泣いた赤鬼

 子供の頃、皆さんもたくさんの「絵本」「童話」を読んだことと思います。
 面白いことに、子供の頃惹かれる童話や絵本というのはその人の生き様や価値観が凝縮されている──そう感じることも多々あります。

 私の両親は「大のテレビ嫌い」で(今は「みのもんた」の言うことしか信用しないぐらいになっちゃいましたが;)、私がテレビアニメを自由に見ることなど、幼少期はほとんどありませんでした。隣の家に同い年の友人がいた為、「フランダースの犬」のオープニングが聞こえてくると、「私は、あの家の子に生まれたかった」……心底、そう思ったものです。(ひょうきん族? ドリフターズ? 見せてもらえるわけないですよ。でも、親がいない時「こっそり」見てましたが((笑)))

 ところが、そんな親ではあっても、子供時代私によく「本」や「絵本」を買ってくれました。
 私が大好きな絵本は「人魚姫」で、王子の命を奪うことが出来ず自ら泡になっていく姿の絵が、今でも目に焼き付いています(今はディズニーの人魚姫が主流ですが、本来人魚姫は悲劇だったのです。──でも、ああやって「何でもハッピーにすればいい」という姿勢、私はいいとは思えませんね。何故なら、悲劇の中にこそ、代え難い教訓も含まれているからです。)

 そしてもうひとつ。私が好きだった絵本は「泣いた赤鬼」です。

 このお話、ご存知の方はどのぐらいいるのでしょうか?
 簡単に説明しますと──ある村に、「人間達と仲良しになりたい」という風変わりな(?)赤鬼がいました。
 ですが、正体は「赤鬼」です。どんなに「お茶菓子あります」「相談にのります」なんて張り紙したって、みんな来やしません。
 困った赤鬼は、友人の「青鬼」に相談しました。すると、青鬼はこう言ったのです。

「僕が村人達を、こらしめて来てやろう! そこに君が、僕を退治にくるんだ! みんなは君に感謝して、一躍有名になれるだろう!」

 赤鬼はその青鬼の提案を「いい案」だと思い、さっそく青鬼にそれを実践してもらいました。
 赤鬼は困った村人達、子供達を助けて、望み通り「人気者」になったのです。
 それ以来、赤鬼の家にはひっきりなしに子供や村人達が集まってくるようになりました。
 ところが──それから数日経っても、友人の青鬼が尋ねてきません。不審に思った赤鬼が青鬼の家を訪ねるとそこは堅く閉ざされ、こんな書き紙がありました。

「僕と親しくしていたら、君までまた疑われてしまう。だから、僕は『ここを出て行くよ』。君は、永遠に僕の親友だ──」

 それを読んで、赤鬼はさんざん泣いた──というお話です。
 私はこのお話が大好きで、何度も何度も読みました。
 同時に、読み終わるたびに色々な思いが湧き上がりました。

 まず、私が赤鬼だったら「そんなことはやめよう! それなら、僕と君と協力して、人々の助けになろうじゃないか!」そういう案を出したかもしれません。
 もしくは、仮に青鬼の案にのったとしても、「その青鬼には『そうせざるを得ない理由があったんだ』という説明をし、村人に許しを乞うたか──」。
 いずれにせよ、もし、私が赤鬼だったら──簡単な答えは出なかったでしょう。
 でも、青鬼だったら──簡単に答えが出た、そう思います。
 私もきっと、青鬼と同じ道を辿るでしょう。

 それは善人ぶるだのといった表層的道理ではありません。ことを起こした張本人は、その場から去ることが道義だと、私には思えるからです。
 青鬼がその場に居座ったって、決して何が悪くなったわけはないでしょう。
 でも、「ことを起こした以上」、そこを去るしかなかった青鬼の気持ちが──私には何となく分かる気がするのです。

 昨日の日記ではないですが──「巡礼者」。
 やっぱり、私たちは「大きな意味で、巡礼者」なのでしょう。
 ここに出てきた青鬼は、「赤鬼をみんなと親しくさせる」という目的の為に、巡礼者になったのだから──。

 私も、青鬼のような生き方がしたいですね(笑)。



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2010-03-10 | 教育 | トラックバック(0) |
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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

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