闇の組織よりも、怖いのは個々人の「エゴ」

 一昨日、山川夫妻との打ち合わせ時にこんな質問をされました。
「あなたは、陰謀論についてどう思いますか?」
 「どんな企みも、すべては論をつければ陰謀論になる」──すなわち、それが陰謀かどうかなんて、誰にも分からないだろう、というのが私の答えです。
 確かに、何らかの企みの元で自分達に都合がいいよう策略している人達はいるでしょう。しかし、そんな人達をいちいちあげたら、世の中それこそ「陰謀だらけ」です。マスコミが情報操作している──というのも、ある意味「陰謀論」と見ることも出来るでしょうが、違う視点で言えば「その人(その記事を書く個人)の無知が原因」であることも考えられますし、社会が今まで芯の通った教育をしてなかったからという理由だってあるかもしれない──ただひとつの現象だけを切り出して、それが陰謀か否かと論じること自体、私はナンセンスだと思えるのです。
 しかし、昨今のスピリチュアリストの間ではこの「陰謀論」がやけに幅をきかせているようですね。ですが、それが本当の悪意であるか、ただ単なる「利己欲」から発したものであるかを、いったい誰が見定めることが出来るというのでしょうか?

 よく言われるのは「イルミナティ」という組織です。この手の本は、精神世界系の本でたくさん出版されています。なるほど──確かに、歴史的に起きてきた事象を紐づければ、頷けることも多々あります。
 私は、こういう組織が「ない」というつもりはありません。何故なら、悪にしろ善にしろ、組織化した方が周囲に浸透しやすいのは、当たり前だからです。もしも私が腹黒い人間で、しかも賢くて(苦笑)、すべての支配を目論むとしたら──間違いなく地下組織作りますね。だって、その方が「活動しやすい」から。
 「秘密」という言葉は、人々の中で「強烈な仲間意識」を芽生えさせます。仲間の肩をぐっと掴み、顔を引き寄せ、低い声で「・・・・・・お前は、俺達の仲間だ。全人類に知られていない、究極の優れた人種のメンバーなのだ」な~んて言った日にゃ、説得力があります(笑)。秘密というのは何も「カッコつけ」ではなく、人の心理を操る意味でも絶好の仕組みであるように、私には思えます。

 だから、否定はしません。
 しかし、私は「そうした組織よりも、もっと厄介なものがあるのではないか」と思っています。

 ──人々の「エゴ」、そして「無知さ(狭量さ)」です。

 本来、地下組織だろうが闇の組織だろうが秘密結社鷹の爪団だろうが、ただそれだけの存在であれば恐れるに足りません。
 一番怖いのは、情報に翻弄される民衆──思考をせず、ただ見聞きしたことだけを鵜呑みにする人達・・・・・・。こうした人達が、ある意味一番問題なのではないかと私には思えるのです。
 そうした人は、往々にして「保守的」或いは「攻撃的」です。前者の人達は、日常が「日変(いつでも変わりゆくもの)」だということをわざと見ようとせず、自分の価値観に執着します。対象となるものがどういうものかを思考することなく、安易に攻撃します。相手の言い分と自分の言い分の共通項さえも見いださず、思いこみだけで否定をするのです。

 私がそれを痛切に感じたのは、オウム真理教事件の時でした。
 当時、書棚から精神世界系の本が一斉になくなったという話はブログでも書きましたが、それ以外でも非常に──特に「インド哲学科」の学生に対する警戒はひどいものでした。
 オウム真理教で逮捕された人達が東大のインド哲学科が多かった絡みで、近所で親交のあった大学のインド哲学科学生も、かなり警察から目をつけられていたようです。実際に私の友人は近所の通報で警官が家まで来たことがあったし、職務質問されたという友達も複数いました(まぁ、彼らは格好も格好だったので、仕方ない側面はありましたが──)。
 「ただ、インド哲学科の学生である」というだけで、まるで犯罪者のような扱いを受けたのです。勿論、その年の就職内定率は「最悪」でした。考えられますか(笑)?
 まるで戦時中の頃のような差別が、90年代に入ってからも平気で起きていたのです。

 「オウム事件は特別だよ」──そう言って、笑われる方もいるかもしれません。
 でも、人々の狭量さが当時から変わる理由って──はたしてあるでしょうか? 戦後から変わってないものが──90年に入ってさえも変わらなかったものが、今変われる理由ってあるでしょうか?
 私は、正直言ってこの面に関しては「悲観視」しています。おそらく、「何も変わっていないだろう」と・・・・・・。

 ただ、ひとつだけ希望が持てるのは、当時よりも今の方が、真剣に考えようとする人達が出てきているということです。
 これは一種、ブログやネットの影響力もあるのでしょう。
 どんなに私的な日記とはいえ、自分の日常を振り返って何かを書く──というのは、人の思考にとてもいい影響を与えます。当時はネットと言えども、一部の人達しか使っていませんでしたし、今のように自由な自己表現の場では到底ありませんでした。
 人々は「日記」という日常の中で「唯一自分を客観視出来る場所」を持つことで、少しずつではあるものの「思考する」ことに慣れようとしているような印象を受けるのです。
 「日記程度で、そんな力があるものだろうか?」とお思いの方もいるでしょう。
 ──勿論、充分にあります。
 何故なら、「そんな力があるとは思えない」ものであれば、多くの人がテレビを見る感覚で日記を書いているはずです。しかし、必ずしも皆さん、そうではないはずです。「自分の文章を、どう書いていいのか分からない」「ネタがないから書けない」「何て表現していいのか分からない」ということを言う人は、少なからず周りにいるはずです。実は「日記を書く」という作業だけで自分を客観視した自己表現故、ただテレビを受け身で見るのとは違って「考える作業」というのが絶対に出てくるのです。その証拠に、「三日坊主」という言葉も存在するのです(笑)。楽な作業であれば、誰もが三日以上続けるでしょう──。

 そういう時代になってくれたおかげで、「思考する」という人達は少しずつ増えています。
 しかし、まだまだ8割近くは「保守的」で「攻撃的」な人も多いでしょう。でも、これは何から生じているかといえば、個々人のエゴです。エゴから生じた思いこみから、派生しています。
 私は、本当に「陰謀論」というのであれば、これこそが、陰謀なのではないかと思うぐらいです。思考を放棄し、すべてを鵜呑みにして、保守的な上にきちんと情報を解釈する努力もしない──そのような人達を増えさせたことの方が余程怖いことだし、善人が束になっても敵わないぐらいの「恐ろしい陰謀」だとそう思います。エゴを相手にすることの方が、遙かに厄介で怖いことです。

 本当に恐れるべきことは、陰謀論でも闇組織でも、イルミナティでもなく、人々のエゴであり、思考を放棄する姿勢だと、そう思います。
 それは、誰かひとりが特別に持っているものではない──私達、「全員」が持っているものです
 陰謀論だの何が悪だの言っている前に、まずは「自分のエゴと向き合うこと」の方が大切だと、私は思います。他者を責めたりあら探しするのは簡単ですが、本当に一番怖いのは「自分の無知が故に、諍いを起こすこと」であり、「自らが悲劇を招く一員となること」です。
 遠くばかりに敵を探すのではなく、自分の中に探すべきだ──私はそう思います。そういう姿勢こそが、これからの時代において道を照らす灯火になる──私はそう確信しています。


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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

【篠崎の著作本】

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