今日は仕事があまりに溜まりすぎたので(汗)ブログをお休みするつもりでしたが──どうしても書きたくなったことがあったので、皆様にご紹介します。
YOU are EARTHにスタッフとしてご協力頂いている方に、ヴァイオリンを弾かれる方がいらっしゃいます。
オーケストラなどにも参加されているので、本格的なクラシックを長年されているような方です。
その方とお話をしていたら……諦めたはずの「かつての夢」が再び頭をもたげ、激しく心を揺さぶるようになってしまい、その頃のことをついつい思い出してしまっていました(笑)。
篠崎は十代から二十代前半にかけて、音楽に命を賭けていました。
ピアノは子供の頃からやっていましたが・・・・・・クラシックピアノには致命的なことに、私は手が小さい上に「指が短い」んですよね(苦笑)。
オクターブでさえも届くのがやっとで、和音を急いで弾こうとするとオクターブが届かなくなることさえありました。
そんな致命的な欠点から私はクラシックピアノを断念せざるを得なくなり、「作曲」の方へと意識を向けました。
当時はまだポップスが主流だったので、ピアノ弾き語りなどをしながら(作詞・作曲をしていました)ライブなどもしていたのです。
でも、本当にやりたいのは楽曲だったり、純粋な作曲でした。その為に音楽理論を学んだり、当時通っていた音楽学校の「特待生」ということで、アメリカに一ヶ月間留学したりもしていたのです。
私が留学していたのは、カリフォルニア──学校はロサンゼルスにありました。
私以外にも三名の留学生がいて、お世話役兼通訳の方が、毎日私達を学校まで送り迎えしてくれていたのです(個人レッスンだったので、通訳はひとり必ずつきました)。
当時、私は19歳でしたが──その頃の私は、社会のすべてを憎んでいる、いわば
「怒りの塊」でした。
でも、本当に憎んでいたのは社会ではなく、「自分自身に」だったのかもしれません。どことなく伏し目がちで、何かに対して怒りを表すかのように、いつでも口を閉じていました。
当時の私は、つきあっていた男性と親友の両者に、裏切りに近い行為をされた直後でした。いえ──本当は当人同士に「裏切り」の気持ちはなかったのでしょうが・・・・・・当時の私はそう受け取っていたのです。
──誰も、信用出来ない。
それが、私の心に巣くっている怒りの原動力でした。
日本もバブル真っ盛りで、人のこころの価値を歌う音楽よりも、恋愛や軽いノリの音楽がもてはやされていた時代でした。
そんな社会にも私は馴染めず、かといって自分が最も求める「こころや精神の価値」は蔑ろにされていて、何に感情をはき出せばいいのか分からないような状態だったのです。
そんな私にとって、音楽は本当に「命そのもの」でした。
私はピアノ曲がメインでしたが、ピアノを弾いて歌っていると──本当に
自分がその場からいなくなって、どこか違う世界に行っているかのような感覚を味わうことが多々ありました。
ピアノと向き合っている時だけが、「生きている時間」──そして、それ以外は私にとって「死んでいる時間」でした。
そんなある日のこと。
とてつもなく「大きな転機」が──私に訪れたのでした。
私達がホームステイしていたのは、カリフォルニアの片田舎でした。山奥で隣家まで行くのに10分は歩くぐらいの、とても静かな場所だったのです。
私はもともと都会が大嫌いな人なので、こうした自然溢れる環境がホームステイ先というのもすごく幸せでした。思う存分ピアノを弾いて、全身で歌っても、苦情なんて来ませんもの(笑)。勿論、防音設備なんかありません。する必要がないので(笑)。
私にとって、生まれて初めて「最も幸福」といえる時間を過ごしていた──そんなある夕方のことでした。
私がいつものようにピアノを弾いていると、何か違和感を感じたのです。
顔をあげると、外が「真っ赤」に染まっていました。
何事かと思って飛び出したところ──
見事な夕焼け。
世界に存在するすべて、あらゆるものが朱色のヴェールに包まれたかのような、そんな感じです。私の目に赤色のセルロイドでもまとわりついたかと思うぐらい、すべてが朱と金色に彩られていたのでした。
私は絶句して、その場に立ちつくしました。
こんな美しい光景を見たのは、生まれて初めてだったからです。
私は何かに呼ばれるようにして、そのまま夕焼けの中を歩いていきました。しばらくすると大きなポプラの樹があったので、その下に腰を下ろし、ただただ呆然と朱から紅へ、そして淡い紫へとグラデーションに変化していく空の様相を眺めていました。
すると、その時──。
どこからともなく、「メロディ」が聞こえたのです。
とても美しいメロディでした。心の安まる、暖かな音色。ストリングスのようにも思えましたが、ちょっと違うような気もします。
「誰か友達が練習しているのかな?」
そう思ったのですが──耳を澄ますと、聞こえないのです。
気のせいかと思い、再び私は意識を夕焼けに向けました。
するとまた、聴こえてきたのです。
もしかしてこれは・・・・・・この世の音楽ではないのかもしれない。
何の抵抗もなく、そんな考えが浮かびました。
そんなことが起こってもおかしくないぐらい、その夕焼けが美しかったからです。その夕焼けこそが、この世のものとは思えないなら、この世のものとも思えない音楽が聞こえても不思議はない──そう思ったのです。
だから私は、五感を使うことなく、心でそのメロディを聴こうと思いました。
再びポプラの樹にもたれ、夕焼けを眺めながら──心でメロディを聴いた・・・・・・
──その時でした。
パリ────ン!と、私の中で何かが「割れる」感覚がしました。
一瞬で私は意識を覚まし、飛び起きるように体を起こしたところ──
世界のすべてが一瞬にして凝縮し、ポーンと私の心の中に飛び込んできて、瞬時にぶわっっと広がったような感覚に襲われたのです。
何が起きたのか、説明はつきません。
ただ、その場にあったのは「途方もない感動」でした。
──ひとりじゃないよ。
そんなふうに呼びかけられたように思いました。
私は気がついたら、ボロボロ涙をこぼしていました。泣いている自覚もなく、ただただ涙が溢れていたのです。
その時私は、生まれて初めて「生命の神秘」を感じ取ったのです──。
陳腐な言葉や表現で、あの体験は語り尽くせません。
ただ、ひとつだけ明確なのは、
あの体験がなければ、今の私は存在しなかったということだけです。
すべてを憎んでいた私は、その日を境にいなくなりました。留学から帰った後、みんなが私の変化に驚いたぐらいです。
あの時聞こえていたメロディーが何だったのか──私には分かりません。
でも、あれだけ美しい夕焼けと美しいメロディは、この世に存在しない。きっと「天界の音楽」だったんだろうな──そんなふうに思っています(笑)。
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