信があります。(だからこそ私は、悩んだ末に哲学科を選んだのかもしれません。宇宙の真理よりも前に「人間の真理」を探究する為に。)
また、シュタイナー曰く「次元が高くなると、人間との接触が出来なくなる」とも言っています。これは逆を返すと「人間が、高すぎる次元との接触が出来ない」ということと代わりがないだろう――そう思います。

以前、「次元上昇が起こった際、鉱物界が存在しなくなる」ということを言いました(なので皆さん! アセンション前に、パワーストーンは可愛がってあげてください。ある日気がついたら、なくなっちゃっているかもしれないので((笑)))。
それは、組成物そのものが変わるからであって――鉱物がなくなっちゃったからっていきなりみんなが「揃いも揃って水中に『どぼん』」となるわけじゃないことは……先記した通りです(笑)。おそらく組成物の周波数そのものが変わるから、「鉱物と同じ周波数」のものが必然的に「存在しなくなる」という意味なのでしょう。

だとしたら――。
さらに高次元になってしまえば……私達人間存在自体も「認知出来なくなる」可能性は高いです。私達人間が、細胞ひとつひとつを認知出来ないのと同じように。

なので、正直なところを申し上げまして、私がこの「六芒星(3)」を完全に考察することは「不可能」です。
私はあくまでも自分の現時点における知識に謙虚な姿勢でありたいので、知らないことははっきり「知らない」と言わざるを得ません。
私が文献にて「論証」を裏付けるのも、「自分が傲慢になることを、何より厳しく自分自身に『禁じているから』」です。
「知っている」と思えば、人はただ暴走するだけです。文献や偉人達の記録は、そうした暴走に「見直し」をかけ、また同時に、「この真実は、違うのではないか」という考察や気づきを促す意味でも「大きな役割」を担っています。
「検証・考察」という姿勢を捨ててしまえば、私達は利己のままに暴走し、果てしない妄想に取り憑かれるだけで終わってしまうでしょう。
宇宙のことを、現段階における私は完全に理解していませんし、それを「最新宇宙物理学」が論じている範囲を超えて考察するのも(私が宇宙物理学者として専門的に研究していない以上は)傲慢でしかなく、また、出過ぎた行為だと認識しています。
それは、哲学においても論じられていません。唯一、インドの最古の哲学書「ウパニシャッド」の中で触れられていますが、それとて非常に抽象的概念でしかありません。
なので、今回ここで書く記事は「あくまで推察の域を超えられない」ということを前提に、お話させて頂きますこと御了承頂ければと存じます。

【宇宙は「眠れる神」である】

ウルさんの六芒星、三枚目を観ていただくと――二つの流れがあることに気づきます。
その多様性が、人間界における一枚目よりは「よりシンプルになっている」という印象を、私は受けました。
人間界(三次元)に近づけば近づくほど、その内容は多岐に渡り、複雑となっていきます。
しかし、源に近づけば近づくほど、そこにあるのは「有」か「無」――そこからの派生でしかなくなっていくのでしょう。

目覚めているか――眠っているか。

前者が「有」で、後者が「無」であると仮定しましょう。
そして、これが六芒星(3)における創造と生命だとしたら――そこには活き活きとした世界、そこから派生した高次元の世界や、私達の世界など、あらゆる営みが組み込まれています。
しかし、後者であったとしたら――六芒星(3)においては、「破壊・消滅」。完全なる「無」です。

ただ――。
一般的な概念として、「目覚め」が「有」で、「眠り」が「無」の印象があるだろうと思ったのであえてそう表現したのですが――

私は、実は「逆」なんじゃないかな――と、思っています。
要するに……「神の眠り」こそが、「有」を起こし、「神の目覚め」は、「無」となるのでは――と。

私は何故か、子供の頃からこんなことを考えていました。
「私達は、実は『誰かの夢の住人』に過ぎず――その人が目覚めたら消えてしまうだけの存在なのではないだろうか」と。
誰かの夢――それが、「神の夢」なのかもしれない。

スウェデンボルグは、「霊界探索」をした中で「天界を含め、霊界すべては『一人の人間をなしている』」と言っています。(私個人的な意見としては、この「天界を含めた霊界全て」こそが「地球の生命体」なのではないかと、そう思っています。地球は絶対に、私達と同じように霊体を持っているはずです。だとしたらそれは、私達人類を統合した姿なのではないか、と。←だから、人類の成長が「神の成長」に影響するのではないか、と。)
もしスウェデンボルグの言葉をそのまま引用するなれば、宇宙も実は――生命体なのかもしれません。

しかも、それは「目覚めている」のではなく、「眠っている」――。
神々が目覚めた時――それは、「宇宙の消滅(文字通りの消滅)」を意味するのではないか、と。私達が目覚めた瞬間、夢に出てきた登場人物が消え去るのと、同じように。

クラリオン星人のコンタクターである「マオリッツオ・カヴァーロ氏」は、肉体を持ったままUFOに乗船し、「眠れる神の玉座」に連れて行かれた、と言っています。以下、その箇所を抜粋します。

※この内容は一部抜粋出来るような安易なことではなく、非常に深遠な智慧と情報を授けてくれています。なので、もし以下の内容を詳しく掘り下げたければ、是非実際に本を読まれることをお薦めします。

*************************

宇宙のすべてが眠る創造主(かみがみ)たちの夢の中の存在?

