異常な熱波は、地球の叫び

 同時に、私も「熱波中」です……。←現在、38.3度。

 世界のあちこちで、熱波が原因で亡くなる方が増えていますね。局地的な熱波(7年ほど前のフランスや、昨今のロシアなど)は今に始まったことではないですが、全世界的にというのは珍しいことのようにも思えます。
 でも、環境だけではなく「人も殺伐としている」ように感じるのは、私だけでしょうか?

 私は、昨今の「デジタルブーム」というのに懸念を示しています。
 最初はPCから始まり、ゲーム機、携帯、そして今はi-phoneやi-pad。
 書籍は紙から電子書籍になり、人はそうやってどんどん機械の奴隷になっていくのではないか──そんなふうに感じることがままあります。

 本がなくなれば、今に「手紙」もなくなるでしょう。
 年賀状も年々減っていることを思えば、手紙の前に年賀状はまずなくなるでしょうね。今となっては、届くのは手紙よりも「ワケのわからないダイレクトメール」や「請求書」の類ばかりです。(こう言っちゃなんですが、本の紙代どうこう言うのなら、ダイレクトメールなんて「くだらないもの」を先になくすべきじゃないですか? クチコミで広がらない企業なんて、最初からろくなものを売ってない証拠なんですから。)

 こんな味気ない時代に、何の魅力があるというのでしょう?

 私が高校生の頃、勿論メールもなければネットもありませんでした。1986~1988年という、ちょうどバブルの時期でもありましたが、あの頃は今の三倍ぐらい、手紙セットが売られていたのです。
 私は手紙を書くのが大好きで、1日に色々な友達向けに手紙を書いていました。しかも、その手紙のセットは「○○ちゃんのイメージは、この便せんで」「××ちゃんの雰囲気は、この便せんがぴったりだな」と、あれこれ自分で選択していたのです。時折、中に可愛いしおりなどもつけて。
 手紙セットは、本当にコレクション出来るぐらい沢山持ってました。私が大好きな画家、永田萌さんのセットなどがあると、それは必ず大切な時に使っていたぐらいです。
「手紙」というコミュニケーションの中に、「まごころ」というものを一緒に届けられた時代でした。

 ──ですが、今はどうでしょうか?
 今の高校生達は、そんなふうに「友達の雰囲気にあわせた手紙セット」を購入したり、バースディカードを準備したり、年賀状に「友達にあわせたイメージのイラスト」を書いたりしているのでしょうか?
 どんなにデコメがあるとしたって、それは当時の手紙の種類に比べたら10分の1程度です。何の個性も感じさせない、友達の個性を何も活かさない──そんな味気ない時代になってしまいました。

 手紙というのは「自分で書く」分、文章に対して慎重になります。
 何故なら、あまり消しゴムを使いたくないからです。
 消しゴムを使えば、紙はバサバサになります。そんな手紙、みっとも恥ずかしいですよね(笑)?
 でも、今はさほど慎重にならなくても「言いっぱなしの文章」ばかりがネットで闊歩しています。
 それを見た相手や、閲覧者がどんな気持ちになるかなんて、考えてもいないのでしょうか?
 何故、こうも思い遣りのない世界になってしまったのか──私は考えただけで、哀しくなります。

 失われたのは、何も「思い遣りあるコミュニケーション」だけではありません。
 以前、私の近所の道路では、コンクリートを押しのけて生えてくる草があちこちにありました。
 コンクリートの下という過酷な状況の中で生えてくる草をみては、私は無性に感動したのを覚えています。

「やっぱり生命は強いんだ! 文明なんかに負けずに頑張れ!」 

 しかし、今は──数年前にすべてアスファルトになってからは、一本たりとも、アスファルトの下から覗く草木はなくなってしまいました。
 車が道路を走る際、危険だからですか?
 でも、車を作ったのは一体誰でしょう?
 草は、人類が生まれるずっと前から存在していたのに、自分たちの便利の為に、そうした生命を脅かすのですか?

