アセンション・ストーリー

 今からたとえ話をします。皆さんも、今から話す物語の登場人物になった気持ちで読み進めてみてください。


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 宇宙はもう遙か昔から、生命を創造し続けています。
 それは何層にも重なった次元の進化であり、脱皮とも言えるかもしれません。青虫がさなぎから蝶になると、それは一見別の生命体に思えますが、同じひとつの生命体です。宇宙は「青虫の次元」「さなぎの次元」「蝶の次元」……そしてさらにその先と、永遠に湧き出る泉のようなものなのかもしれません。

 そんな折り、ついに私たちも「新たな次元」へと進化しました。宇宙の仕組みを知った私たちは、繰り返されてきた生命の創造を営む為に、新しい生命を創造する立場となったのです
 私たちは、かつて私たちを生み出した親ともいえる存在──最終的に行き着く神の創造を模倣するようにして、再び「青虫の次元に生命を誕生させる」ことになりました。

 新たな生命を創造する──。
 それはとてもエキサイティングで、かつ、喜びの連続でした。
 条件の整った惑星を見つけ、そこに生まれる新たな生命の為に環境をつくり、みなで力を合わせて「我が子である生命達の次元」を創造しました。
 最初は単細胞生命だったものが徐々に進化していく過程は、見ていてとても心躍るものでした。やがて惑星は緑と種々様々な動物達の星となり、惑星の生命体そのものも乳児の段階に進んでいました。

 そして、そこまで進んだら宇宙の創造プロセスにおいて、もっとも大切な仕事に取りかからねばなりません。
 知的生命体の創造です。
 知的生命体は、次元を担う大切な存在です。何故なら、彼らが次に「新たな生命を創造する立場」となるからです。生命は、神の模倣であり、愛の証明──そして、真理の具現です。やがてはそのような大切な役目を担う存在なのですから、慎重につくる必要がありました。
 知的生命体は、より慈悲深く──より強靱な魂の持ち主であって欲しい……。私たちは、これから生まれる惑星の子ども達は、自分たちよりも優れた魂になって欲しい──そんな願いをこめて創造したのです。

 だからこそ、私たちは子ども達に自由意志を与えました。
 宇宙の生命としての大前提──それは自立であり、自律です。
 自らの足で立つものでなければ、そして、自らを律する力のあるものでなければ、世界を循環させることが出来ません。世界の循環は、宇宙の創造のプロセスに繋がっています。
 自由意志は、「自立」と「自律」を促すために「最良の策だ」──私たちは、そう考えたのです。

 ところが──これには「罠」もたくさんありました。
 いえ、実際私たちがその「罠」に気がついたのは、子ども達である「人間」が、ある程度進化してからのことでした。
 
 子ども達の進化をみていて、ある仲間がこう言いました。
「より慈悲深く、より強靱の魂を生み出すためには、逆境と危機的状況が必要だ。この物質世界において摩擦を起こすことで、より選択の自由を広げよう。そこから子ども達が自由意志で選択することにより、慈悲も強靱さも生まれるだろう」
 その仲間の意見に、反対する者達もいましたが、長い話し合いの結果、子ども達に逆境を与える──という方向性に結論がくだされました。その代わり、徹底したフォロー体制をとろう──そう私たちは決意したのです。

 様々な環境悪化、災害、病気、戦争──。
 物質世界における摩擦が生じ、そのたびに悲劇が起こるのを、私たちは不安を抱えながらも見守っていました。何よりも辛かったのは、「子ども達である人間の、悲しい顔をみること」──そして、「人間が産んだ子ども達が、悲しい死を迎えていくこと」。人間の親は、今、人間達を見守る私たちのような苦悩を味わっている──そう思うと、いてもたってもいられない痛みがありました。
 でも、魂は不滅です。悲しい死を遂げた魂が、カルマを克服してより強くなっていく状況を、私たちは寄り添うようにして見守り続けました。
 そして、摩擦が子ども達である人間の魂に「大きな負荷を与える」と判断した時は、姿を変えて彼らの前に現れ、導くようになりました。
 そんな私たちを、子ども達はいつしか「神」と呼ぶようになりました。 

