時間は「連続的な流れ」ではない。

 昨晩、「スタートレック2009」をDVDで視聴しました。
 Blue Ray Diskだった為か非常に映像が綺麗で、まずはそちらで驚きました。普段はDVDに含まれている別作品の宣伝などカットしちゃう私ですが、ついつい全作品のCMを観てしまったぐらいです。
 映画は、本当に進歩してますね──。それこそ、ここまでCG効果が進歩してしまったら、あとは「3D」ぐらいしかないんじゃないかと思います。(もしくはシミュレーションタイプで、自分も映画の中に入っちゃえるシステムとか((爆))。←3Dからいきなり飛躍しすぎ。)

 私は「新スタートレック・シリーズ(ピカード船長のシリーズ)」は見ていたのですが、その前のスタートレック(宇宙大作戦)は見ていません。今回の2009は「第一作目」のカーク船長とスポック博士が若い頃の話だったので、「内容について行けるかな」と疑問だったのですが、まったくそんな心配は無用でした。
 と、いうのも、(これは本当に、エイブラムス監督は「うまい手を講じたな」と思いましたが)この作品は並行世界(パラレルワールド)を題材としていて、ここに登場するカークもスポックも「第一作目に出てくるカークとスポックでは『ない』」という設定だったのです。
 なので、事前に第一作目を知らない人でも、充分楽しめる作品になっていたというわけです。
 しかも、原作のスポックと、ロミュラン人のネロは出てきます。この二人が「ブラックホールに巻き込まれ、タイムスリップをしてしまい、過去に来てしまった」という内容なのですが、この映画の中で過去は「連続的な過去」ではなく「別の並行世界」になっていたわけです。

 これは非常に斬新で、同時に「現在における『時間のとらえ方』に、とても準じている」と感心しました。

 タイムスリップを題材にした作品で有名なSF映画といえば、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ですが、これは「時間を連続的」に捉えている作品です。
 過去に飛んだ主人公のマーティは過去であれこれ大騒動することにより、未来に戻った際「色々な変化が起きている」ことに気がつきます。これはこれで、とてもユーモアのある作品なのですが、本来「過去に戻って、過去を改変する」ということ自体は理論的に無理だと思えるのです。

 それは、時間の概念そのものに関係していると思えます。
 以前、このブログでも書いたように、私たちは過去や思い出を「記憶」の中でしか保存出来ていません。存在するのは「今」という瞬間でしかなく、私たちの記憶が「それを連続的なフィルム」として認識しているのに過ぎないのです。
 私が思うに、時間というのは瞬間・瞬間で存在するだけの、泡沫みたいなものでしかなく、それは決して連続しているわけではない──例えて言えば、まるでそうした泡沫があちこちに交錯するように関わり合って実感出来るのが「時間の流れ」というものなのではないかと、そう感じるのです。

 ですので、映画「スタートレック2009」のように、「タイムスリップして戻った過去が、実は連続的流れの一地点である『過去』ではなく、並行世界における別の過去だった」というのは、とても理に適っているような気がします。
 よく「過去に干渉すると、未来を変えてしまうのでタブーだ」という設定などがSFにも多いですが、それは「タブー」なのではなく、もともと「不可能」なのだと思えるのです。もしも過去を変えたとしたら、それは「別の並行世界が生じる」だけの話で、こちら側は何の変化もない──そういうケースに陥るだけのような気がするのです。

 これも、「次元の謎のひとつ」に関わってくる問題だと思います。
 私自身は、「空間・時間」というこの両者が「固定されたものだ」という観念に囚われていると、次元の答えそのものを紐解けないような気がしています。
 時間も空間も、実は自在に変化するもので、それを「連続的・固定的」に捉えているのは、あくまでも「人間の意識におけるもの」でしかないのだとしたら、世の中に対する見方も大きく変わって来るかもしれません。

 以前、タイムスリップの話をしていた際に、「タイムスリップを研究しているチームが、それを実際に行って成功した」という話を聞きました。そして、そのうちのひとりは「二万年前のある地点」に飛ばされ、その場にあった芝生を握りしめて戻った──というのです。ところが、戻った瞬間に握りしめていた芝生は「その場で風化し、粉々になった」そうです。
 私はこの話を聞いて、首を傾げずにいられませんでした。
 これこそ、時間を「連続的流れ」という三次元的固定観念に囚われている証拠のように思えたからです。
 もしも本当にタイムスリップが可能だとしたら、それは「一瞬」で行われることなので、二万年前の芝生に風化が起こるというのは矛盾しています。
 もし芝生が風化するのであれば、一緒に飛んだ本人も「その時の流れ」を刻み込んでその場でミイラにならなければ、理屈にあいません。「二万年前の芝生だから、風化した」というのは、どう考えても後付された言い訳でしかなく、ロジックが破綻しているようにしか思えないのです。

 タイムスリップを可能にするとすれば、それは「空間をねじ曲げる」、或いは「次元を自在に操れる」ようになって初めて出来ることのような気がします。
 勿論、だからといって次元を操って過去に行けたとしても、上記書いたように「そこで変えた過去が、自分のいた時点の未来を変えていることになることはない」だろうと思います。
 時間は連続的ではなく、空間が示すような「一種の座標軸」に過ぎず、そこを私たちが転々とただ移動しているだけに過ぎないのだとしたら──それであれば、辻褄があうような気はします。勿論、移動している私たちは気付くことはないでしょう。何故なら、脳内で「記憶の照合」をとるから、不自然だということも分からないでしょうから。

 何だか最近の私は、どんどん「壮大な問題」にはまっていっているような感ありです(苦笑)。
 しかし、不思議な感覚ですが──壮大になればなる程、「すべての問題」が見えてくるような気がします。
 例えば、人類に不平等すぎる差別があること、紛争が絶えないこと、自由を約束されていながら不自由に強いられる現代人の生き方、絶滅を止められない生物達、何故人類が、他の自然や生命と調和した共存が不可能だったか──など。
 それらの問題も、こうした「次元」「時間」「空間」の問題の中に「凝縮されて詰っている」ような確信があるのです。

 ひとつの問題だけに向き合っていると、「その問題」に関わる視点でしか向き合えません。
 以前、私が「中東紛争問題」に真摯に向き合っていた際には解けなかった「答え」が、一見無関係とも思えるような「次元の紐解き」に行き着くことで、少しずつ何かが「見え始めている」のです。

 これも、一種のフラクタル理論と言えるものなのかもしれません。
 あちこちに起きている問題も、実はその根っこが「ひとつ」で、そしてそれを大きくしてみれば、「問題を解く鍵は、その大きな全体像の中にすべて含まれている」ということなのかもしれない──。

 面白い時代になってきた──そんな気持ちでワクワクしている、今日この頃です。  



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2010-05-12 | 次元 | トラックバック(0) |
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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

【篠崎編集担当】


【篠崎の著作本】

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