「本質の時代」到来?

 先日階下に行った際、ふと目にしたテレビで「景気が低迷と言われる中で、家電品の売り上げが上昇している」というニュースが流れていました。
 家電品売り上げ好調の理由は「不景気が原因で外食する人が減り、自宅で食事する人が増えた為」と、売り場の人は答えていました。しかも、興味深いことに「自宅で食べるなら、美味しく食べたい」と味に拘る人が多く、決して安価とは言い難い炊飯器などが意外にも売り上げを伸ばしていると言うのです。
 このニュースを見ていて私は「なるほどな、時代がやっぱり変わりつつあるんだな」と思わずにいられませんでした。

 ずいぶん前に私の恩師から聞いた話によりますと、九星占術では「20年ごとの国の運」を観る方法があるそうです。それによると、日本は2004年から「八白土星」の運気に入っているとのこと。
 九星占術の考え方ですと「3→2→1……」など逆行するのが通常なのですが、この国の運を観る方法は「1→2→3」と数が加算されていくそうです(私は九星占術を専門としていたわけではないので、その理由が何故かは不明ですが)。それで言うと1984年~2003年は「七赤金星」の運気となり、まさしく「バブルで象徴される運気」と言えるものです(※七赤金星は「享楽・娯楽」「お喋り」などで象徴されるます。テレビもバラエティが中心になったのは、この時代だったように記憶しています)。
 2004年から入っている八白土星という運気は、「変革」という意味が多分に含まれています。それと同時に、「価値観の転換」なども象徴しているので、上記のニュースを見た時に不思議な符合を納得した次第です。

 1984年~2003年にかけて――。
 この20年のうち、前半はやたらにブランドだの学歴だのファッションだのという「形に拘る時代」だったと思います。
 今の若い世代の方からすれば信じられないことかもしれませんが、流行にあわせて「みんなが同じ髪型、みんなが同じファッションを着る」というのが「トレンド」とされていたのです。
 私が高校生だった頃「女子大生ブーム」が起こり、何故か「みんなワンレン」という現象が起きました。
 それと、「らくだ色のコート(いえ、もっと違う言い方があるのかもしれませんが……私から見たら、あのコートはらくだ色にしか見えなかった)」を着て、ブランドの鞄を持って――という。
 私が一番驚いたのは、学校からの帰り道、横浜駅の前で「ワンレン」「らくだ色のコート」の女性がゾロッッと立っていたのを見かけた時でした。あまりにみんなが同じ格好なので、思わず「やらせか」と思ってしまったぐらいです。今でもその光景を思い返すと、映画マトリックスに出てくる「エージェント・スミス」が過ぎる程です。
 個性よりも、「見た目」「形」「周囲に合わせろ」の時代。
 何故あのような時代があったのか、社会心理学的には何を意味していたのか、非常に興味あります。制服には抵抗があるといいつつ、何故、私服で右倣えするかのように同じ格好をするのか。それは自分が好んでそのファッションを選んでいるのか、それとも「みんなと同じ」であることに安心感があったからなのか――それが分かると、あの時代の特徴やあの時代に青春時代を過ごした人の特徴が垣間見られるような気がしました。
 あの時代には「結婚相手を選ぶ際の3K」という言葉もありました。「高学歴・高所得」……あとひとつ、何だったのか忘れてしまいましたが。人に対してランク付けをする時代――「人が物化(ものか)される時代」の前兆だったのかもしれません。(ちなみに、3Kに対しては必ず上記のものだけを差さず、基本的には頭文字が「K」になるもので特徴的なものが挙げられることが多いです。その代表は、当時バブル経済でアルバイトなども買い手市場((バイトをする側の人が有利))だった為、「嫌がられる職の3K」というのもありました。それは「汚い・きつい・危険な仕事」というもので、楽に流されてしまいやすい七赤金星の運気を顕著に示しているようにも思えます。)

