世の中問題は多々あれど、「核はひとつ」

 今日は半日かけて、文庫本のゲラを修正していました。まだ完成はしていないのですが、残り僅かですので期限までには余裕で間に合いそうです。6月に出版されますので、その際にはまた改めてお知らせ致します。

 今回の文庫本は「2012年」と「アセンション」をテーマに書いていますが、問題点を掘り下げる為に社会問題や国際問題にも数々触れています。
 自分の原稿を読みながら改めて思ったのですが──すべては本当に「フラクタル理論」でしかなく、社会や世界に通じる問題点も「個人レベルにおいても充分出ている」と、そんなふうに感じました。
 例えば──今日、数人の人から「現状における悩み」を聞く機会があったのですが、両者共に思い通りにならない現状を、相手を支配することによって変えようとしている(或いは、周囲にそういう人がいる)ことが判明しました。
 ヒステリックになる人というのは、例外なく「周りを自分の思い通りに支配したい」というエゴが暴走しているタイプばかりです。そもそも「自分の思い通りにさせたい」という欲求がなければ、ヒステリックになることもありません。「アフリカの子供達が、パンも食べられずに飢えて死んでいる!」という事実に対してヒステリーを起こす人というのは──おそらくそうそういないでしょうから(仮にいたとしたら、そこまで他者のことを「自分のことのように思える」という意味で素晴らしいと思いますが)。

 人々が抱えている問題の「ほとんど」は、大抵「自分の思い通りにならない」ということに尽きるような気がします。
 そして、そういう「思い通りにならない」というフラストレーションがあちこちで爆発しているのが、「現代日本社会」のような気がします。

 最近、鳩山内閣の支持率が下落しているという記事をよく目にしますが──私は鳩山首相に問題があるのではなく、「安易に意見を撤回する国民にも問題がある」と、そう思います。
 これだけ支持率が落ちているということは、「選挙当時、民主党に一票をいれた人たち」もみんな手のひらを返しているということでしょう。
 しかし、まだ選挙から一年も経っていないのに、簡単に手のひらを返すということはどういうことでしょうか? それこそ、「自分の思い通りにならない」という理由でヒステリーになる人と大差ないのではないでしょうか?

 5月3日、山川夫妻の講演会をした際、控え室で鉱矢さんからこう質問されました。
「あなたは、鳩山首相に対してどう思いますか?」
 それに対して、私はこう答えました。
「私はもともと、『どの政党であれ、首相の座についた以上は出来る限りフォローしたい』という考え方をしています。誰が首相になったって問題点はあるし、誰がやったって批判は出るでしょう。そうであるならば、その首相のやり方そのものを批判するよりも、応援する立場を取りたいと思っています」と。
 一見煮え切らない返答のように思えるかもしれませんが、私はいつでも「個人に対する批判」というのはしないよう心がけています。(私が個人を名指しで批判する時は、余程相手の行為に問題があるか、或いは「社会的に悪い影響を及ぼしている」と実感した時のみです。)
 ましてや、一国の首相に対してどうこう言うのは烏滸がましいです。
 それに、日本が「こうなっている」のは鳩山首相の責任でしょうか? 今、普天間基地問題などが二点・三点しているのは、鳩山首相がすべて悪いのでしょうか?
 それは「責任転嫁」というものです。
 勿論、現政権に対する問題点は数々ありますが、その責任は鳩山首相だけのものではありません。それこそフラクタル理論で言えば「日本の政治家の姿勢」は、イコール「日本国民、ひとりひとりの反映」でもあるのです。本当に「日本を変えたい」と思うのであれば、政治家にすべてを委ねるのではなく「自分でも国の状態を意識する努力」が必要なのではないでしょうか?

 世の中、数多く問題はありますが──結局のところ「問題点の核は『ひとつ』に過ぎないのかもしれない」と、そう思います。
 それは、「他者の尊厳を忘れ、自分のエゴばかりを通そうとすること」。
 でも本来、他者の尊厳を忘れると言うことは、同時に「自分の尊厳も、見失っていること」に等しいのです。だからこそ、人はエゴを貫いても貫いても満足することがなく、まるで餓鬼のようにがむしゃらに「満たされること」を外部に求めてしまうのでしょう。

 抱えている問題を解決する為には、まず「自分と向き合うこと」から始めるのが一番なのかもしれません。
 もっとも、「ヒステリー」を起こしている人に向かってそう言うと、必ずと言っていい程「私は私のこと、ちゃんと分かってるわよ!」という返答になると思いますが──(苦笑)。
 人間は「分かっている」と言えるほど単純な存在ではないので、「分かっている」と言える人ほど「分かってない証拠」だったりもするのが──何とも皮肉な話ですね。

 人の内面が暴露されていく時代となり、これからますます、エゴの強い人は「エゴ」が表面化し、不安ばかり抱えている人は「不安」が現実化していくことになっていくような気がします。
 そうならない為にも、私たちは刻一刻と刻まれていく時間の中で、常に「自分と向き合う努力」をする必要があるのかもしれませんね(笑)。

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2010-05-22 | 社会 | トラックバック(0) |
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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

【篠崎編集担当】


【篠崎の著作本】

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