(2)第六文化期における使命

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【2008年2月15日 ブログ「思考世界」過去記事より転載】

 「神秘学概論 宇宙の進化と人類の進化との現在と未来より抜粋」

 第五文化期の間に、超感覚的な世界の認識が人びとの意識の中へ流れ込んでいく。そして第六文化期になると、人びとは、以前の諸時期のまだ未熟な超感覚的直観を、より高次の仕方で身につけるであろう。新しい直観は、古い直観とはまったく異なる形式をもつであろう。以前の魂が獲得していた高次の世界知識は、まだ自分自身の知性の力、感情の力に浸透されてはいなかった。霊感によってそれを得ていた。本来の魂は、霊感をもつだけでなく、霊感を理解し、その霊感を自分自身の本性に由来するものにするであろう。自分の魂が他の存在もしくは事物を認識するとき、知性がその認識の妥当性を、みずからの本性によって見出すようになるであろう。
 ――中略――
 地上における人間以外の諸事物も変化していく。その変化の仕方も、人類の進化と無関係ではない。第七文化期が終わる頃、地球の状況が根本的に変化するであろう。その変化は、アトランティス期から後アトランティス期への過程で生じた大変動に匹敵するものとなろう。そしてそのあとに生じる新しい地球は、再び七つの時期を辿って進化していくであろう。その時期に受肉する人間の魂は、アトランティス人が低次の段階で体験した霊界との共同生活を、より高次の段階で体験するであろう。
 後アトランティス期におけるギリシャ・ラテン文化期やそれに続く第五、第六、第七文化期を経験した魂だけが、新たに形成された地球状況に適応していくことができる。その魂は、それまでの諸状況に対応するすべを、身につけてきた。そうでない魂たちは、それ以上先へ進むことができないであろう。後アトランティス期の第五文化期から第六文化期への移行に際して、超感覚的な認識内容に知性の力と感情の力を浸透させた魂だけが、次の大変動後の状況に適応できるであろう。


 途中連載が途絶えたので、再度冒頭に引用部分を掲載しました。
 前回は「第五文化期というのは、霊界から切り離された人類が自我を持つのに必要なプロセスだった」ということを書きました。そして、次なるステップ――再度「霊界に還る」為のステップが、現代の「第六文化期」ということになります。

 そして第六文化期になると、人びとは、以前の諸時期のまだ未熟な超感覚的直観を、より高次の仕方で身につけるであろう。新しい直観は、古い直観とはまったく異なる形式をもつであろう。

 第六文化期というのが、第五文化期を経て新たに踏み出されたステップなのだということを、ここでは示唆しています。(だからこそ、第五文化期と第六文化期は1セットなのでしょう。第五文化期がなければ、第六文化期における進化もあり得なくなってしまうからです。)
 いわば、この第六文化期は「第五文化期における限界を感じた人類」が、育成した自我を持って臨まなければならない時代なのです。
 言われてみれば、現代のあり方はまさにそうかもしれません。シュタイナーが生きていた頃は、これほどまでに彼の著作物がもてはやされることはなかったでしょう。もはや全世界レベルで彼の著作が受け入れられている事実を見ただけでも、第六文化期の傾向が自ずと見えてくるような気がします。
 また、ここでは「新しい直観」も預言しています。それが一体どういうものなのかは、以下のとおりです。

 以前の魂が獲得していた高次の世界知識は、まだ自分自身の知性の力、感情の力に浸透されてはいなかった。霊感によってそれを得ていた。本来の魂は、霊感をもつだけでなく、霊感を理解し、その霊感を自分自身の本性に由来するものにするであろう。自分の魂が他の存在もしくは事物を認識するとき、知性がその認識の妥当性を、みずからの本性によって見出すようになるであろう。