 右に動いた大神官アンタレス(※カヴァーロ氏を導き、智慧を伝えたクラリオン星人)の視線を追う。彼は、恐ろしい人物たちが休んでいる、七つの巨大なサファイアの玉座を見つめていた。
「おまえは世界の運命が生まれる領域を見た。おまえは、古代人、<宙(そら)の眠れる者たち>、つまり夢見る神々の目前にいる。我々は彼らの夢の中に存在するのだ。惑星や星、過去現在未来の森羅万象は、彼らの夢の産物であり、夢の中に内包されているのだ。野原に生える草や大海の見ず、季節の移り変わり、四十雀(しじゅうから)の歌を彼らは夢見るのだ。
(中略)
 彼らが夢を見ている限り、宇宙や銀河、星、惑星は存在し続けるのだ。

 しかし、いつの日か彼らが目覚めれば、覚醒とともにすべてが忘却の海へと墜落する。永久不変の力は崩壊し、始まりも終わりもない<一者>、<生成者>の波に、数千年という時が呑み込まれる。
 時代は粉砕され、生命は分解する。そうなれば銀河は溶解し、運命のままに宇宙はその存在を終える」

【超次元の扉 クラリオン星人にさらわれた私】マオリッツオ・カヴァーロ/著 196~197ページから引用

*************************


宇宙の死。
それは、「神々の目覚め」でもある――。
私は漠然と思っていたことが「ありありと書かれていた」ことに驚き、心の奥底でそれが「確信」に変わるのを感じていました。

それを踏まえると……ウルさんの六芒星(3)は陰と陽の中において「有と無」に言及されているのが、誠に理に適っている――そう思えるのです。
最新宇宙物理学においても「ビッグフリーズ理論」という、次元の凍結を唱える理論があります。以前、「ビッグバン説」によって、「宇宙は膨張した後、縮小に転じる」という説が唱えられていましたが――私的にはそれがどうも、しっくりこなかったのです。
だって、「どこを基軸」にして、縮小するんでしょう? マラソンみたいに、「折り返し地点」っていうのが宇宙にもあるというのでしょうか? 膨張した後、「どの時期をもって」縮小するのかが非常に曖昧だったので、子供時代からその説には頷けませんでした。
しかし、最近になって「宇宙は膨張したまま、そのまま『消滅してしまう』」という理論に変わりました。それは、ブクブクと煮立った湯の中の泡が、浮き上がって膨らんだはいいけれど、ある程度広がったらそのまま波になっていずれは消えてしまうのと同じようなものです。最新物理学においては、「宇宙は沸騰した湯の中に浮かぶ泡のようなもの」と考えられているのです。

宇宙の死は、私達人間に比べたら想像を絶する程の――それこそ永久とも言える先のことかもしれませんが、それでも、何故か私は「終わりがある」ということに、ひとつの感慨を覚えずにいられません。
有がある以上、必ずや「無」は存在する。それは、宇宙の源に近づけば近づく程そうなるのであって、「空(無ではないけど、存在だけがある)」というのは、宇宙の死を持ってしては無意味なものだと――そう思うのです。
無となれば――「存在さえも、消滅する」と。

三枚目の六芒星――これは、そうした「人間が証言できる最大限の有と無」を表現されているのではないかなと、ふとそんなことが頭に過ぎった次第です。


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超次元の扉―クラリオン星人にさらわれた私 (超知ライブラリー)超次元の扉―クラリオン星人にさらわれた私 (超知ライブラリー)
(2009/02/26)
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【コラボ連載】人間の本体は「高次元」にある

3日間、更新がストップしてしまい、大変失礼しました――。
最近、何だか「滝壺に近づく」かの如く忙しくなっていき――レスもメールの返信も、なかなか返せない状況です(涙)。今日も残り2時間ぐらいの中で今まで書きためた考察を記事にまとめていくので、レスの返信までは時間がなさそうです。時間が空くことがあれば、改めて返信させて頂きます――。

――ってなところで。
前回の続きに入ります。


<参考>
存在とは何か(魂と宇宙の仕組みを図解する)
◆六芒星 平面図◆ 
◆六芒星 立体図◆ 


【2】六芒星平面図解釈(神界((高次界))―霊界―幽界)