 1995年頃から不景気に入り、今もまだそれを引きずっている状態ですが、私は1984年からの社会よりも「現代の方が良くなっているのではないか」、そう思います。
 それは、経済的に――という意味ではありません。「より良い質を目指すようになっている」という意味において、です。
 今までの文化は「使い捨て文化」でした。でも、本来は「いいものを長く使う」というのが、正しい物とのつきあい方だと思えるのです。
 ブランド品の由来も、そもそもはそこにありました。でも、いつしかそれが「ただのステイタス」に変わってしまった。「ブランド=名前」だけのものとなり、そこに求められる質については重要視されなかったのが、今までの時代でした。
 しかし、2004年から入った八白土星の象徴(※詳しくは後述)は「真理の探求」も含まれているので、人々の意識は「形だけ」「名前だけ」ということよりも、「その内面に含まれた質」に拘る時代になりつつある――そう思えるのです。それが、上記したような「自宅で食事するなら、美味しく食べよう」とか、ひとつの日常動作に対しても「深み」を求めようとする姿勢に現れているのではないか、そんなふうに感じました。
 私は、これらの兆候は「とてもいい動きに向かっている」と思います。日常の些細なこと、生活における小さなことに人々が満足や深みを求めるようになり、使い捨てでないぶん物を大切にし、形だけでなく質に重きをおくような時代になったら、色々なことが変わっていく――そう思えるのです。
 
 私がこうしていろいろブログで発信しながら感じるのも、確かに今、時代は「質の良さ」「本物」「誠意あるもの」に対して着実に反応しつつある、ということです。
 私がネット活動を始めてかれこれ10年になりますが、始めた頃はまだまだそんな状態ではありませんでした。また、2004年頃から急激にブログが普及し、同時に「スピリチュアルブーム」がネットの中にも反映されつつありましたが、見えない世界を現世利益的に利用するようなもの、或いは地に足のついてないようなスピリチュアルブログばかりが先行し、私のような「堅物(自嘲)」は敬遠されるような時代でした。もし、今がその時代――4~5年前であれば、私は絶対に「YOU are EARTH」のような大きな活動に踏み切ろうとはしなかったでしょう。絶対に理解してもらえない――そう思っただろうから。
 しかし、私がこの活動に踏み切れたのも、「明らかに時代が変わり、人々の意識も変わりつつある」のを実感したからでした。私のブログに寄せられるメールや感想なども、その傾向が見られます。時代が変わっている「手応え」を、私は感じています。

 この1年でさらに「アセンション」に対する注目度が高まったように思います。2012の映画が出たからというのもありますが、やはりそれだけ多くの人が「今、時代が変わろうとしている」というのを察しているからなのだとそう思えるのです。
 そう考えると、この不景気も決して悪いものではなく、形や外見ばかりに拘りすぎていた人類に対する警告であり、同時に「ステップアップする為の踏み台でもある」と思うと――そう恐れることもないような気がしますね(笑)。


※八白土星の時代の特徴※
 八白土星はもともと「高い山(艮)」に象徴されます。盤の方角で言うと「丑寅の鬼門(東北)」に位置している為、「変革」という意味が含まれています(日本の方位学ではやたらに鬼門ばかり忌み嫌いますが、本来鬼門は決して悪い意味だけではないのです)。そこから付随して、「価値観の変革、政権の交代(実際にありましたが)、時代の変わり目」というようなことが言われています。
 また、艮が「高い山」を象徴する為に「高尚なものを目指す=真理の探究」も含まれています。日本のスピリチュアルブームは2004年頃に始まっていますが、実際はその前の時代「七赤金星」の影響を受けていると思われるので(20年の運気故、そうそうすぐ切り替えというものでもない為)、最初の数年間におけるブームは「形だけ」「見た目だけ」の「(エハンさんの言葉を借りるとすれば)スピリチュアル・マテリアルイズム」で象徴されるものだったと言えるかもしれません。
 しかし、本来の八白土星の象意を思えば、こうしたスピリチュアルな分野も「より真理に近い探究」でなされなければならないはずです。現実世界から遊離されたものではなく、しっかり日常や社会問題などの背後に根ざしたものが本来のスピリチュアルと言うべきものだとするならば、2023年までの間に多くの人がそういう真理に気づくようになる可能性は考えられます。
 ちなみに、来年の年運も「八白土星」です。日本にとって来年は、非常に大切な基軸となる年かもしれません。



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2009-12-29 | 社会 | トラックバック(0) |
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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

【篠崎編集担当】


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