エゴと自己の境界線

 まだまだ取材音声おこし地獄が続いている篠崎。締め切り日である13日まで、徹夜を覚悟しました(笑)。息抜きもかねて、夜食用にクッキーを買いに行った後、その帰り道にふとこんなことを思いました。

 「エゴと自己の境界線って、どこにあるのだろう――」

 よく巷では、「エゴは良くない」と言われています。
 でも、「エゴが如何なるものか」までは、あまり言及されてないように思えるのです。
 エゴというのは、分かりやすく言えば「自己中心」であり「自分さえよければいい」という考え方。
 でも、その境界を分けるということはとても難しく、本来は「こっちがエゴ」「こっちは自己」ってきっちり線引出来るものでもないような気がします。
 しかし、エゴというのは結構目につく機会も多いです。そこらじゅうに「エゴがある」と言っても、過言ではないぐらい。

 例えば――。
 先程買い物に行ったのは近所の大型スーパーだったのですが、閉店間際にも関わらず、お総菜がいっぱい残っていました。
 こういう光景を見ると、私はいつも悲しくなります。アフリカや中東では、お腹を空かせて苦しんでいる子供達が大勢いるのに……かたや私達は、無駄に食べ物を廃棄しているのですから。
 それは、企業ばかりの責任ではありません。私達国民にも、責任があると思います。勿論、私個人にも。
 何故なら、そういう光景を目にしているのに、なかなか行動を起こせていないから(ただ、現在はYOU are EARTHの活動において、その問題をどう対処していこうかを模索している段階です)。

 これは企業のエゴであり、消費者のエゴの結果でもある――そう思います。
 エゴでされた行動は、必ずや地球上のどこかにそのしわ寄せが来るものです。エゴが結果的に、バランスを欠かせる原因になるのだろうと、そう思えるんですよね。

 また逆に。
 「助け合い」をしているように見せかけて、実は「エゴの行為」というケースもあります。
 以前、このような記事をネット上で見かけたことがありました。
 「着なくなった服が沢山あるので、勿体ないから途上国の人達に寄付したいと思います。どなたか、方法を知りませんか?」と。
 それに対して、このようなレスがついていました。
 「自分が着なくなったような服を押し付ける行為は、相手にも迷惑だと思いませんか? 今はそうした物資供給のボランティアは少なくなっています。物資よりも、彼らは生活する知恵が必要なのです。だから今では、自立支援型のボランティアが増えているのです」

 私はこの返答に、とても納得しました。
 「着なくなった服が勿体ない」――この時点で、それはこの人の「エゴ」です。自分で処分したくないから、「それなら寄付した方が、気持ち的に楽だ」というものでしかありません。それは、レスをつけた方の言うように「迷惑な行為」でしかないと思います。
 仮に「何を言うの! 私の服はシャネルで、すっごい高くて、1回も袖を通していないのよ!」という反論があったとしましょう。
 ――途上国に生きる人にとって、シャネルの服って必要でしょうか?
 いい服、悪い服という問題でなしに、本当の助けというのは相手の立場にたって考え、相手の視点で必要なものを考える行為ではないでしょうか? そうではなく自分の都合で「助ける」というのは、エゴから生じたものでしかない、私はそう思います。

 私はYOU are EARTHにおいて最も厳しくしているのは、その点です。
 私は、自分自身でも常にエゴから生じた活動にならないよう、気を配っているようなところがあります。勿論、手伝ってくれている方や、協力頂く皆さんにそこまでの視点は必要ありません。しかし、少なからず「エゴを認めない」という姿勢でいないと、YOU are EARTH内では活動を制限しよう――私はそう思っています。
 私は、自分が人から悪く思われたり、陰口叩かれることは何とも思いません。他者からどう思われようと、「地球の為に生きる」というその目的意識を濁らせてしまうことの方が、遙かに問題だからです。

 そして――そういう思いに立つと、ふと、気がつくのです。
 純粋な程、「地球の為に何かをしよう」と思った時、
 そこにあるのは、エゴではなくて「自己」になるのだ、と。
 どんなに全体へと意識を向けても、完全に個性がなくなるなんてことはありません。個性が消失して、全体だけの意識となることも、まずありません。
 地球の未来、地球に生きる全生命、すべての躍動に一体化しようとしても、「私」という個の存在は、消えてなくならないのです。

 これが「自己」なんだな――私はそう思いました。

 ここに辿り着く為には、そうしたエゴのフィルターを取り除いていくことが必要なのでしょう。
 エゴの罠は、いくらでもあります。「自分を良く見せたい」「自分が注目されたい」「自分が偉いと思われたい」「自分が成功したい」――。
 この「自分」という文字をどかして、「他者」或いは「地球」に入れ替えた時、エゴのフィルターは消え、自己の軸へと絞られていくような気がします。

 「エゴか、自己か」
 ジャッジしている間は、答えが出ないものなのでしょうね。


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2010-01-10 | 真理 | トラックバック(0) |
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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

【篠崎編集担当】


【篠崎の著作本】

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