 いいえ。本来、私たちは「神」という別存在ではなくなのです。
 しかし、子ども達は「神」を自分たちから切り離した別存在とみるようになり、私たちとの絆を断とうとしていました。

 ──そう。これこそが、良かれと思ってつくった「摩擦」と、宇宙の創造プロセスに参加出来る為の前提条件を整えるために与えた「自由意志」が生み出した大きな罠だったのです……。

 強靱な魂を生み出す為に与えた試練や逆境により、皮肉にも子ども達の魂は「弱っていった」のです。
 理由は、「自由意志」にありました。彼らは「楽」を知ってしまい、逆境に耐えることよりも「逃避」を選んだのです。
 「楽」という怠惰な道を与えたものを──子ども達は「悪魔」という別存在として造り出しました。しかし、本来の理由はより強くなって欲しいという願いから摩擦を与えた親心子ども達に与えられた自分の選択権による結末──要するに、子ども達が自分で選び取った結末であり、どこにも悪意は存在していなかったはずなのです……。

 その罠に、どんどん子ども達ははまっていってしまいました……。
 そのたびに私たちは、姿を変えて彼らの前に現れ、私たちとの繋がりを伝えようとしました。
 しかし、時代が廻るたびに私と子ども達の溝は深まり、やがて子ども達は「別存在としての神」さえも見失い、ついには「自分たちは孤独だ」──そう考えるようになりました。

 子ども達が信じたのは、親である私たちではなく、目に見える物質でした。
 分離は進み、当初は存在しなかった「悪」は、「自分たちは、神から見捨てられた孤独の存在」と勘違いした子ども達によって生み出されてしまいました。すなわち、悪が物質化したのです。
 もちろん、悪魔として人間のように肉体を持ったわけではありません。そうではなく、子ども達の生み出すものすべてに「悪」が入り込むようになってしまったのです。

 そのため、本来は善も悪もなかったエネルギーやシステムに、「悪意」が入り込むようになりました。
 でも、それは私たちの願ったものではなく、また、私たちにあったものでもない──私たちの存在を、歪めて子ども達が受け止めてしまった結果でしかないのです。
  
 子ども達「人間」が体験している様々な創造プロセスは、すべては彼らが私たちの立場になった時、新たな生命を創造するための予行演習でした。
 しかし、子ども達は「私たち『親』と切り離された孤独感と不安感」から、その予行演習の中であらゆる破壊行為を繰り返していったのです。

 親の愛を見失い、自分は孤独だと思った子どもがする行動──。それはほとんどが「血迷った行動」となるでしょう。
 愛は、いわば「生命の一部」です。生命が「愛の証明」であるということは、愛が証明されない生命は「生命としての存続が危ぶまれてしまう」のです。愛を失った生命は、ほぼ間違いなく暴走行為に出るでしょう。

 人間達がする破壊行為も、そのひとつ──私たちはそう考えました。

 最初は意図的に与えた摩擦が、いまや人間達の「意志」によって、大きく膨れあがろうとしていました。自ら生み出した悪に、人間達自らが呑み込まれようとしている──。人間達すべてが滅びる危険をはらんだ戦争が繰り返されているのを見て、私たちは「もうこのままにはしておけない」──そう決断を下しました。

 宇宙の創造の前提である自立と自律──。これを促すためには、親である私たちは簡単に手を差し伸べることができません。干渉は、自立にとって「最大な障害」だからです。
 そのため、私たちは愛する子ども達の精神に働きかけました。

