言語を習得する意味と、派生の背景

 一時期は多忙さ故、語学の勉強がお預けになっていた篠崎ですが、最近になって再び復活させました。
 今ではわざわざ学校に行かなくても、NHK語学講座「http://www.nhk.or.jp/gogaku/english/index.html」という便利なサイトがあるので、気合いさえあれば独学でも頑張れます。それに、どんなに聞き逃してもここで先週分のストリーミングがしっかり聴けますから、心配もありません。「ラジオで予約して、カセットでダビングしなくちゃ~」なんて、そんな古めかしいことをしなくていいわけですから!←そんなアナログなことやっていたのは、私だけかしら……。

 ここは一通りの言語のストリーミングが聴けるので勉強になるだけではなく、どこの国には、どんな言葉の癖があるのかという聞き比べをするにも最適です。
 そもそも皆さん、何故、たったひとつの惑星でここまで言語が多様化したのか──不思議ではないですか?
 旧約聖書に「バベルの塔」の喩えがあって、人間の王の傲慢さにより人々は共通の言葉を失った──とありますが、「王様~、ちょっとやりすぎだよ」って感じです。王様がそんなことしなければ、私達は「言語の壁」なんてものを気にせず、自分が住みたい国で住みたいように暮らせるし、某有名IT企業みたいに「英語喋れない人はクビ!」なんて問題発言しなくて済むわけですから──(苦笑)。

 冗談はさておき。
 私はこうした「言語の派生」というのが、実は民族魂の派生と密接に繋がっているように思えて、非常に興味深いのです。
 しかも、既存の歴史を調べると、明確な「日本語」としての派生はかなり遅くなってから(紀元後)だったりします。
 でも、弥生時代にはすでにある程度の集落があったことを思えば、言語の派生が遅い──ということはあり得ないので、おそらく最初に口伝のような言葉はあっても、文章になったのが後から──という考え方が自然なのかもしれません。(仏教などもそうです。仏陀が生きていた頃は文字の文化がなかったので、ずっと口伝で弟子達が伝えていましたが、それらの「律─戒律─」を仏陀の死後100年経ってから、経典にまとめるということで、弟子一同が集まりました。しかし、あろうことかそこで「大揉め」。初めての口伝まとめですでに派閥が出来てしまい、((代表的なのは説一切有部や経量部など))分派してしまいました。
何故こうも、後世で創設者の思想は歪められたり分派されるものなのでしょうね……。仏陀もイエスも、きっと哀しんでいるように思えます。)

 色々調べてみても、明確な「言語の派生のルーツ」というのは、あまり資料がありません。
 しかし、私は自分が文章書きだから痛感するのですが言語というのは、人の思考を拘束します。私達には「自由意志がある」と言うものの、実は完全な自由を与えられているわけではなく言語の制約という中においてのみだけ、表現を許されているのです。
 そうである以上、この言語の正体──。知りたいと思いませんか(笑)?

 かつてジョージ・ジップ(George Zipf)とう言語学者が、約97%というジャンクDNAに対する非常に興味深い研究成果を発表しました。詳しくは、私の文庫本からエハンさん取材部分を引用します。

 言語の構造が97%の「使われていないDNAの中に『ある』」ということは、もう完全に認識されるようになったんです。ジョージ・ジップという言語学者がいたのですが、何が言語がということを、彼はよくよく研究したんですよね。言語の基本的な要素と構造。フランス語にせよ、日本語にせよ、英語にせよ、「もっとも頻繁に使われている言葉を『1』」としましょう。例えば、日本語の場合は「ご苦労様」かもしれない。「ありがとう」かもしれない。一番よく使われている言葉を「1」。二番目によく使われている言葉も法則によって解析すると、傾向が大体似通ってくる。スペイン語にしてもスワヒリ語にしても、ね。一番使われている言葉は、そういった「法則性」があるんです。(徳間書店刊「アセンション 真実への完全ガイド」P262~263)

 これはなかなかに、興味深い内容ですよね。
 語学を勉強する際、大抵「あいさつ」や「自己紹介」から始まります。それは「ただの必然性」なのかと思っていましたが、実はそうではなく、「ある程度人のDNAの中には、頻度の高い言葉の法則性が詰っていて、その順序に従っている」のだとしたら──これは面白い話です。
 例えばみなさんの一日の中で、朝起きてから晩寝るまで「ずっっっと」マイクを胸元につけて自分の声を録音し、「一日のうちで、何て言葉を一番多く話したか」を統計してみたらわかるかもしれませんね。そんなにきっと、個人差はないんじゃないか──と思います。(ちなみに、私はど~しても「……すみません;」が口癖の典型日本人なので、これが一番多い気がします……)

