意識の階層化と夢の関連性

 小康状態ではありますが、少しずつ回復している篠崎です。
 最近痛感するのですが、真理探究というのはなかば「スポーツ」に似たような体力の使い方をするように思えます。
 読書も持久力と耐久力が必要だし、類似した事例を見つけた瞬間「あれはどこに書いてあったっけ?」とすぐさま違う本を探す瞬発力も必要。
 先月の30日より全身が炎症を起こすという症状に陥ってから、少しずつリハビリをしているものの、まだまだ以前のように本を読み込むことも、数冊に渡って文献比較しながら執筆する体力も戻っていないようです。
 まぁ、慌てず騒がず(?)、じっくり回復に時間をかけていこうとは思っておりますが──。

 肉体はそんな感じで「のんびりまったり」上昇しつつありますが、意識レベルはもう休むことなく、ひっきりなしに動いているような有様です。
 それどころか、39度台の熱を出して全身金縛り状態にあった時が一番、考察には適していたような気さえする程です。
 よく「高熱を出すと、人は幻覚を見る」と言いますが、実はそうではなく「肉体の呪縛から離れることによって、より高次の意識体に目覚めやすい状態になる」──いわば「変性意識状態になるだけなのではないか」と、そんなふうにも思っています。
 私自身、今まで何度か大病をしてきた中で「思考がもっとも活発になっている」時は、何故か病気の時だから不思議です。肉体の制限がかかる分、意識が自由になるのでしょうかね。(とはいえ、それを文章なりにまとめるには肉体が復活してからでないと出来ないので、結局、不便は不便なのですが──)

 今回の病気をきっかけに私が集中して考察するようになったのは、意識の階層化についてです。
 以前、「自己意識の中にも、振動数における『差違』がある?」にて「意識も、次元のように階層があるのではないか」という話をしましたが、私自身はほぼそれを確信に近い状態で実感しています。
 この次元には「時間」というものが存在するが故に、どうしても人は「時系列」でものごとを捉えがちです。
 本来は「ただの座標軸」を表しているのに過ぎないものたちを「一本の線」で繋げるだけで、そこにはあたかも「横軸における流れ」があるように錯覚してしまいがちなのが人間の脳と言えるでしょう。しかし、本来そのように「線で繋げないまま」でいたとすれば、それは「ただの点の集積」でしかないのです。

 私がそれを痛感したのは、夢の中でした。
 夢は、ストーリー性があるかのように流れていく夢もあれば、意味もなくアットランダムに流れる夢もあり──本当に多種多様です。
 しかし、それは「脳が作りだしている夢」として認識するのではなく、眠っている私たちがアクセスする焦点の、ランダムな移動と考えたら──どうでしょうか?
 従来言われていたような夢の解釈が、まったく異なった形で現れてくるのではないでしょうか?

 例えば──綺麗な地層を思い浮かべてみてください。
 その表面は草に覆われていて、深くなるにつれ様々な鉱物が積み重なっているとしましょう。
 草に覆われている「表面的な部分」を顕在意識とします。で、その下の地層部分を潜在意識だと例えましょう。
 様々な地層というのは、その人の潜在意識に存在する、自覚出来ない意識階層だとします。これをもっと具体的に言うとすると──エハン・デラヴィ氏の訳した「パワーか・フォースか」という本がありますが、あそこに書かれているような「数値レベルでの意識」を連想してみてください。
 人はどんな環境でも、どんな状況でも「同じ反応をとるか」と言えば──答えは「NO」です。意識を数値レベル化したところで、ある日によっては低い反応を示したり、またある日によっては高い反応を示したりと、マチマチになるだろうと私は思っています。
 それは曖昧な表現をすれば「気分によって違う」ということなのかもしれませんが──とどのつまり「何故、その気分による違いが生じるか」と言えば、それこそがこの地層のように積み重なった意識階層の、どの部分にアクセスするかによって異なるからだと、私はそのように考えています。

 人は、決して「一定」ではないのです。
 理性によってある程度フラットに見せることは可能ですが、常に自分が「どの意識階層にアクセスしやすいか」によって、その人の精神的な生活というのは大きく異なるのです。心理学などで扱うように決して大まかな分類分けなど不可能ですし、同時に、○○占いというようにその人を完全に分類化することも不可能です。「傾向として、その気質は『ある』」という括りが出来るというだけの話でしかなく、本当にその人自身をはかり知ることなどは出来ません。

 私たちは日常生きているだけでも、こうした「潜在意識下にある階層」にアクセスしていますが、それが顕著に表れるのがなのではないか──私はそのように考えています。
 夢は、無秩序で無意味に展開するような感じを受けることがままあります。しかし、それは「夢が展開している」のではなく、夢を見ている私たちの意識が、どの地点に移動したかというだけの差でしかないように思えるのです。

 夢が移動しているのではなく、「意識の座標軸が移動しているだけ」──何とも大胆不敵な発想ですが(苦笑)。

 でも、そう考えないと「夢という行動そのものに、意図がある」ことを認めざるを得なくなります。そちらの方がよほど理不尽ですし(そうしたことについては、あまり学説でも触れられていません)、それよりも「寝ている私たちの意識が、潜在意識下にある階層の、どの部分にアクセスしているかで見る夢が変わる」と考えた方が遙かに分かりやすいような気がします。
 そうすることによって、「現実としか思えないほど、リアルな明晰夢」を見る人達のことも説明がつきます。
 また同時に、他者と同じ夢を見る──或いは他者の見ている夢を見るなどといった現象についても、説明がつくのです。
 夢は本来「自己意識」として、この次元特有の「私(わたくし)」という箱の中に詰った意識階層だけにアクセスして起こる現象です。が、それが「私」という枠を飛びこえてアクセスすると、他者と同じ夢を見たり、或いは他者の見ている夢を見るといった現象が起きるのでしょう。
 「私(わたくし)」という現象は、この三次元における特有の所有概念でしかない──私はそう感じています。その次元を飛びこえて「他の次元とアクセスする」ということは、意識を階層化して考える限りは「至極当たり前のことである」と、私はそのように感じています。

 私自身、全身が炎症を起こすという地獄のさなかで「客観的に意識の動きを見つめる自分」がどこかに存在し、その自分自身が記憶した夢を分析するに「それらはただ夢として流れていたわけではなく、私の中における意識階層の『どこ』にスポットを当てていたかに過ぎない」ということが実感出来ました。
 また、それを「飛び抜けて」違う次元にアクセスすることもありましたが、夢という潜在意識を通って異次元にアクセスした場合、離脱体験とは異なり「自我を持っていけない」ということが判明しました。
 自我を持っていないから、私は「ただ、そこに存在するだけの者」となるのです。
 何のアクションも出来ず、質問も浮かばない──起きてからそれを思い出すまでは、体験したことさえ覚えていないのです(ある意味、こうした「夢」を通じて離脱しているにも関わらず、自我がないのでそれを記憶していない人達が実際には数多く存在するのではないか、と思った程です。 注※とはいえ、夢の中には「自我をもって見る夢」もあるので、その延長線上で離脱が起きた場合は事情が変わってきます。ただ、私が個人的に感じることとしては、仮に自我のある夢を見ている最中に離脱をした場合、「肉体を離れる」ことも体感出来てしまうので、通常の体外離脱と何も変わらなくなるだろうと予測しています。

 この辺りのことはまた長くなりそうなので(笑)、後日機会があれば説明いたしますね。

【Jさん】
ご心配おかけして、申し訳ございません。7日だけは復活しましたが、その後はしっかりちゃっかり休ませてもらったので、大丈夫ですよ(笑)。


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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

【篠崎編集担当】


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