 これは、前々回「霊感が消えた理由」でも書いたことと類似しています。
 要は、シュタイナーは霊的進化において「自我の育成」を重要視しているのです。ただ漠然と霊界と繋がるのではなく、明確な意識と五感を持った状態で再び霊界に参入する――これを、シュタイナーは目指しているように思えます。

 しかし、いざ物質界における感覚を発達させてしまった状況下において、その明確な認識をもって霊界を理解する――というのは、至極難儀なことのようにも思われます。
 ですが、「不可能ではない」――私はそう思っています。
 何故なら、私自身が「その追体験をしている」からです。
 先日、「霊感が消えた理由」の中で「霊感が消失した後、視界がクリアになった」ということを書きました。現在も「クリア」なままなのですが――ここ最近、四十歳以降に起こる「霊界参入」が近づいているせいか(苦笑)、霊視能力が急激に復活しつつあります。(前回書いたような体験も、その一環だったのでしょう。)
 ところが、その見え方が十代の消失する頃までと違って「やたらにはっきり」しているのです。
 勿論、まだ完全な復活ではないので「本物と見紛うことない程はっきりとした白い布が、視界を横切った」とか、「紫色の発光体が、突然光った」とか、「外枠が青色で中が白色の発光体が光った」といった部分的なものではありますが(外枠が青色で中が白色の光というもの自体、物理的に存在しません)、その見え方は十代の頃と「まるで違う」のです。十代の頃よりも、むしろ「クリア」になっているのです。
 もっとも、十代の頃はこうした霊視と同時に「それが一体、どのような存在なのか」も瞬時に感じ取れました。……が、今はまだそこまでの力になっていないようです。
 しかし、私にとって「(自我の芽生えていない)十代の頃に味わったのとは違う感覚」ということ自体が、シュタイナーの言う自我を芽生えさせた人類が得る、新しい直観に通じるものがあるのではないか、そう思えるのです。

 私達は、ただ漠然と「霊界」や「霊感」を話題にするのではなく、その背後における法則性をも理解するに至るだろう――それが「第六文化期」の使命なのではないでしょうか。
 だとしたら、私自身にこうした霊視能力が復活するのは非常に有り難いことです。何故なら、実体験をもってそれを分析することが出来るからです。研究者にとってもっとも嬉しいことは、自らが「実験体となれること」――これに他ありません。
 時代と個人というのは、常に「呼応」しています。シュタイナーも「世界史は、個人において繰り返される」と言っているように、時代の動きはただ全体を包括したまま流れていくわけではありません。その流れには必ずといっていいほど、似た傾向が「個人において、すでに反映」されているはずなのです。
 だとしたら、第六文化期――第七文化期の変容を乗り越える為に重要な過渡期になるだろう第六文化期における鍵は、他でもないその期を生きる人々、全員ということになるでしょう。
 誰か特別なカリスマが必要だったり、或いはイエス=キリストのような自己犠牲を必要としたり、もしくはひとつの宗教の下に集結することでも何でもない。
 要はひとりひとりの自覚が必要となってくる――私にはそのように思えます。その為には、もっと霊学を理論的に――かつ一般の方々がわかるような形で噛み砕き伝えていくこと、それが先決なのではないか、そう考えています。


※後半部分、第六文化期以降の変容については「(3)第六文化期における使命」で考察します。
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(2009年8月25日時点における追記)
上記の中で、「霊視能力が、復活しつつある」旨記載しておりますが、それから半年もしない間に私の霊能力は、急激に復活を成し遂げ、むしろ以前にも増して強くなった気がします。しかも、十代の頃のような霊視よりも遙かに、「体外離脱能力」の回数が激増しました。
自我を育成し終えた私が体験する体外離脱は、誠にリアルなまでの情報を与えてくれています。すべては、こうなるように自分で「設定して生まれてきている」――そんなふうに思えてならない昨今です。

【関連記事】
(1)アセンション情報における不思議な符合 
(1)第六文化期における使命 

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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

【篠崎編集担当】


【篠崎の著作本】

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