この2枚目の六芒星において「陰」があることを、意外に思う方も多いかもしれません。
しかし、私が離脱体験を通じてはっきり確信しているのは、「どんなに源(宇宙/原理)に近づいても、陰の要素が消滅することはない」ということでした。むしろ、「それを包括し、統合されたもの」そのものが、原理であり、私が思う「神、本来の姿」なのだろうな――と。

高次界においても、「陰(闇)」の認識はありました。それらが周波数の波動を落とすことにより誕生するのが「三次元」です。すなわち、この「神界(高次界)―霊界―幽界」における「陰」は「三次元を誕生させることに繋がる要因」であると、私は感じています。

昨今、「地球の上昇」ということがよく言われますし、私自身それを目指していますが(ただ、私の場合は「アセンションがあってもなくても、地球を変革しなければならない」という強い目的意識の中に存在しますが)、仮に地球が上昇しても、「三次元はなくなりません」。
この「神界―霊界―幽界」にある陰は、「三次元の要素となる」旨先程記載しましたが、低次から高次は窺い見ることが出来なくても、高次は低次を認識しています。それはある種、この盤にあるように、本来の高次(この盤における陽の部分)は「全体像を知っている(低次の認識がある)」からなのでしょう。そうした仕組みを、ウルさんの六芒星では端的に表現しています。

ただ、ここでいう「闇(陰)」を、人間レベルでの「低次元」と一緒にはしないで下さい。同じ闇であっても、高次の闇は「高次の中でも、より物質界に近い」というだけの話です。そうした意味では、この盤にある「闇側」は「人間にも近い」ということが出来るでしょう。闇側に「精」とありますが、高次元において「妖精・精霊」は「高次体」には含まれていません。
皆さんも、概念的に「天使」と「妖精」は「イコール」にならないと思います。天使は明かな高次体ですが、妖精はその一段階下――人間と天使の「間にいる存在」なのです。

ここでもう一回、シュタイナーの「神智学」にあった「人間の構造」を挙げてみましょう。



自我

アストラル体――動物界

エーテル体――植物界

肉体――鉱物界



このように、エーテル体は「肉体(三次元)」よりは上に位置していても、高次体(アストラル体)よりも下になります。妖精、精霊は「エーテル界」に属しているので、自ずと「幽界―霊界―神界(高次界)」の中でも闇側に位置することになるのは至極納得のいく図式となっています。

また、高次において「秩序」は絶対的な法則性となります。
それは、私達肉体においてもよく分かるはずです。
私達の肉体に「秩序」がなくなっちゃったら――きっと、あちこちに「べちゃ~」っとした、容姿さえ形成出来ない肉の塊みたいな人間が、ゴロゴロしていることと思われます。(※食事中の方、ごめんなさい;;)

私達の肉体は、それそのものですでに「秩序」を内包しています。
しかして、何故か人間の精神は「混沌(カオス)」を内包しています。
この矛盾が、誠に面白いものですね。肉体を徹底的に探究し、その秩序のあり方を精神論に結びつけられたとしたら、その時点で人は「森羅万象の構造を理解出来る」のかもしれません。(ちなみにスウェデンボルグは物理学者でもありましたが、人体解剖の研究者でもありました。だから彼は、「如何に霊界が秩序だっているか」を端的に表現出来たのだと思います。)

ウルさんが作成してくれた六芒星の図(2)を見ると、秩序の反対側に「混沌」が来ています。
そちらは「闇側」に属していますよね?
先程述べたように、「高次界」においても「闇側」に近ければ、それは物質界に近い状況となります。ですので、ここに「混沌」が入るのは至極納得がいくことです。

また、左下の「創造」は、ここが「フォーカス27」を内包していることを思えば、わかりやすいです。すなわち、ここでいう創造は「再生(転生)」でもあるのです。このレベルに行かないと、人は「生まれ変われない」ということになります。(ちなみに、本来であればそこまで行かなければ転生出来なかったはずが、幽界レベルで転生する人達が増殖しているということをシュタイナーが危惧していたというのは、先日記載したとおりです。)

この六芒星の図においては、「秩序」を担った段階で無条件の愛へと進化し、同時に次なるレベルへの進化へと繋がっていきます。ウルさんの六芒星の中で「秩序」は非常に重要な位置を示し、また同時に、私が体外離脱した中でも、その重要性を誠に深く実感していました。

この「2枚目の六芒星」は、私達にとって決して無縁ではありません。何故なら、こうした「霊界以上」に必ずや、「自分の本体」が属しているからです。
逆に言えば、そうした霊我(真我)がどの次元に属するかで、私達自我のあり方も影響をしてきます。
余談ですが――浅川氏は、講演会でよくこんな言葉を仰っています。

