一度はPCの電源を落としたものの、あれこれ思索に耽り
「そうか、そういうことか!」と思い立ってこの記事を書いています。
前回の記事で、エハンさんとの対談が始まったとお知らせしましたが、その対談の中でも
「がんになって、『解放された』と思った」ということを述べています。
そうなんです…。がんを宣告されて苦悩している方々には心苦しいし、大変申し訳ないと思うのですが…がんを宣告された私の正直な心情は
「解放された」というところにあるのです。
誤解して頂きたくないのですが、私はこの病気が見つかる前、2か月に渡って酷い体調不良に悩まされていました。決して「のへへん」としていた中で発見されたわけではないのです。
2か月に渡って原因不明の嘔吐とめまいに苦しまされたからこそ、
「解放された(病気の原因が分かって良かった)」そう思えたのも一因だとは思います。
でも、それとは違う「解放感」が、実際にあったのも否めないのです。
それっていわば…
社会というシステムからの解放も意味するものかもしれませんが、もうひとつのブログ「がんと私の奇妙な共同生活」の中の「
がん患者が社会を生き抜くのは大変」でも書いたように、ひとり身で社会に生きていた人からすれば、これはもう本当に
転落を意味する現象そのものなのです。

どこまで堕ちたら底に辿り着くのだろう
私もそれまでは、常勤看護師として社会での責任を果たしていました。
ただ、執筆という生き甲斐を持つ私にしてみたら常勤看護師だけで生きていくのはあまりに辛く、派遣にしようかどうしようかなどと悩んでいた矢先、卵巣がんであることが発覚しました。
がん治療をするとなると、まず常勤は難しいです。しかも、職場に迷惑をかけてしまう。退職するとしたら、一人暮らしの生活は維持できなくなる。
「社会」というレールから、大きく外れる衝撃が身を襲います。ただ、ですね。
堕ちた先が、実は
美しい草原や花畑の場合もあるわけです。
みんな、
「落ちたら終わりだ!」としがみついていた社会のレールそのものが、実は
「まぼろし」であって、いざ手放して落ちた先にこそ、
「我が人生」があったりもする。
私は根が真面目な上に責任感が強いので、ここまではっきり突き落とされないと、
「レールの下の花畑」に行こうとしなかったかもしれない──そう思います。
私はやはり、
真理探究者なのでしょう。社会の中の歯車として動くのではなく、そこから一線退いて全体像を見る…それが私に課せられた道なのかもしれません。
今はホリスティック医療や抗がん剤に対しての危険度など、様々な情報が出回っています。
ですが、私は
真実が知りたいのです。情報だけで体験しなければ、それは「情報を知っている」だけで終わってしまう。
抗がん剤が危険なものなのかどうなのか、私は
「身をもって体験したい」そう願っているのです。
そうではなく、「いや、ホリスティック医療だけでがんは治せるんだ!」それを体験したい方は、実際に体験し、それをただ体験するだけでなく「世に伝えて欲しい」と願います。
そうしなければ、真実はいつまで経っても世に広がってはいかないので。(私は「抗がん剤、やっても仕方ない」って思ったら、その場で実体験をもとに発表するでしょう。)
「長く生きる」ことばかりが答えではないと、私はそう思っています。
例えどんなに短かったとしても、その魂が「満足」して旅立てるなら、それでもいいではないか──そう思えるのです。
問題は
「魂が納得して旅立っているか、否か」であって、
寿命の長い、短いではない、と。
この病気になり、私は
「社会に敷かれたレールを歩ていく」という道程、および「安定した収入」を失いました。
でも、その分
「そこから離れて、敷かれたレールが本当に正しいのかどうなのかを検討する機会」や、
「何故、私達人類がこの地球に誕生したのか」そして
「これから先、地球はどうなっていけばいいのか」を知る大きな機会を得たのです。
私からしたら、失ったものより得たものの方が大きかったのです。
また、ヒカルランドさんから依頼され、新刊本を拝読して紹介するという、読書好きな上に分析好きな私にとってはこの上ないお仕事も頂きました。
本というのは、その時代が象徴しているものが何かを探るのにとても便利です。特に新刊本は「時代の先端」を知るのに最適で、自分自身の中で真理を整理するのにももってこいだと言えるでしょう。
もしかしたら──本当の「ひとりだち」とは、
「敷かれたレールから外れていても、生きていける人」のことを言うのかもしれませんね。
この治療が終わっても…私はもう二度と、「社会に敷かれたレール」には戻らないだろう──そう思います。
●多くの方に、「真剣な目で地球人類の進化に意識を向けて欲しい」と、強く願っています。
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