何故、人は宗教にアレルギーを示すのか

地下鉄サリン事件

1995年3月20日、地下鉄サリン事件。
この日を境に、私達の宗教に対する価値観は大きく塗り替えられたのかもしれない。


霊性や超現実を探究する人々にとって永らく障壁となっているものは、人々からむけられる「宗教に対するアレルギー」かもしれません。

宗教という言葉は、往々にして良い印象を持たれていません。
しかし、「何故、良い印象がないのか」を考察するまでにはあまり至っていないように思えます。

私は、大学で宗教学を学んだせいもあるのか、宗教という言葉にアレルギーはありません。
そもそも「宗教」という言葉が一般的にどう定義されているのか──簡単に調べてみますと…

【宗教】─広辞苑─
神または、なんらかの超越的な絶対者、あるいは卑俗なものから分離され禁忌された神聖なものに関する信仰、行事。又それらの関連的体系。帰依者は、精神的な共同社会(教団)を営む。原始宗教、民族宗教、世界宗教(仏教、キリスト教、イスラム教)他、多種多様の宗教がある。

【宗教】─wikipedia─
(語源)
日本語の「宗教」という語は、仏教学者の中村元によると、仏教に由来する。仏教において、「宗の教え」、つまり、究極の原理や真理を意味する「宗」に関する「教え」を意味しており、仏教の下位概念として宗教が存在していた。(中略)
原語のほうの英語 Religion はラテン語のreligioから派生したものである。religioは「ふたたび」という意味の接頭辞reと「結びつける」という意味のligareの組み合わせであり、「再び結びつける」という意味で、そこから、神と人を再び結びつけること、と理解されていた。


このように、宗教という言葉が示す元来の意味には、アレルギーを示すような意味合いが含まれてはいません。
では、何故人々は「宗教」という言葉に悪い印象における過敏反応を示すのでしょうか?
その理由は、過去の様々な事象におけることからの印象が尾を引いているからだと私は考えています。

例えば、オウム真理教の「地下鉄サリン事件」。この事件を経てから、異常な程の「宗教アレルギー反応」が現れたように記憶しています。
それまでは、宗教のアレルギーと言っても「勧誘がしつこい」とか「壺を売られる」といった、ごく些細なアレルギーしかありませんでした。
しかし、オウム真理教の事件が起きて以来、闇雲に宗教を否定する人達が増えたという印象が私にはあります。

宗教が問題視される場合、それは「盲信」という姿勢に問題があるのであって、宗教そのものに問題があるわけではありません。
オウム真理教の事件にしたって、教祖がどんなにおバカでも、信者が冷静にものごとを理解していれば、このような事件に発展することはなかったはずです。

宗教が問題なのではなく、「盲信」が問題なのです。

また、私のように霊性や超現実を探究したりスピリチュアリストと名乗る人の中で、「自分達は宗教ではない」と名乗る人々もいます。
それはそれで、立場を明確にする上では必要だとは思います。
しかし、私は自分の立場を三次元的価値観の中で分類した場合、宗教ではない、と断言出来る要素はないと感じています。何故なら、物質次元を超越した概念を探究する立場を明確にした言葉が、未だ存在しないからです。
また、「自分は◯◯ではない」という立場を強調することそのものが、違った形での盲信や偏見を生み出しており、宗教の間違った点のみを踏襲してしまうという、皮肉の孕んだ結果になるようにも感じます。

人は、多かれ少なかれ、何かを信じようとする生き物です。
その対象が「終わりのない日常」であったり、肩書きだったり、或いは学歴だったり金銭価値だったり、もしくは視覚化されたものだけを事実と認める科学的視点だったりもします。
私達はいずれにせよ何かを信じて生きざるを得ない存在であり、そうである以上、その対象に対して盲信してしまう危険性とはいつでも隣り合わせなのです。
盲信は、宗教に限ったことではないのです。

霊的真理を探究しようとする場合、多かれ少なかれ「宗教」と言われ忌み嫌われるリスクを考えなければならない──私はそう感じています。
ただし、そうされた場合に私達は「宗教ではない」と闇雲に否定してはならないと感じています。
闇雲の否定は、そうした偏見をさらに強める結果となり、また同時に、偏見の対象と同位置に立ってしまうものでもあるからです。