「『バカは死ななきゃ治らない』なんていうけど、あれは『嘘』! バカは死んでも、『バカのまま』!」

……ちょっと言葉は乱暴ですが(笑)、でも「誠にその通り」だと私は思います(私はこういう、浅川氏の「激辛トーク」が好きだったりします(^^))。
よく、「死んだらみんな、賢くなる」と信じ込んでいる人に出会すことがありますが――「大変申し訳ないけれど、それは『ない』よ」と私は返答しています。

人間界に生きている「思考レベル」が、直接的に霊界に上昇した際の「レベル」なのです。何故なら、すでに私達は「霊界にいる自分の『端末』」として生き、行動し、実践しているからです。
勿論、社会的背景により憎悪に駆られた存在(悪霊に自分を落とし込んでしまった霊)でも、その憎悪を払った段階で「高次霊になる」ということはままあります。(それは私自身、そういう霊と遭遇したことがあるから分かります。)

しかし、そういうのは本当に特殊な例でしかありません。例えば、戦争中捕虜となって、ひどい拷問にあい、あまりの苦痛から悪霊化してしまったとか――或いは、アメリカ大陸のネイティブアメリカンや、マヤ文明に生きたマヤ人達のように、一方的な侵略にあって虐殺され、それが原因で悪霊化してしまったケースだけなどです。
少なくとも、生温い現代社会の中で生きて、怠惰に日常を過ごし、何かあればキレて暴れて、周りの人達を苦しめた人が悪霊になったとしても――残念ながら、高次霊にはなれません。

ここで、スウェデンボルグの「面白い一例」をご紹介しましょう。

**********************

「どんな人間も、人間はみな霊界のどれかの団体と通じて生きている」
 霊界のいろいろなレベルの、さまざまな性質を持った団体とは、つまりは霊界という名の人体の各部分を更正している構成要素にほかならない。私たちは、人間だったときからすでに、これらのどこかの団体と通じることで生きている。
 もうこれだけ言えば、明敏な読者には、私がなにを言おうとしているかは、半分くらいは想像がついたに違いない。つまり、私たちの死後は、人間だったときに、自分と通じていた霊界の団体の霊となって生きるのだ。私は質問を受けると、よくこう答えた。
「その人間が死後において、どんな霊的な生を送るかは、その人間が人間だったときに、どんな人間だったかによる。人間だったときの生き方次第だ」

エマニュエル・スウェデンボルグの霊界Ⅱ 178ページより引用
**********************


さて。
みなさんは、どんな次元(霊界)に進みますか(笑)?

※次回は「六芒星図(3)」を考察・検証します。


【関連記事】
【コラボ連載】存在とは何か
現実問題、生きてみろ

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【参考文献】
エマニュエル・スウェデンボルグの霊界〈2〉人間は、霊界に支配されているエマニュエル・スウェデンボルグの霊界〈2〉人間は、霊界に支配されている
(2000/01)
エマニュエル スウェデンボルグ

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【コラボ連載】存在とは何か(魂と宇宙の仕組みを図解する)

今回は「LIVE the REAL」のウルさんとコラボ連載で、「魂と宇宙の仕組み」について、六芒星により図解した内容を記事にします。

存在とは何か(魂と宇宙の仕組みを図解する)
◆六芒星 平面図◆ 
◆六芒星 立体図◆ 

※この六芒星の原案は、Famさんから頂いたものです。Famさん、誠にいい機会をありがとうございました。

六芒星というのは、皆さんもよくご存知「ユダヤ教」におけるシンボルとも言うべき聖なる記号です。
その為、イスラエルの国旗にも使われていますが、ユダヤ教に限らず「神秘のシンボル」として、アクセサリーデザインなどにも使われているケースが多々見受けられます。

ちなみに、六芒星は「ダビデの星」とも呼ばれていますが――何故、そう呼ばれているのかが知りたくて調べたところ、なかなか興味深いことが判明しました。

現在のユダヤ教は「かつてのイスラエル王国から独立したユダ王国を起源に派生している」そうで、そうした預言者達による叛乱と前後して、ダビデやソロモン統治の時代があったようです。
ダビデがユダヤ教において絶対的な力を持っている理由は、こうした背景があるのでしょうね。(その後ユダ王国はバビロン捕囚とされますが――それ以外のイスラエル部族がどうなったのかというのは、歴史上明らかにされていません。ゲイリー・ボーネル氏曰く「十二部族のうち十部族のイスラエルの民が、日本に渡ってきている」というのですが、それが事実だとしたら、誠に興味深いですね。ちなみに、こうした「日本人とユダヤ人の関係性」については、「空気の研究」などで名高い社会学者の山本七平氏も言及しています。)

日本では安倍晴明のイメージが強く、五芒星こそが「魔除け」的印象を受けますが、実際には日本においても六芒星を魔除けとして使用していた例があります。時代的にどちらが先かは、断言しかねますが――
おそらく。
安倍晴明が魔を封じ込める際「一筆書き」しようとして……「途中で面倒くさくなった」のでしょうね(笑)。
「五芒星のが簡単に一筆で書けるから、メンドっちくなくていいや~♪」と、一個「角が欠けちゃった」のだろう、と。(※篠崎の勝手な憶測です! 皆さん、騙されないように!)

