「偽善」か「真善」かなんて、考えなくていい。

「私、時々自分が『偽善者』なんじゃないかと、不安に思うことがあるんだよね……」

 そんなつぶやきを、数人の人達から聞いたことがあります。
 「そういうことを不安に思える時点で、充分あなたは偽善者じゃないと思うよ」と、私はそう答えるのですが──これは日本人の特質なのでしょうかね。結構真面目に「偽善・真善」を悩んでしまう人は多いようです。

 私は1970年生まれですが、私たちの世代前後には「第三次スピリチュアルブーム」の先駆けとなった人が大勢います。(西洋占星術的解釈をいれると、土星と海王星がオポジションの世代がこの辺りに集中するからなのですが、ま、そういう話はさておき。)
 私の周囲にも「スピリチュアル」に興味を持っている人は沢山います。もしかしたら世代の特質というだけではなく時代がこれほど物質的に豊かになっても、何故か心は満たされないという矛盾に多くの人達が気がついた為、「その理由を知りたい」という人が増えたからなのかもしれませんが。
 いずれにせよ、そうした人達はおおむね「自分の行動」について振り返ろうとする探求心も持ち合わせているので、ふとした時に「自分は、偽善者なんじゃないだろうか」という疑問が出てきてしまうのかもしれません。

 しかし、そういう問題を突き詰めて考えれば考える程、出る答えは「偽善か真善かは、『とっさの時でなければ判断出来ない』のではないか」ということです。

 実は、私もこの「偽善」という問題には中学時代から高校時代まで、ずっと突き当たっていました。
 その問題にあたった私は、偽善を避ける為にあらゆる偽悪(?)をやり尽くしたのです。まぁ、今にして思えば「笑っちゃうぐらい、青臭いこと」なのですが。
 例えば──

 高校の教科書を一度も自宅に持ち帰らず、授業をさぼって、ひとり屋上の踊り場でラクガキしまくっていたりとか、、
 気に入らない先生の試験の時には、名前だけ書いてすぐに裏返してしまい、わざと居眠りして白紙答案出してみたりとか、
 学校行事の際、さぼって講堂の放送室に籠もっていたら「篠崎が行方不明だ!」と、学校中の先生に大騒ぎさせてしまったり(これはあくまでも悪意があってのことではなく、ただ単に「ひとりになりたかった」だけなのですが。←って、充分「問題あり」な行動ですね; よい子は真似しちゃダメですよ──)
 遠距離通学だったので、疲れて電車で座って寝ていたところ、ショッピング帰りのおばさんに「学生なんだから、座ってないで立ちなさいよ!」と根拠もなく言われ(※決して老人ではない、50代ぐらいの人でした)、頭に来たので「なんだと、このクソババァ!」と叫んで車両内の注目を浴びてみたり、 
 見知らぬ高校生に陰口をたたかれたので、その高校生の前に立ちはだかり、正面切って「文句あんなら、はっきり言えよ!」と喧嘩売ってみたり(相手はすぐに、顔を背けて逃げましたが)──

 偽悪……というより、めちゃめちゃ「尖ってました」ね。

 あ、ちょっとちょっと! 
 皆さん、篠崎に嫌気さしてブラウザ閉じないでくださいね(笑)。まだ続きはありますんで──。

 まぁ、これを読んだだけでも相当の問題児だということは、お分かり頂けると思うのですが──自分で当時を振り返っても、「手がつけられんなぁ」とは思います(苦笑)。
 いえ──ホントに、あの頃は手がつけられないほど、悪党だったと思います。
 何もかもが嫌で、何もかもに腹が立って、すべてに嫌気がさしていて──もしも当時、「音楽」という生き甲斐がなければ、私はとっくに自殺していたと思います。
 結局当時の私は「偽善・真善」の違いを行為で知ろうとしたが故に、浅はかな感情と行動に振り回され、「自分自身」を見失ってしまうという、愚かな罠に墜ちてしまっていたのです。

 一体、「何をもって、善行とするのだろう」──当時の私には、それが疑問でなりませんでした。
 でも、私は「その答え」を──鮮烈な体験を通じて学ぶ機会に恵まれたのです。

 私にとってその「気づき」は、19歳の時にやってきました。
 それは、本当に「偶然」──いえ、普通ならそうそう出くわさないような「必然」だったのかもしれません。

 その日、私はあるデパートに寄ろうと、二階に通じる階段をあがろうとしていました。その階段は勾配が結構あり、かなり高い階段だったのです。
 二階からは、私と反対に階段を下りようとする中年女性の姿がありました。

 ところが──。
 私が真ん中ぐらいまであがった、その時。
 その女性が足を滑らせて、勢いよく落ちてきたのです。
 私は、「自分自身の身の危険」を感じました。
 女性は段々で落ちているのではなく、そのままの勢いで「落ちた」からです。
 そして私自身、すでに真ん中ぐらいまであがってしまっていたので、「巻き込まれて落ちる危険」は十分にありました。

 判断にかけられる時間は、「ほんの一瞬」でした。

 ああいう時、ほんの一瞬が「まるでとても長い時間」のように感じるものなのかもしれません。
 私は「自分の身を守る選択」「他者を守る選択」の、二つを強いられたのです。
 私が避ければ──女性は間違いなく下まで落ちて、大怪我は避けられないでしょう。
 気がついたら、私は無意識にその場で足を踏み留めていました

 当時の私は、身長は今と変わらない154センチでしたが、体重は35kgしかありませんでした。
 どのぐらい自分が耐えられるか──そんなことを考える余地もなく、私は出来る限り足を踏みしめました。
 思い切り体当たりになったのは──言うまでもありません。
 運よく階段の中央に手すりがあったので、私は思いっきり、その手すりを掴みました。
 そのおかげで、数段落ちたものの、大事には至らなかったのです。
 手すりがなければ間違いなく、私も下まで落ちていたことでしょう──。命に別状はなくても、骨折ぐらいはしたかもしれません。ある意味、手すりに救われました。(普通は階段の中央に、手すりなんてないですものね。逆に言えば「手すりの向こう側」でその女性が落ちていたら──私は為す術なく、ただ見ていることしか出来なかったでしょう……。)

 女性はすぐに体制を整えると、「ごめんなさい、ごめんなさい! 本当にありがとう! ありがとう!」と、何度も何度も御礼を言ってくれました。
 私はむしろ「自分の行為に驚いていた」ので、ただ苦笑して「いえ、大丈夫です──」と、それだけ言って、その場を去りました。

 その時に、私は「ふと」気付いたのです。

 偽善も、偽悪も──「どちらも、嘘だ」と。
 何よりも大切なのは等身大の自分であればいいというだけのことなのだ、と。
 何もない時に、「私は偽善者か、否か」なんて考えたところで、答えは出るはずがないのです。
 とっさの時でないと「自分がどんな行動をするか」──絶対に判断出来ないからです。

 だったら、そんな無駄なことは考えず、ありのままの自分でいればいい──私はその体験を経て、それを学んだのです。
 偽善かどうかを悩むよりも、まずは「生きやすいように生きることが大切なのだ」と、私は思います。
 善は「背伸び」してすることではありません。等身大でしてこそ、意味があるものだと思うのです。
 だからこそ、「偽善か、否か」なんて悩むこと自体、必要ないことなんでしょう。

 まずは「自然体であればいい」──ただ、それだけのことなんですよね(笑)。  


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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

【篠崎の著作本】

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