昨日、私は久しぶりにDVDで
「EARTH(アース)」を観ました。
「アース」は有名な映画ですのでご存知の方も多いと思いますが、BBCが5年かけて作成し、2008年に上映(イギリスでの上映は2007年)されたナショナル・ドキュメンタリー映画です。
地球を北極から南極まで縦断しながら、その地域に生きる生物達の生き様を撮った映画です。樹木が一本も生えないような極寒の地から、自然や食糧に溢れた南の大地、水一滴が生死に関わるような砂漠地帯など、本当にあらゆる環境がこの地球にあるということを実感させてくれる映画です。
私はこの映画で、「へぇ──こんな動物がいたとは」と初めて知ったような存在もいました。
例えば「アネハヅル」という渡り鳥は、とてもか細い体つきにもかかわらず、何と冬場には「インド」に渡るため「ヒマラヤ越え」をするのです。自分の身体の何百倍、何千倍もある高さを──突風に煽られながら超えていく姿は、観ているだけで胸が熱くなります。
また、座頭鯨のメスは、子育てをする為に赤道直下にある珊瑚礁が豊かな浅瀬で暮らしますが、ある程度子供が育つと再び南極の故郷へと戻ります。それは「赤道直下から南極まで」という、
地球の半分を移動するという凄まじい旅なのです。
この地球上には、あらゆる生命──あらゆる生物、動物、昆虫……本当に
数え切れない程の「いのち」が存在しているのです。
にも関わらず、私たちはその存在さえを忘れてしまうことが多々あるのではないか、そんなふうに思えてしまいました。
昨日の記事「
ある有名著者への意見書」にも書きましたが、食糧危機に備えて「食糧を備蓄しよう」という姿勢は、人間の為ではあっても、他に生きる生命達の為のものではありません。地球を穢してしまった上に、「自分たちだけ、生き残ろう」というのは──私は、何だかとても浅ましい考えのように思えてしまうのです。
私たち人類は、
「この地球という惑星で、他の生命達と共に共生しているのだ」という意識を持つことが何よりも大切なのではないでしょうか?
人類は、「人間には害がないから」という理由だけで、多くの生命や、生物達が生きる世界を蔑ろにしてきました。
「
2053回も核実験をした、愚かな人類」にリンクした動画を見て頂ければ、どれほどの生命が犠牲になってきたのか、そしてどれほどの大地と海を穢してきたのか──すぐにお分かり頂けると思います。
映画「アース」を観ていると、
「ああ。本当に素晴らしいのは『生命そのもの』なんだ。美しく、かつ強くて輝かしいのは生命という存在なのだ」ということを実感します。
勿論、「狩り」という場面もありますが──獲物となって逃げる側も、そして追う側も、ひたすら「生きる為」なのです。しかも、彼らは「生きる為に最低限の獲物を捕るだけ」であって、
人間のように、贅沢の為の飽食や、廃棄食材を出すことはないのです。 生命への尊重──。
私たち人類が忘れていたものは、何よりもそのことなのかもしれません。
ふと、その際に思い出したのですが。
マオリッツオ・カヴァーロ氏は、二作目「スターピープルの叡智」の中で、「クラリオン星では、樹木や自然を傷つけることなく共生するよう、街のシステムが作られている」という話をしていました。
そう言えば、映画「ロード・オブ・ザ・リング」の中でも、エルフ族達はみな森の中で「樹木を傷つけないよう、樹木に沿った形で建築物を建てている」という設定を活かした──とメイキングで述べられていました。
後者は物語とはいえ、人というのは高度になればなる程、
生命への尊重と、自分たちが惑星によって生かされていることへの恩恵を感じることが出来るのかもしれません。
それこそが、高次元と私たちの次元における人類の「大きな差」なのかもしれないですね。
私たちの次元では、自然や生命を「資源(物質)」として利用・活用することだけに終始し──そして高次元では「共に生きる仲間」として、尊重し、恩恵に感謝する──。
先日、「意識の変化が、どのようなものになるのか」という質問に対して、「地球や自然を大切にすることが、ごく当たり前のことになる」と答えましたが、まさにそこに行き着くのかもしれません。
北極から少し南方に下がったところに、「タイガ」と呼ばれる針葉樹地帯がありますが、ここは南方から春が訪れることによって
「一斉に、酸素を発生する」のだそうです。
私たちがこうして「呼吸をして生きている」ことそのものも、実は
こうした木々のおかげなのだということを思うと──如何に私たちが今まで不遜に生きて来てしまったのかを、痛感せずにいられません。
今、社会が色々と混乱し、情報も錯綜している「こんな世の中」だからこそ──私たちは改めて
「地球の恩恵」「自然が育んで守ってくれている環境」に目を向け、生かされている事実を実感することが大切なのかもしれませんね。
そうすることが、少しずつ
新たな人類意識の目覚めに繋がっていくのではないか──そんなふうに思う昨今です。
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