また、六芒星の平面的な図式に対し、これが「男性の逆三角形」と「女性の三角形」が交わった「統合の図」と説明する人もいます。
いずれにせよ、六芒星に対する明確な概念はなく、「聖なるシンボル」という範囲でその解釈は治まっています。

ウルさんが作成してくださった図を見ると――面白いことに、陰陽図がぴったりはまります。
しかも、この互いの交差した部分にそれぞれ要素の一部が組み込まれるので、ただの二元論で表現しきれない奥深さを感じます。

ちなみに、陰陽図についてですがこの形にも非常に深い意味があります。
「何故、互いに一要素含んでいるのか」と言えば、これは「陽極まって陰となす」「陰極まって陽となす」の象徴であり、一説には「陽の芽」「陰の芽」と表現している人もいます。――が、中国陰陽説の基盤たる周易から紐解けば、この理論は至極正論と言うことが出来ます。

陰陽図と六芒星を合致させるというのは、非常に斬新な視点です。
しかも、それぞれにおいて振り分けられた項目が陰陽図とうまく調和しています。互いに重なる次元図においては、高次と低次が「互いのゴール」であり「出発点」であるところが、唸らずにいられない程の合致点です。
これら図についての具体的な解説は「LIVE the REAL」のウルさんにお任せするとして、私の方では文献知識を元に、この図の整合性を証明していきたいと思います。


【1】次元的解釈

ウルさんの解釈に入る前提として、いくつか次元に対する文献的知識、および篠崎の体脱による経験談を記載します。
まずは、何度も引用したコナン・ドイル霊界通信の図。こちらをご覧ください。(フォーカスも加えてあります。)
――――――――

【幽界】(フォーカス23~26)
(1)邪悪で自己中心的な欲望のみの世界
(2)邪悪性はないが、低級な煩悩から抜けきれない者が集まっている世界
(3)何事も思うがままに叶えられる世界

【霊界】
(1)知的理解の世界
(2)直感的覚りの世界
(3)形体なき存在への準備(神界への準備) ※神界へあがる資質の不足する者は再生する。(フォーカス27)

【神界】
(1)宇宙の進化活動への参加の初期(フォーカス35)
(2)宇宙的存在としての普遍的な愛の活動
(3)ニルバーナ・涅槃

【2012年 アセンション最後の真実】から参照
――――――――
ウルさんの図を参照すると、次元の区分けが「1~22」までとなっています。
事実、先述したような形で「幽界」「霊界」「神界」の中にもそれぞれ細かな次元の層に分かれている模様です。ただし、ある一定のライン以上の次元となるとそこには明確な線引があり、そこを超えるにはどうやら「条件」が必要となってくるようです。

私が体脱を初めて間もない頃は、幽界、霊界の空間だけ出入りしていました。
そんなある日、ふと好奇心から思い立ち、「行けるだけ先に行ってみよう」と目標も決めないまま離脱しことがあったのです。
私の体はどんどん上昇していったものの、月の間近まで来た際、その周辺に大きな「膜」のようなものを感じ、そこから先へは「どうやっても行けない」という体験をしたことがありました。

これこそが、「大きな次元の境」なのだと、私はそう解釈しています。
そして、ウルさんの言う次元にそこを置き換えれば「6次元」であり、フォーカスで言えば「35」なのだろうなと、個人的には思っています。
(※この次元の解釈も、人によってマチマチです。人類がアセンションによって行く先は「4次元だ」と言う人もいれば「5次元だ」と言う人もいる始末。しかし、私の個人的体験をもとにすれば、幽界と霊界の境に「明かな境界」があったことから考えれば、「4次元=幽界」「5次元=霊界」「6次元=高次元界(ウルさんの言う神界)」と解釈しています。4次元レベルはまだ3次元との接触はありますが、5次元(霊界)に入ってしまうとまったく接触出来なくなることを思い返しても、「この解釈が妥当な路線かな」と、個人的には考えています。)

ウルさんの「六芒星立体図」における、「霊界―幽界―人間界」のものと「神界―霊界―幽界」――この二者が、私達が生きている間に接触できる「次元」であると、私はそのように感じています。
二枚目の六芒星にあたる「神界」というのは所謂「フォーカス35」で、神界(イメージ的には高次界)の「スタート」と捉えることが出来るでしょう。

