理解しあうことの難しさ

 どんなに理想を追い求めていても、必ずや立ちはだかる「壁」というものがあります。
 それは──理解し合うということ
 ただ、私は巷を見ているに、この言葉が往々にして「誤解されている」と感じることがあります。「理解し合う」ということは、何も「1から10まで、すべてその人の言ってることを理解しなければならない」ということではありません。あくまでも姿勢の問題だと、私には思えるのです。

 例えば──これは、実際に歴史上あった話なのですが。
 日本が鎖国を解いて、欧米人と行き来するようになった後も、欧米人は「日本人のことが理解出来なかった」そうです。
 まず、当時日本の家はほとんどが「生け垣」でした。今あるような「石の壁」というのはそれこそ藩主とか偉い人々、金持ちの人々ぐらいで、民衆はほとんどが生け垣。足をまたげばすぐに乗り越えられるような境しかありませんでした。
 欧米人達は、日本人のそんな風習が理解出来なかったそうです。
 そして、もっとも疑問視されたのは──「混浴」。
 日本で「男子・女子」という明確な区分けをされたのは、明治時代からなのです。
 江戸時代の人々は性に奔放で、それを「隠さなければならないもの」という価値観がなかったのでしょう。しかし、欧米人からすればそれは「理解に超える代物」で、中には日本人を見下した人も大勢いたに違いありません。

 現代に例えても──世界の一部では「昆虫」を食べる人達も大勢います。
 私の友人は国連職員でタンザニアに赴いた際、「ご馳走」ともてなされた食事があまりに口に出来ないものだったので、本当に困った──と話していました。しかし、それはあくまでも彼らの「もてなし」であって、嫌がらせなんかではまったくありません。

 こういう状況を前にして、私たちは──「何故、彼らがそのような文化を築いたのか」、そう無理矢理理解しようとするかもしれません。
 「理論は、感情を抑制してくれる」というのが、欧米文化における「大きな勘違いのひとつ」だからです。
 こうした差異を前にしてお互いを橋渡しするのは、学術的な見地ではない。
 そうではなく、「彼らにとって、これは大切な生活習慣なのだ」という相手を尊重した上で理解する方が、遙かに的を射ているとそう思えるのです。
 人類学的な研究も大切ですが、どんなに頭でそれを納得したところで、こころの部分で「自分達とは違う文化、違う価値観の人達がいる」ということを受け入れられない限り、どんなもめ事も収まることはない──どんな争いも、止むことはないのだと、私には思えるのです。

 1994年に起きた大虐殺として未だに尾を引いているルワンダ紛争は、もう今や、誰もその解明をするのが難しい極地にまで来てしまっています。
 彼らを突き動かしているのは、民族別における優遇でも何でもない。「殺された家族の恨み」であり「身内の恨み」だからです。
 もし本当にそこを解決しようとするなら、どんなに歴史を遡ったところで意味はありません。何よりも彼らの痛みを知り、彼らの哀しみを理解しようという姿勢から始まる──そう思えるのです。

 偶然にして、私にも最近そういうことがありました。
 私は精一杯伝えてきたつもりでしたが、私が最もいけなかったのは、「自分が何を言われなくても相手の痛みを尊重するタイプなので、おそらく相手もそうだろう」と思いこんでしまったことです。
 そしてまた、もうひとつ学んだのは──「本音を理解してもらう為には『時間』が必要であり、その時間は何があっても惜しむべきではなかった」ということも、そのひとつです。

 勿論、早急に答えを出さなければならないことも沢山あります。
 私が今回体験したのも、そのうちのひとつでした。ここで立ち止まっていたら、すべての物事がなし崩しになる──そうすることで、大勢の人に迷惑をかけるという、そのギリギリのラインに立たされていたからです。
 でも、だからといって私は、自分の出した結論が「必ずしもすべてにOKだったか」といえば──そうだとは思っていません。
 もっと他に、やり方があったかもしれない──あの時の私には、この答えを出すことしか出来なかった(最善策だった)とはいえ、自分にだって反省すべき点はたくさんある──そう思っています。

 人間とは、本当に難しい存在です。
 もし、みなさんの中で「私は、周りのみんなを『理解出来ています』!」そう断言出来る方がいたとしたら、どうぞ、胸に手をあててよく考えてみてください。
 私は、肉体を持っている以上、どんなに優れた霊性であったとしても──そうですね、たとえ自称ブッダや自称イエスにしても(笑)、絶対に100%、相手を理解することは不可能だと思っています。
 何故なら、「そうであるなら、この世に生まれてくる必要などないから」です。

 人生は、いつでも「学びの場」です。
 私たちに必要なことは、どんな学びが訪れてもそれを糧として、ただひたすら前進していくこと──それだけなのかもしれません。
 そして、自分にそうやって正直に──何ひとつやましいことなく生きていく努力が出来たなら、きっと肉体を捨てた後に迎えられる世界は、自分の本当の価値観にあった「素晴らしい世界」になるのだろうと──そんなふうに私は思っています。



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2010-03-03 | 真理 | トラックバック(0) |
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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

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