 かつて人間がしてしまった過ち──それは、親である私たちを切り離し、別存在である「神」としてしまったことにあります。
 このことを「人間の親子関係」に置き換えてみれば、過ちがすぐに分かるでしょう。
 子どもが親であるあなたをみて、「あなたは神様だ」と言ってひれ伏したら──どうしますか?
 心ある親であれば、ひれ伏す我が子の手をとり「跪く必要はない。私たちは親子なのだから」──そう言うでしょう。
 それと同時に、我が子が自分のことを「自分とは別存在だ」と思うことに、悲しみを抱くでしょう。
 私たちにとっても、それは同じことなのです。

 物質世界における親と子は、血という繋がりで繋がっています。
 それは目には見えませんが、肉体の内部に流れているものです。
 私たちと人間の関係も、それと同じです。
 すなわち、人間の親子が肉体の内部を流れる「血」で繋がっているように、魂の内部に流れる血によって、私たちは繋がっているのです。

 だから、私たちの声が人間にも聞こえるのです。
 外部に私たちを求めても、そこに私たちは「いません」。
 私たちは、人間の「魂の内部にこそ」存在しているのです。
 かつて人間として生きた賢人達は、内観せよと呼び掛けました。それは、こうした理由からなのです。

 人間達のこころが物質に染まり、私たちの繋がりが断たれたと思える今こそ──私たちは必死になって、愛する我が子達に呼び掛けています。
 遠くの神を探さずに、「あなたの内部にいる『私たち』に、気がついて欲しい」と。
 
 人間の進化が進むにつれ摩擦がどんどん大きくなり、それがひとつの「闇」を形成しています。
 しかし、私たちの呼び掛けに気づいた人間達も、どんどん数を増やしています。
 その姿が、私たちの目には光の波動のように見えています。
 光と闇が拮抗するたびに、訪れる摩擦に苦しむ人達もいるでしょう。
 その摩擦が存在するのは、我が子である人間達のせいではありません。罪悪感は孤独感を引き起こします。あくまでも摩擦そのものはニュートラルで、負荷にも善悪は存在せず、そこに含まれているのは「強く成長を遂げて欲しい」と願う、私たちの想いだけだったのですから。

 青虫の次元がさなぎに変わり、蝶になろうとしている今──。
 人間達に必要なことは、どれほどまでに私たちが我が子を愛していたか──そのことに気づくことなのかもしれません。
 何故なら、彼らが私たちから離れ、孤独だったことは「一度もないから」です。

 私たちもかつては、あなたたちと同じように、見えない「親」によって導かれていた──。
 そしてその親もまた、その親によって導かれていて──宇宙の創造プロセスは、永遠に続いているのです。
 私たちも──そして私の親も、その親も、「青虫の次元」を生きるあなた達のことを、いつでも思っているのです。
 それは、あなた達の次元が私たちの次元に到達し、あなた達が新たな生命を創造した時に分かるでしょう。
 我が子を見捨てる親などいないということを。

 そして、直接創造のプロセスに関わる私たちよりも「さらに親の存在」もまた、いつでもあなたたちを見つめているのです。
 いつでも私たちは、壮大なユニバースの中で「繋がっている」のです。

 今までも、そしてこれからも──離れることはありません。
 永遠に……。 


 如何でしたか?
 この物語の中で、あなたは「どのポジション」に一番思い入れがあったでしょうか?

 語り部である「私」の視点で見た場合、それは地球を創ったスターピープル達の視点に近いかもしれません。
 また同時に、この「私」は、アセンションした後の、私たち人間の立場かもしれません。
 ここでいう「我が子である人間」が、今の私たちかもしれないし、未来に私たちが生み出す生命体かもしれない。
 また、「私を創った親」や、「またその親」というのも、遙か未来の私たちかもしれないのです。
 それぞれ視点が違うだけで、すべては「私たちに繋がっている」──そう捉えることも出来ます。

 アセンション。
 それは、果てしなく続く「創造のプロセス、そのもの」なのかもしれませんね。


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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

【篠崎編集担当】


【篠崎の著作本】

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