では次に、それぞれの次元における六芒星を紐解いて行きます。


【2】六芒星平面図解釈(霊界―幽界―人間)

ひとつひとつの平面的六芒星は、「それぞれの次元における空間」を示すものと考えられます。
そうなると、この六芒星においては「人間界~霊界」にあたるまでの空間(フォーカスで言うところの26)を図にしていると読み解くことが出来ます。
私がウルさんのこの図を見た際、有無を言わせずに頷かせたのが、六芒星の周囲を囲む「霊から始まり相互作用する方向性」でした。
これは一巡していますが、この平面的(三次元的)関連は人間の霊性を高めるにあたって「必要不可欠」とも言うべきものです。
私はウルさんから一連の図を送って頂いた際、瞬時にシュタイナーの「神智学」によってこの図の信憑性を裏付けることが出来ると直感しました。改めて読み返すと、興味深いことがいくつも出てきます。

――――――――――
 人間の魂の本性は固有の内面世界であり、この点でその体的本性から区別される。この固有の世界は、もっとも単純な感覚的近くに注意を向けるだけで、ただちに立ち現れてくる。(中略)
 感覚的知覚に続いて、感情がこれに加わる。ひとつの知覚体験も快、または不快を人間に感じさせる。それも彼の魂の内的ないとなみの現れである。しかし人間は、感情の中で、外から彼に働きかけてくる世界に対して、第二の世界を創り加える。さらに第三のもの、すなわち意志がこれに加わる。意志によって、人間はふたたび外界に作用を及ぼす。そしてこのことによって、彼は自分の内的本質を外界に刻印づける。人間の魂は、その意志行為を通して、いわば外へ流出する。人間の諸行為は、内面生活の刻印を担っている点で、外的自然の諸事件から区別される。
 このように魂は、人間固有の世界として、外界に対置されている。人間は外界からさまざまの刺激を受け取る。しかし彼はこれらの刺激に即応して、ひとつの固有の世界を形成する。体的本性は魂的存在の底層になる。

【神智学】 人間の本質 二,人間の魂の本性 39ページより転載
――――――――――


ちょっと小難しい言葉が並んでしまいましたが――ここで述べられていることを端的に言えば、「人間というのはただ思念により生じるものではなく、外界からの情報を受信し、そこに意志を加え、またさらにそれを外界に発信するという『相互作用』に基づいて成り立っているのだ」ということです。
これぞ、ウルさんの書いた「霊界―幽界―人間界」の六芒星を囲む「双方の矢印」であり、その関連性の中央に浮かぶ「六芒星そのもの」と言うことが出来るでしょう。

私が「解脱(覚り)」の研究をしていた際、非常に興味深かったのは「一度覚った人でも『何度でも堕ちることがある』」ということでした。
それが一段落ちの時もあれば、場合によっては三段、四段ぐらいいっきに落ちることもあります。
もし人が「自分の中にある思念」だけで完全に生きられるのだとしたら、そういうことは起こり得ません。要するに、覚りを求める者でさえも堕落させる要素はいくらでも周囲に満ちているし、そんな誘惑はあちこちにある――そこに触れた際、人がどのような内的反応を示すかということこそが、この六芒星における「他愛・自愛」「悟/覚」「学/覚」などで現されていると篠崎は解釈しています。

六芒星本体そのものについては、「ひとつの個(自我)」と考えると上記引用したシュタイナーの記述内容がより具体的イメージとなることと存じます。
私達は決して「内観」だけで生きているわけではなく、そうした内観に基づく起因を「外界」から受けているのです。
外界は、物質的要素だけではありません。それが、ウルさんの1枚目の六芒星で端的に描かれています。

物質界の頂点にあるのは「死」です。この大いなるメタモルフォーゼは、次なる次元における「飛躍」の前提とも言えるからです。
そして、その背景に作用しているのが「霊」。まさしく、ここに幽界、霊界の示唆が含まれています。


※次回以降、2枚目の六芒星を考察・検証していきます。

【関連記事】
現実問題、生きてみろ

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神智学 (ちくま学芸文庫)神智学 (ちくま学芸文庫)
(2000/07)
ルドルフ シュタイナー

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【コラボ連載】悪霊に隙を突かれない方法

すみません……。昨日は引き続いての体調不良で、更新が出来ませんでした。(日曜日に三件UPした記事、分散すべきだったとどれほど後悔したことか――((涙)))

今回は「LIVE the REAL」のアングルさんと「コラボ」という形で、私が体外離脱で体験した内容、および書籍から得た知識を複合的に織り交ぜた「悪霊のいる次元と高次元の差」および「悪霊に隙を突かれないための方法」について記事にします。