本来の宗教の定義に戻った場合、霊性を探究する存在は得てして宗教だったり哲学だったりするのだということを鑑みて、あくまでも私達は「自分の得た真理」に忠実であることが大切なのだと思います。
他者の言葉や偏見に左右されることなく自分がより高度な真理を求めようとしていれば、周囲の頑なな偏見もやがては解きほぐされていくだろう──私はそう願っています。


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皆様、お久しぶりです。
2月以降なかなか記事を更新出来る時間が持てなかったのですが、水面下では新たな執筆本準備に向けて、着々と準備を進めておりました。

今回の本は、「精神世界オンリー」ではないです。
私はここ数年、社会、および自分自身の変化を鑑みるにあたり、「スピリチュアリティな智慧は物質社会で実践することにこそ意味があって、机上の空論のままでは、全く意味がない」という帰結に至りました。

ある程度精神世界を深められた方は、どんどん社会に出て行って実践を積み、貢献していってこそ「さらなる鍛錬になる」というものなのでしょう。
仏教の世界において、隠遁して得られた「覚り」だけでは確実ではなく、そこから社会に戻っていって人々に貢献することこそが「真の覚りを得る道」とされていました。
そうした仏教の教えは、現代においても充分価値のある教えであると、私は実感しています。

さて、少し話が逸れてしまったのですが(いつものことですね…)
そんなわけで、今回出版予定の本は精神世界オンリーではなく「精神世界の智慧を在宅医療に活かしていく方法」を模索するためのものです。

最近では、現役で医師の仕事をしながら、精神世界について書かれている先生方も多くいらっしゃいます。矢作直樹先生や長堀優先生、池川明先生などは、この分野を切り開いていかれた先駆者ともいうべき先生方です。
しかし、現代医療において「精神の分野」というのはあまり注目されておらず、精神疾患でこそは取り沙汰されても、それであったとしたって「肉体に付随した精神が病んだ」という視点でしか扱われていない印象を受けます。

精神(意識)こそ中心にある──ということが、現代の医療ではあまり注目されていないのです。
WHOの健康の定義の中に「健康とは、身体的・心理的・社会的・霊的…」という言葉があげられているにも関わらず、です。

これからの時代、高齢化が進み、様々な医療問題・福祉問題が出てくるだろうことが想定されています。
おそらくは、この記事を読んでくださっている皆様も、2040年頃には「高齢者側」に廻っている方も少なくないと思います。
かくゆう私も、そうですから(笑)。

だからこそ私は、看護師である自分の視点や問題意識を精神世界とリンクさせ、これからの時代、高齢者が悔いなく「人生を生ききれる」ようなサポートをしていくには、どうしたらいいかということを、常日頃から考えている次第です。

その際に、「肉体は、この世だけで終わるシロモノである」と思っているか、或いは「いや…、確信はないけれど、きっと死が必ずしも終わりなわけではない」と思うかでは、雲泥の差です。
しかし、だからといって今までのスピリチュアルや宗教のやり方では、何かを変えていくには「やり方」が時代遅れになってしまっている…私はそう感じているのです。

そこで、私は意識調査を行うことを決めました。
現時点で、どのぐらいの人達が死後の魂を受け入れており、どのぐらいの人達が「肉体が終わればすべてが終わる」と思っているのか。

意識調査を行うことで、これからの時代に向けてのアプローチを考えるきっかけにもなるはずです。

まず第一段階として、8月8日(土)東京ビックサイトで行われる「癒しフェア」で、大槻ホリスティック様にご協力頂き、こちらのブースで意識調査を実施させて頂きます。
すでに来週と日が迫ってしまっておりますが、篠崎の新作、および「魂を肯定した在宅医療」が近い将来実施出来るようにご協力頂ける方は、当日、大槻ホリスティックのブースまでお立ち寄り頂けますと幸甚です。
(ご質問などございます場合は、お気軽にメールください。)

☆癒しフェア
http://www.a-advice.com/

☆大槻ホリスティック
http://www.otsuki-holistic.com/

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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

【篠崎の著作本】

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