先日、「へぇ──」と考えさせられるコラムを目にしました。
その内容は、宮崎駿監督の映画「崖の上のポニョ」に関するもので、上映当時、宗介の母親であるリサに対する「批判」が殺到した──というものでした。
まぁ・・・・・・言う人は「言うだろうな」という気はします。
作品を見た方はご存知でしょうが、宗介は母親も父親も名前で呼んでおり(それはこのブログでも書いたことがありますが)、そこに親としての権威はありません。(でも、親に必要なのは「親子愛」であり、「権威ではない」というのも、このブログで書いたとおりです。)批判の内容は「車の運転が乱暴」とか、「夫が帰らないことで感情的になるのは如何なものか」、或いは「子供にインスタントラーメンを食べさせるなんて、どういうことだ」など、そういった批判が多かったそうです。
しかし、そのコラムでは
あの作品に、理想の母親像を求めること自体が筋違いなのではないかと言ったことが書かれていました。
それは確かに、一理あるでしょう。
しかし、私がそこで引っ掛かったのは、
それなら、理想の母親像というのはどういうものなのかということです。
理想の母親像──。
巷でよく耳にする言葉ですね。大抵、夫婦関係が破綻する前にはそうした言葉が飛び交います。「理想の妻像ではなかった」とか「理想の夫にはほど遠い」とか・・・・・・。
しかし、そうした言葉を使う方に是非ご一考頂きたいのは、
では、あなたは「理想の自分像」になれているのですかということです。
私は正直言って、「崖の上のポニョ」のリサに違和感はありませんでした。むしろ、あそこまで「ハチャメチャ(笑)」なお母さんだからこそ、宗介は立派に育っているのではないでしょうか?(宗介の年齢設定は5歳だそうですが、とてもじゃないけれど私の甥っ子と1歳違いとは思えないぐらい大人です;)
まぁ、創作された物語に対してそうした人間像を論じるのも、それこそ筋違いかもしれませんが、あまりにも簡単に「理想の○○像」と言われることに私はどうも抵抗を感じてしまいます。
本来「理想」というのは
自己に求めるべきものであって、
他者に求めるべきではないのではないでしょうか?
人は、昔からこうした「理想」を追い求めて来ました。
童話「青い鳥」なども、鳥に象徴されてはいるものの、結局は「理想」を探していたのと同じことだと思えるのです。
30代後半の世代の女性であれば、「花の子ルンルン」というアニメ番組があったのをご存知と思います。放映当時、私は「ルンルン」という軽いノリの名前が嫌いで(変なことを嫌う子供ですよね;)見ていなかったのですが、再放送の時に改めて見て「あ、このアニメ面白いかも」と思い、全話、夢中になって見たのを覚えています。
このアニメは、主人公のルンルンが「七色の花(虹色の花だったかな?)」を探して世界全国を旅する──という話なのですが、結論としては「青い鳥」と同じです。
青い鳥も、チルチルとミチルが冒険をしながら青い鳥を探しますが──結果的に「自分の家にいた」ことに気づきます。
この教訓は、色々な見方が出来るでしょう。
まずひとつは、
理想というのは、実は身近にあるものなのだということ。それは、おそらく多くの人が行き着く教訓だと思います。
でも、私はもうひとつの見方の方が重要じゃないかと思えるのです。
すなわち、
行動をしなければ、結局その理想に気づけなかったということです。
「青い鳥」に置き換えて言うなれば、チルチルとミチルが「あれだけの冒険」をしたからこそ、青い鳥が家にいたことに気づいたのであって、また、「花の子ルンルン」で言うなれば、ルンルンが「あれだけの旅と出逢い」をしたからこそ、七色の花が庭に咲いていたことに気づいたのだ──という。
理想は「身近にある」というのは、確かに一理あるでしょう。
しかし、それに気づくか気づかないかは、
如何に自分が行動したかなのではないか──私には、そう思えるのです。
だからこそ、他者や外部に「理想の母親像・父親像」「恋人像」を求めるのであれば、
そういう人を得る為に、まずはどれだけ自分が理想に近づいているのかの方が大切なのではないかと、私は思えるのです。
ましてや、
世間的価値観から押しつけられた理想の母親像なんて、窮屈に決まっています! 麻薬で逮捕された元アイドルの酒井法子さんは、「理想のママドル」という言葉が窮屈だった──と言っていたそうです。世間の目で自分の枠が決められてしまうなんて・・・・・・何とも気の毒な話ですよね。
他者に理想を要求する時は、是非とも「どれだけ自分が理想的な人物か」を考察してから述べて欲しいものだな──なんて、ついそんなふうにも思ってしまいました(笑)。
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