【現実問題、生きてみろ!】
 「悪霊と悪魔の法則」 by アングル氏
 http://anglesign.blog88.fc2.com/blog-entry-12.html#tb

この記事で、「悪霊の存在」について詳細が書かれています。これを読まれただけで、悪霊の存在や人間との関連性については、もう充分ご理解頂けることと存じます。
なので、こちらでは「悪霊という存在のいる次元」と、それが「高くなっていく次元」の流れについて、記事にしたいと思います。

その前に、ちょっと私の体験談なのですが――。
私が体外離脱する場合、離脱に至るまでは「自力」のことが多いのですが(それに失敗して、糸を括られた風船状態になったという間抜け談は――先述した通りです;)、離脱先では大抵「ガイド役」がつきます。
なのですが、一度「悪霊の世界(コナン・ドイルの霊界通信を元に言えば「幽界(1)」の底辺)」に行った時は、離脱する前からすでにガイドが来て、こう言いました。

「今から君を、『地獄』と呼ばれている場所に連れて行こう。少し息苦しく感じるかもしれないけれど、ちょっとだけ辛抱していて欲しい」と。

その後――実際に、私は「息が出来なくなりました」。
エレベーターが急降下するような感覚を味わった後、苦しさはなくなったのですが……。
その後に広がっていたのは――おぞましい闇の世界でした。

この辺りの詳細については、本編から少しずれるのでここまでにしておきます(闇の世界にご興味ある方がいらっしゃれば、別途ご説明致します)。
私がここで言いたかったのは、そうした悪霊のいる次元は「酸素ともいえる何らかの濃度」が、非常に「薄かった」ということです。

これは以前、他次元に関しての記事を書いた際、「高次元に行く程、まるで大気に甘露が満ちているように、愛が周辺に満ちているのを感じた」というのと、「真逆の現象」です。

すなわち――三次元で私達の周辺を取り巻く「酸素」が、肉体という物質界でないところでは「(喩えて言えば)愛」で満ちていて、その濃度によって「次元の差」を感じ取れるようです。
次元が高ければ高いほど、そこは愛が甘露のように満ちて――悪霊がいるような次元になるとそれが非常に薄くなる、ということなのでしょう(おそらくそれで、私は「息が出来なくなった」のだと思います。その後苦しさが取れたのは、ガイドが何かしらの調整をしてくれたのでしょうね。カヴァーロ氏が「肉体のまま宇宙船に乗った」際、周波数をあげられたのと逆の現象をしてくれたのだろう、と。)

こうしたことから考えても、実は私達は(この三次元の中でさえも)「壮大な思念の海における、液体の一部」なのだと、そう実感せずにいられません。
いわば、「壮大な思念の海における液体」が、「肉体」を持っているのに過ぎないのだろう――と。
だとしたら、悪霊というのは――そうした思念の「波動の低い領域の存在」なのかもしれません。
そうすると、私達は決して「悪霊」を他人事には出来ないことになります。
何故なら、私達が「思念」を持って生きている以上、自ずと「波動の低さ、高さ」に絶対翻弄されることになるし、また、影響受けざるを得ないからです。

それこそが、アングル氏の言う「法則性」に挙げられている内容です。

また、先程「波動の低い」という言い方をしましたが、コナン・ドイルの霊界通信、およびルドルフ・シュタイナーの「神智学」における霊界の構造を見てもわかるように、「低ければ低いほど『三次元に近い』」ことになります。
要は、「三次元的執着」というものこそが、「悪霊を呼びやすい」ということに他ならないのです。
(それが、アングル氏の記事【Ⅰ】【Ⅱ】にあたります。)
何も「騙そう」だの「殺したい」だの、そうした犯罪に限った心理だけではなく、ごくごく身近な「三次元的執着」でさえも、一歩踏み間違えれば「悪霊との縁」を深めてしまいかねないのです。

三次元的執着。
ちょっと考えただけでも、いっぱい思い浮かびますね。
お金もそうですが、成功、肩書き、名誉、物欲……。
怠惰も三次元的執着でしょうし、「世間的尺度」というのも三次元的執着に入ってしまう。
考えたら……私達はいつでもどこでも、どっぷり「三次元的執着」の中にいて、その誘惑と葛藤の中に生きていることになるのです。(なので、私は「成功哲学」や「思念で何でも思い通りになる」という考え方は危険だと、警鐘を鳴らし続けているのです。それは「三次元的執着に他ならない」からです。)

