「日本の民族性」に気がつくということ

 今日から、カテゴリー連載として「日本の民族性」について記事にしていくことにしました。(カテゴリー連載なので「毎日」ではなく、ごくたまにUPして、まとめて読む時は「カテゴリーから」という形式です。)
 カテゴリータイトルは、「目覚めよ、日本民族!」。──って、どこぞの右翼団体みたいですが(爆)。

 「え? YOU are EARTHと言っているあなたが、何故、ひとつの国に拘るの?」
 そう疑問に思われる方もいることでしょうね。しかし、私がここで言っているのは国家ではなくて、民族性です。
 どんなに私たちは「日本人ヤダ~、欧米諸国に生まれたかった」と思ったところで、「日本人である」という血脈(スピリット)はインプットされていて、外しようがないのです。例え輪廻転生の概念を用いたところで、「現在、日本人として生まれた」という事実は、消しようがありません。
 要するに、私がここで言っているのは「肉体に縛られた民族性」ではなく「民族性におけるスピリット」のことを言っているのです。
 このブログで何度も書いたように、日本人は「日本民族としての元来の良さ」を失ってしまったことにより混迷しました。しかし、それは必ずしも「欧米文化だけの影響か」と言えば、そうではありません。日本民族がもともと持っていた長所であり、裏を返せば短所ともなり得てしまう「柔軟性」こそが、今の混迷を生み出したに過ぎません。

 その立場に立ったところで、私の基本概念である「私たち人類は地球の細胞であり、世界はひとつの国家である」には、まったく抵触しません。
 しかし、まず「新しい世界システムを生み出す為」には「古いシステムを知る」必要があるのと同様に、「地球という国家が生まれる為」には、「自分たちが今存在している国」について知らなければ出来ません。自分を変えたいと思ったときに、「今の自分」を知らずにそれが不可能であることと同じことです。
 そうした意味でも、私たちは「日本民族が、いかなる特性を持っているのか」を知る必要があるのではないか──私はそう思っています。

 何故、私がこのように「日本の民族性」に拘るのかと言えば──私自身が、つい最近まで日本人に生まれた自分自身を、受け入れられなかったからです。
 私が唯一日本人に生まれたことを誇れるのは、「黒髪」ぐらいなものです。最近は茶髪が一般的ですが、私の髪は焦げ茶でもなければ赤茶でもない──ひたすらな「真っ黒」なのです。
 しかし、それ以外は決して、日本人である自分を誇れたことなど「一度もありません」でした。
 ですが──最近、気がついたのです。
 おそらく、「日本民族という民族性にコンプレックスを持っているのは、私だけでなく結構な人数いるのではないか」と。
 日本で普通に暮らしている人達は「自分は日本人である」ということを、あまり認識することはないでしょう。私たちが普通に暮らしている日常において「私は『私』である」といちいち認識しないのと、同じように。
 しかし、これからどんどん国境という認識が外されていき、世界が広がるにつれて、「自分は○○人である」という民族性の認識は、より必要になってくるだろう──私はそう思えるのです。
 細胞が「確固とした独立」をしていなければ臓器を維持出来ないのと同じように、どんなに活躍の場が広がっていったとしても「私は、私である」「私は○○人である」という認識がなければ、決してアイデンティティを持った仕事は出来ない──そう思えるのです。

 中には「私は見た目も外国人っぽくて、国籍不明ってよく言われるから、今更日本民族なんて意識する必要ないわ~」と思う人もいるかもしれませんね。
 でも、どんなにそう思ったところで「日本語」を使っている以上、すでに日本民族としての前提は成立しているのです
 言語というのは、顕著にそれを使う民族の「思考性」を象徴します。どんなに閃きが走ったところで、それを言語化する中で「英語圏の人」「フランス語圏の人」「日本語圏の人」それぞれ違いが出るはずです。何故なら、言語の構成そのものが違う上に、文法もまったく違うからです。
 「日本民族たる」ということは、ただの「見かけ」ではなく、使っている言語の特性においても十分に発揮されているのです。おそらく、その意味の重さは翻訳者、通訳者の仕事をされている方であればことさらに認識されていることと思います。

 ある種、日本語は「特殊な言語」だと、私は思います。
 私はアラビア語の学校にいた時、こんなふうに言われました。
「君たちは『アラビア語は難しい』というけれど、日本語の方がよっぽど難しいよ。漢字・ひらがな・カタカナ、三種類も使い分けなければならない方が、遙かに厄介だ。その点、アラビア語は28文字だけなんだから」と。
 確かに、その通りですね(苦笑)。
 また、アラビア語と日本語の同時通訳を聞いたことのある方でしたらご記憶があるかと思いますが、日本語というのは修飾語などがやたらに多いせいで、同時通訳すると「字余り」してしまうのです。しかし、実際にそのまま直訳したら、聞いている方は意味不明になってしまうと思われます。言い方を変えれば「アラビア語は要旨が明確」「日本語は遠回し」と、言えてしまうのかもしれませんが──。

 そうした意味でもすでに、私たちは「自分が常用している言語」の背後にある民族性に拘束されているのです。
 思考は言語で表現される分、どう逆立ちしたところで、日本語を使っている以上は「ドイツ人の思考」を真似ることは出来ないし、「フランス人の思考」を真似ることは出来ません。日本語を使った「日本人の思考」で伝えることしか、出来ないのです。

 「失われた日本の民族性」で、「日本人がどれほど音に敏感で、繊細な感受性を持った民族だったか」を記事にしましたが、これから地球が目覚めていく中で、本来眠っていた「日本民族の良さ」が再び芽生えてくる可能性も否定は出来ません。
 日本人は元々「伝導体(プラズマ)」としての意識を持っていたのだから、それをあえて捨てる必要はなく、むしろ「前向きに受け入れていくことこそ」が、これから国際社会における「日本の立ち位置」になっていくのではないか──そんなふうに思えるのです。

 日本は今、世界の中で揺れています。
 日本の国内でさえ、大きく揺れ動いています。
 しかしそれは、絶望的な変動ではなく──「夜明け前の闇」でしかないのだと、私はそう信じたい。
 ナショナリズムとしての国粋主義ではなく、もっと広い視野をもった中で「自分は『日本民族』である」と堂々と言える人達がひとりでも増えていくことで、日本の未来はもっと変わっていくのではないか──私はそんなふうに思っている次第です。



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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

【篠崎編集担当】


【篠崎の著作本】

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