子供の頃、私には誰にも解決出来ない──途方もない悩みがありました。
それは、
私の考えが、みんなに筒抜けだったらどうしようという悩みです。
・・・・・・・・・・・・。
これを読んで鼻でせせら笑った人は、たぶん少なくないかもしれませんね(笑)。しかし、私が子供時代(4歳~9歳ぐらいにかけて)は真剣にそのことで苦悩していたのです。
私の両親というのは変わった人で(どの家庭も一長一短はあると思いますが、私の両親を知っている人でさえも大抵「変わっているよね・・・・・・」と言う程のレベルです。勿論、「悪い意味」で)、その変わった教育方針をあげればキリがないのですが、私が「筒抜けだったらどうしよう」と悩む一端となった原因は「両親が、大人の都合を子供に押しつける」というところにありました。
子育てをしているお母さんであれば、子供という存在は親が思う以上に「色々なことを考えている」というのを知っていると思います。
私に子供はいませんが、私自身が子供の頃「大人の不理解」に悩んで生きていたので、「子供は決してあなどれない」ということを実感して分かります。しかし私の親は、「子供は、所詮子供」という典型例の人だったのです。
だから私は、親のご機嫌をとる為に「嘘」を言う必要がありました。
勿論、正義に反する嘘ではありません。ちょっとしたご機嫌取りに近い──世間で言うところの「お世辞」と言われるものではありますが、それを親に向かって幼児の頃から言わなければならなかったのです。
これは、子供にとって残酷なことです・・・・・・。
子供という存在にとっては、親って「世界」なのですから。
親は大人ですから、社会があったり友達社会があったり、世界は広いです。
でも、子供には「家族」だけが世界であり、親元が「帰るべき故郷」なのです。その子供が親に本音を話せないというのがどれほど辛いことか、私は自分の身をもって実感しています。(とはいえ、私は「インナーチャイルドをヨシヨシしましょう」という考え方は疑問です。何故なら、子供の中には生まれついてすでに霊的に大人な人も大勢いて、そういう人が幼少期に辛い思いをするのは「必要があるからだろう」と思える為です。「誰にでも癒されてない子供の部分がある」というのは、ある意味押しつけがましい考え方にも思えます。「そういう人もいるだろうし、そうでない人もいるだろう」というのが、本来正しい考え方ではないでしょうか。)
そして私はいつしか、自分の心と裏腹な言葉を言うたびに罪悪感を感じるようになり、「何故、口に出した言葉で人は翻弄されるのだろう」ということを考えるようになりました。
口に出したものは、「耳に聞こえたもの」であり、
形になったものは、「目に見えたもの」。
何故、三次元に現れないものに人は目を背け、その本質に意識を向けようとしないのでしょうか?
そりゃ、確かに話をしている中での「多少の誇張」はあるでしょう。でも、子供の時の私はそういう「誇張」でさえも「嘘」のように感じてしまっていたので、何を話せばいいのか分からなくて本当に困惑しました。
子供達の間では、明るくてリーダーシップのある子供だったようです。子供というのは正直な存在で、嘘がないから、自分も本心が言えて楽だったのを覚えています。気に障るようなことを私が言えば、同い年の友達はみな文句を言いました。「ごめんね」と謝れば、すぐに手をとって仲直りしてくれました。
しかし、私が最も嫌いだったのは「大人を相手にすること」でした。
当時の私は大人が「大嫌い」で、ほとんど喋らなかったのを覚えています。
そもそも、「子供扱い」されることも嫌でした。「○○ちゃん、××よねぇ~」なんて語尾を伸ばして話しかけられると「イラッ!」としたものです。子供の時から理屈っぽかったせいで子供なりの正論を翳しても、「あ~、そうなのぉ~、すごいでしゅね~」だの、もしくはキレられて「子供が大人の話に口を出すな!」と怒鳴られるのが関の山なので、大人という生き物をいつしか私は苦手になってしまったのです。(余談ですが、私は宮崎駿監督の映画「崖の上のポニョ」に出てくる子供達が大人と同等の扱いをされているのは、とても素晴らしいと思いました。宗介が両親を呼び捨てにしていることを怪訝に思った大人もいるでしょうが、私は「正しいあり方」だと思います。親はたまたま先に生まれただけで、そこに権威を持ち込む必要はないというのが私の考えだからです。権威があってもそこに「親子の愛」がなければ、親子関係など無意味です。宗介と両親は権威こそはありませんが、立派に「親子の愛」がありました。大切なのはそっちの方だと、私は思っています。)