 私は、そう思うと哀しくてたまりません──。

 空を汚したのは、誰でしょうか?
 街路樹の木々が元気がないのは、誰のせいでしょうか?
 私たちは「自分たちの便利さ」ばかりを追求し、「自分たちがこの土地を支配している」かのように勘違いして、共に生きる生命達をどれほど脅かしてきたか自覚してないのではないでしょうか?

 先日の記事にも書いたように、私たちは「核実験」として2053回も地球を脅かしたという反省を、何ひとつしてないのではないでしょうか?

 熱波──水害。いろいろな環境異変が今現実、世界に訪れていますが、私は「人類の自業自得」としか思えません。
 世の中「キレる子供が増えた」だの「命を軽視してすぐ自殺したり、殺す子供が増えた」だの言いますが、そうしたのは一体誰でしょう?

 今、この社会を作っている大人達なのではないですか?

 大人達は自分たちが作った環境、社会、世界の責任を何も考えず、若い人のせいにしたり、環境のせいにしたり、あわよくば「こんな異常気象は昔もあった」と平気で言ってのけます。
 ただ、私が思うに、仮にこれが「一時的な環境の異常」だったとしても、デジタル化文明に偏った人類に、もう二度と明るい未来は訪れないのではないだろうか──そんなふうにも思います。
 自然と切り離されれば離されるほど、人類の心は枯渇し、孤独に苛まれ、スモッグに覆われた大気で星々さえも遠くにかすんでしまうようになりかねません。

 本当に、今人類は「過渡期にいる」のだと、私は思います。
 人類と地球は、「一心同体」です。地球の異常気象は、明らかに人類の異常をも指し示している私はそう思えるのです。

 昨今、精神世界の人達は2012年が近づいたせいで、ノストラダムスの予言の二の舞を踏みたくないのか、「実は2012年ではなくて、もっと『先』だった」と言い出している人もいるそうです。

 なにをかいわんや!です。

 これだけの状況をみて、何故、すでに「2012年が始まっている」ことに気付かないのですか?
 人々がまるでバーゲンセールのようにi-padに群がったり、電車の中でぶつかっても挨拶しないで素通りしたり(もしくは逆ギレしたり)、まるでそれしか出来ないロボットのようにゲームをしながら道を歩く人を見たりしても、まだ「終末ではない」と言えるのでしょうか?
 現象として起きるのは、大抵時間差があります。
 しかし、明らかに人々の心はもうすでに病んで飢えているのです。
 「仲間以外はただの風景」という言葉が、今から12年前に流行りましたが、もうすでにその頃から終末の予兆は始まっていました。

 この事態をみて「おかしい」と思えない方が、どうかしている──私はそう思います。

 隠謀論に夢中になったり、2012年12月21日という暦の数値だけに囚われている人達には、現状がまだまだ見えてないのかもしれませんが、某国の隠謀を突き止める前に今、人類の状況がどれほど病んでいるのかそっちに目を向けるべきではないですか?

 私は根拠のない楽観主義者は嫌いですが(そういう人は、アメリカやハワイや日本など、比較的平和な世界でそういうことを言うのではなく、是非、紛争の絶えないアフガニスタンやイラクでその主義を唱えてきて欲しいと心から思います)、局所的な隠謀論も嫌いです。
 病んでいるのは「一部」ではなく「全体なのだ」という意識が、欠けてしまっているからです。(楽観主義者も同じです。一部の国がどんなに恵まれていても、恵まれていない国があるという意識に欠けています。)

 この世界的な熱波は、そうした地球の叫びのように思えてなりません。


 もっと全体を見よ!


 これこそが、多くの人達にとって重大なテーマでもある、そう思います。


【追伸】まだ体調が本調子に戻っていないので、メールの返信はしばらくお休みさせて頂きます。ご迷惑をおかけしますが、何卒お待ちくださいませ。

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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

【篠崎編集担当】


【篠崎の著作本】

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