「闘い」は、どこまでが正当と見なされるのか

 先日、ノーベル平和賞を受賞したオバマ大統領の演説に篠崎が激怒したことは、このブログ、および12日のセミナーでも触れましたので、ご存知の方は多いかと思います。
 篠崎は9.11をきっかけに人生が180度転換した人間ですが、イラク戦争を境に中東で先進諸国が如何なることをしてきたか――パレスチナ問題が何故引き起こされたのかを知るに至り、「マイノリティの主張が、如何に都合良くねじ曲げられているのか」を実感しました。
 それでアラビア語を勉強し始め、イスラム教やイスラム史についても研究していきたい――そう思っているような人間故、アフガニスタンを「国まるごと悪」とでも言いたげなあの発言に、本当に腹が立ったのです。
 そして、何よりも「正義の為の戦争がある」という言葉が、私の中で怒りを爆発させました。
 「正義の為の戦争なんて、あってはならない」――それが、私の主義だからです。
 どんな闘いであっても、肯定されてはいけない。私はそう、思っていました。
 しかし、ここに来て少し思い悩むようにもなったのです。

 そのきっかけは、ジャレッド・メイスン・ダイアモンド博士の「銃・病原菌・鉄(文末に参考文献掲載)」を読んだことにありました。
 ジャレッド・ダイアモンド博士は、この著作で「何故、征服者である白人種族とその他の種族達に分かれたのか」――とどのつまりは「支配・被支配の二極化が何故起こったのか」を、あらゆる視点で言及しています。
 その中で私が上記の問題を考えるに至ったのは、「ポリネシア人種族の滅亡」について読んだからでした。

 図書館で借りた資料の為今手元になく、詳細を記載することは出来ないのですが、その上記著作の中で「無抵抗だったある種族が、元は同じ血筋だったポリネシア人達に、数日の間で虐殺された経緯」が書かれていたのです。
 ポリネシアやミクロネシアの周辺は、小さな島があちこちにあります。ニュージーランドからほど遠くない場所にあったその島は、狩猟を中心に生きていたものの、自然に畏敬を感じ、全体が調和しながら生きていたそうです。
 しかし、僅か離れたニュージーランドから、かつて祖先は同じ種族だった者達が突然攻め込んできて、女、子供構わず、その島に住んでいた人達全員を虐殺してしまったそうです。その上、人肉まで食したという記述もあります。
 虐殺された側にしてみれば、「何故、そのような攻撃を受けたのかまったく分からなかった」でしょうし、同時に、攻めこんだ側にしてみれば「我々は部族の慣習に従って、殺したまでだ」とそう説明するだろうと、ダイアモンド博士は述べていました。

 無抵抗主義――。
 その本を読んだだけでは、虐殺された人々が本当にそうした思想の元で、潔く命を差し出したのかまでは分かりません。――いえ。私が読んだ限りではむしろ、「闘うだけの武器がなかったので、やむなく滅ぼされる道を選ばざるを得なかった」ようにも読み取れました。

 その人達の文化は、おそらく今や途絶えてしまっていることでしょう。伝統も、言語も、虐殺されたこと、侵略されたことで、残ることなく地球上から消滅したことでしょう。
 以前、ニール・D・ウォルシュの「神との対話」を読んでいた時、「攻めてこられた時も、闘ってはいけないのか」というような問いかけに対し、神が、「本来高次の視点でいれば、闘いするよりも滅ぶ道を選ぶだろう」というような主旨のことが書かれていましたが――私はその言葉とポリネシア人に起きた悲劇を思い返し、どうも釈然としないものが残りました。

 例えば、人間に置き換えた場合。
 人間の肉体を維持しようとして様々な組織が働いていますが、外部から細菌などが入ってきた際、それを排除しようとする「白血球」の働きがあります。
 免疫組織というのは、とどのつまりは「外部からの侵略者」に対して「防備しよう」という働きです。
 この免疫組織がなくなったら――肉体が維持出来なくなるのは、言うまでもありません。

 侵略された場合にそれを防御しようというのは、これこそが「正当化された闘い」なのではないか――私はそう思ったのです。
 ニールの「神」に物申すわけじゃありませんが(そんなの烏滸がましくて、出来ません;)、「みながみな、侵略された際にただただ命を投げ出す」だけでは、それもまた神の摂理に反しているのではないかと、そう思えるのです。
 もし、この世が「神の巨大な実験場」なのだとしたら、罪のない人達が暮らす中突然現れた侵略者に虐殺されてTHE ENDばかりであったら――何の学びにもなりません。
 侵略する側も「侵略行為」を反省する機会が与えられないことになるし、殺されていく側も(仮に、高尚な意志を持った中で天国に召されたとしても)何もメッセージを残さないまま、この世から消えていくことになります。
 勿論、そうした人達の偉大なストーリーは後世の人に影響はします。
 ですが、それでみんながみんな「無抵抗主義」に陥ったら――この実験場に「善なるもの」が残らなくなってしまう。
 それもそれで滑稽な話のように、私には思えたのです。
 そんな無意味なことを、この世を設定した創造主がするのでしょうか?

 この世の存在意義を見出すとしたら、私は「苦悩と葛藤」だと、そう思います。
 葛藤があるからこそ、この世に「生きる意味がある」んだと、そう思えるのです。
 だとしたら、善なる者も自分たちの善を貫くことだけを目指すのではなく、「侵略で力づくにさせようとする者達」に抵抗をすることだって、決して悪いことではないのではないか――そのポリネシア人の話を聞いて、そんなふうに思わずにいられませんでした(と言いますか、そのポリネシア人の場合ただ単に武力がなくて虐殺されたのだとしたら、とても気の毒なことではありますが――)。

 勿論、和解を目指す為に話し合いを持とうとするのは大切なことです。
 でも、本来「正当化される闘い」があるのだとしたら――「自分たちの国が侵略された場合に限る」のではないか、そう思ったのです。
 そういった意味では、アフガニスタンへ「侵略」してるのは、アメリカの方です。
 どういった事情を連ねるにせよ、他国まで出向いて関係ない人達の生活を脅かし、戦争を仕掛けるというのは「侵略」以外の何者でもない――私はそう思います。(仮にアフガニスタンの人達がそれで武器を持ったとしたら……私は否定出来ないと、そう思います。いえ、もしかしたらここではすでにポリネシア人達に起きた悲劇同様、圧倒的な武力の差があるのかもしれませんが。)

 欧米人の歴史は「侵略の歴史」でしたが、今でもそれは引き継がれているとしたら、あまりにも悲しいことです。
 オバマ大統領も、それならばせめて免疫組織を見習って、自国の防衛のみに徹して欲しいものだと――つくづくそう思う次第です。


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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

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