私には4歳半離れた姉がいるのですが(二人姉妹です)、姉は長女気質もあったのか大人と仲良くするのが得意で、子供と一緒に遊ぶのは私の役目と、ほぼ二分割されていました。大人達の間で私は「すごくおとなしい子」で、しかも幼少期からすでに「変わり者」というレッテルを貼られていましたね(苦笑)。
そんな私がふと、こんなことを思ったのは──確か、7歳ぐらいのことだったと思います。
「人間はいつ、嘘ということを覚えるのだろう。そしてそれに、いつからそのことに罪悪感を感じなくなるのだろう」──と。
嘘そのものが悪いわけでは、決してありません。
しかし、嘘そのものではなく
嘘をつこうとする動機に問題があるのかもしれない──そう思うことがままあります。
この世に嘘が存在する理由──それは簡単です。「肉体があるから」です。
また、「光と影」が存在するから──とも言えるかもしれません。影(ダークサイド)では、何かをやってもオープンになることがありませんから。肉体も、そういった意味では「影」と言えるでしょう。よくスピリチュアルでも「霊体は光で、体こそが霊体の影だ」なんていう説もありますが、もっともなことなのかもしれません。
もしもその影がなくなって、すべてが「表沙汰」になったとしたら──世の中は、いったいどうなるでしょうね?
アセンションがもしも起これば、波及的にそれは実際そうなることでしょう。
何故なら、「嘘や偽り、隠し事が存在する世の中は、決して平和にならないから」です。もしもアセンションという「この世の理想化」が起こるのであれば、隠し事が出来なくなるのが大前提でしょう。
これは、一見「楽園」のように見えるかもしれませんが──それは、表層的な部分でしかないでしょう。おそらく、多くのものごとが「カオス」へと包まれるはずです。勿論そこから少しずつ光が広がり、嘘や偽りなどが消失していく可能性はあるかもしれませんが──そこに行き着くまでの時間は長いことかかることでしょう。
だとしたら「何故?」、私達はそのような「嘘や偽りの世界」に生まれ落ちたのでしょうか──。
課題を学ぶため──そういう人達も多いでしょう。
でも、それ以上の「意味」が、あるのかもしれません。
ここから先は、私の「空想」としてお聞きください。
ある人が、ふとこんな風に思いました。
「僕たちがいる世界は、本当に素晴らしい。とても美しいし、みなが愛し合っている。これと正反対な世界があるとしたら、いったいどういう世界だろう」
どんなにそれを想定しても、最初からその人に「疑念」が存在しなかったので、想像することが出来ませんでした。仲間達とあれこれ相談したところ、ひとりの友人がこう言ったのです。
「今、僕たちが感じている幸福を『逆さま』にすればいい。愛しているのなら『愛していない世界』。美しいのなら『美しくない世界』。そんなふうに──」
「しかし、それが想定出来ないからこうして話し合っているのではないか」
「勿論、僕たちはそれを知ることは出来ないだろう。神でさえも、体験からしかそれを推し量れない。だからこそ、『そういう世界』を作ればいい」
「でも、どうやって?」
仲間達の疑問を前に、彼は手を翳しました。
「僕たちは個々別々でありながら、ひとつに繋がっていることを知っている。それが根源的な信頼へと繋がっているのも事実だ。だったら、その絆を分離させてしまうことで、違う世界が出来るのではないだろうか?」
そんな提案から、「光と闇」をその人は分けました。
最初から、そこには「光」しかなかったから、みなはひとつの根源を知ることが出来たからです。それを切り離す為に、闇──影が必要だったのでした。
そこから先は、とても簡単でした。闇や影から派生したものは倍数的にふくれあがり、やがて人類を生み出し、「根源的な信頼」を断ち切られた人々は困惑しながら、その糸をたぐり寄せなければならなかったのです。
そこまでであれば、普通の実験に過ぎませんでした。
しかし、そこから先に起こったことは──世界を創った彼らにさえ、想像を絶するものだったのです。
闇は、決して闇だけで存在せず、そこには「光」を内包している──ということに、彼らは気づいたのでした。
人間は人間という枠の蒙昧さを超えて「根源的な光」に至った時、最初から光しか知らなかった存在よりも「より強固で大きな信頼」を取り戻すことが出来たのです。 ──そうやって人類が、「新たな存在」として成長することがアセンションであることを、願ってやまない私です。
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