また、俗に言われる道義的なこと――「家族を愛する」「自分を受け入れる」ということも、過度になれば三次元的執着になりかねません。私達はこうした「三次元的執着」と「それを超えた愛」の間を、まるで振り子運動するように往き来しているようなものです。
ですから、私達は常に「自分の意識」というものを明確に持ち、「バランス」を心がけることが何より大切なのだと、そう私は実感しています。(文末にあるアングル氏の「また、そういった状況から脱却するためには、自分自身を探究せざるを得ない」というのはまさしくその通りで、私達が意識的に「三次元的執着」と「それを超越する愛」の境界を見極めることが大切となってくるでしょう。)

あと――ここは非常に重要な点なのですが――アングル氏の記事内にあるこの部分。

>悪霊、悪魔のエネルギーが倍増していくと、
>その者に本来の光の部分(便宜上こう書くが、詰まるところ一般的な良心とかそういうところを司る部分)を上>回るため、本人の善的意識を支配できるようになる。
>
>そうすると、愛や情に訴えかけることが可能になり、
>そういった感情面を操る手段を見出し始め、相手を引きずりこむことも可能となる。
>同時に、愛や情を求めるネガを持っている存在はそういった存在を信じやすくなる。
>(自身のネガに理解を示す存在故に、ネガ同士の分かち合いが置き、安心感を覚える等。)

実は、こうした現象が現在の「スピリチュアル分野」でまかり通っています。
物理学者であり発明家、かつ霊界探究として名高いスウェデンボルグでさえも、「天使の姿をした悪霊」に悩まされていた――また、シュタイナーでさえも「善霊の振りをした悪霊」に悩まされていたと記述しています。
それほど、私達は「本当の善」と「表層的な善」の区別がつきにくい、皮肉な生き物なのです。

「偽善」という言葉に対して、多くの哲学者や文学者達が議論してきました。しかし、未だに明確な線引は出来ていません。
何故なら、「それを見定めること、そのもの」が、私達人類にとって「課題のひとつだから」です。
だからこそ、悪霊もそうした「愛や情に訴えかける」という――人間にとって最も「美しく」、かつ最も「弱点」とも言うべきところを衝いてくるのでしょう。

そうしたせっかくの「人間にとって美徳」とも言うべき場所を、悪霊に憑かれないようにする為の「知恵」があります。
それが「論理力」です。

5次元文庫などからも多数著作を出しているエハン・デラヴィ氏が翻訳した「パワーかフォースか」という本。
著者はデヴィッド・R・ホーキンズという医学博士なのですが、この中で「真理に通じた力を見抜く能力が、人間には本来存在している」ことが書かれています。

すなわち――私達人類は、直感的に「何が真理か」を見抜く力を、本来持っているのです。
(それを「Oリング」の筋肉反射から、説明しています。Oリングというのは、自分の肉体に「合っているか、否か」を確かめる方法です。そうした反射を、人間の精神も持っているということが、この本には書かれています。)

この見抜く力こそが――いわゆる「洞察力」とも言えるものなのでしょう。

皆さんが多くのブログ記事に触れていく中で、「ここは共感出来る」「ここは共感できない」というものがあると思います。
それが、皆さん自身の中に存在する「真理に通じた力を見抜く能力」と言えるでしょう。
真理は、平べったい愛を多くは語りません。シュタイナーは「神とは『愛』であり『生命力』であり『真理』である」と言っていましたが、真理に近いものほど、「愛」という言葉を翳さないのです。

何故なら――「真理に近い文章は、すでに『愛を含蓄しているから』」。
ことさらにそこを、主張する必要性がないからです。

また、真理に近ければ近い程、論旨に矛盾を生じません。そうした人の記事や文章は、年数を重ねても、また、他者に対するコメントに対しても「矛盾」を孕んでいません。(ちなみに、流通している書籍においても平気で矛盾したことを書いているものがあります。また、メディアなどで取り上げられる有名スピリチュアリストの中にも、言論と行動に矛盾を抱えた人が実際にいます。なので、有名か無名かは、こうした論旨の矛盾を解く際に何の尺度にもならないのです。)
そうした真理に近い文章は、感情論を抜きにした「一貫した論理性」が、常に書かれているはずです。

皆さんが悪霊に隙を突かれないよう矛盾を見透かすには――ご自身の「洞察力」を磨くことが一番の近道でしょう。
本来、皆さんの中にはすでに「それを見抜く力」があるのですから、アングル氏が文末に言っていたように「自分自身を探究せざるを得ない」――この一言に尽きると、私はそう思います。


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パワーか、フォースか―人間のレベルを測る科学パワーか、フォースか―人間のレベルを測る科学
(2004/08)
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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

【篠崎編集担当】


【篠崎の著作本】

アセンション真実への完全ガイド―2012年のイベントホライズン (5次元文庫 し 2-1)アセンション真実への完全ガイド―2012年のイベントホライズン (5次元文庫 し 2-1)
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