 こうして考えると「言語を学ぶ」ということは、民族の特徴を学ぶことであり、また人類に隠されたDNAのパンドラの箱を開ける行為にも繋がるようにさえ思えてきます。
 言語というのは本当に面白く、地域によって文法も違えば、発音も違い、また「口のどこを使うのか」「舌先か」「或いは喉の奥か」というのでさえ、まったく違います。
 例えば、英語は舌先をよく使いますが、アラビア語は舌先より喉の奥を(舌先はかえって、上歯の裏に押しつけるような使い方をすることが多かったりします。寸止め?って感じでしょうか)、そしてイタリア語も舌先を英語以上に使っている印象を受けます。
 ロシア語になると声が奥に籠もりつつ舌を細かく動かしている印象がありますし、フランス語はなめらかな印象を受けますが、近隣のドイツ語となると今度は逆で、喉の奥を使う発音が多いです。大学時代、私はドイツ語を専攻していたのですが、ドイツ語とアラビア語の発音の仕方は「非常によく似通っているなぁ」と思いました。

 日本語の発音はヘブライ語に近い──という説もあります。そこから派生したのか「ユダヤ人と日本人の関連性」を解いた研究者もいます(山本七平氏)。
 いずれにせよ、ヘブライとアラビア語はもともと「出所は近かった」はずなのに(実際、非常に似た単語もあります)発音の仕方は異なります。ちなみに、メル・ギブソン監督が製作したキリストの受難を描いた映画「パッション」は、あれはヘブライ語なのだと思ったら、実はそうではなく古代ヘブライ語(アラマイ語)だったそうです。とてもなめらかな響きの言葉でした。

 そうやってあれこれ言語の聞き比べをしているうちに、私は「地球にある全部の言語」を聞いてみたくなってしまいました。
 マスターは無理でも、聴いてみるだけでもすごく楽しい気がします。せっかく地球に生まれたのだから、そのぐらいしてみたいな、と。(世界民族音楽集はあるのですが、簡単な言葉と言語の入った全集はさすがにないですね──)
 アラビア語だけでも、方言があったりします。例えば、コーランや新聞などのメディアに使われるのは「フスハー」という公用語ですが、エジプトなどでは「アーンミヤ」という口語だったりします。(こういうことを聞いていると、学習者はだんだん挫折したくなってくるのですが……)

 それにしても、解せません。
 だってみなさん、不思議じゃないですか?
 何でたったひとつの惑星で、こんなに多くの言語に分かれているのか。
 何故、ここまで多様化する必要性があったのか、疑問に思いませんか?

 一番いい例は、ハングルと日本語の違いです。
 私は上記サイトでじっくりハングル語を聴いてみましたが──中国語に近い印象は受けても、日本語とは異なるように思えました。
 これは私が以前から提唱している「民族魂は文化に宿るのではなく、風土に宿る」という考え方でいけば、納得がいくような気がします。すなわち、同じ大陸に属する「中国と韓国」は風土に宿る民族魂から派生した言語に共通項があっても、海に囲まれた日本では「その風土における独特の派生をした」という可能性です。

 ここら辺はまだ未知の領域なので、実際に古事記や日本書紀、日本語の派生(現在、カタカナの派生を研究中です)について調査しないと、まだ何とも言えませんが。いずれ「日本人の精神改革」を著す際に、詳しく調査する予定です。
 また、もうひとつの可能性として、先ほどのジョージ・ジップの考え方を応用すれば

●DNAの中に、すべての言語の派生における源が存在する

 ──と、考えることが出来ないでしょうか?
 そうでなければ「風土に応じて、言語の派生が変わる」ことも説明がつかなくなってしまいます。日本人のDNAに生まれた者は、永遠に日本語しか話せなくなってしまうし、英語圏に生まれたら永遠に英語のみです。そんな馬鹿な話はないのは、誰もが当然に理解出来ます。

 私の大学時代に、五カ国語を堪能に使う教授がいましたが、彼曰く「言語にはあるソースがあって、それを掴むとどんな言葉も理解出来るようになる」と言っていました。事実彼はアフリカの小さな部族しか使わない言語などでさえも、移動中の飛行機の中でいくつか部族の言葉を読み聞きするだけで、すぐに部族と交流出来たそうです。
 そういう人は決して珍しい方ではなく、私のアラビア語学校の友人も三カ国語をマスターしていました。

 語学というのは、勉強するというよりも「DNAの中にもともと入っているソースを再活性化させる」為にあるのではないか、と思えるようになりました。

 語学の真髄を考えると、実は「人類のルーツ」に繋がることが分かって、あまりに面白くて自分を止められなくなってしまいました──;
 逆に言えば、語学は「誰もが五カ国語、八カ国語」普通に喋れる可能性があるのでしょう。DNAの中に、それが入っているので。

 ただ、慣れは必要ですけどね──(汗)。
 私はどんなにアラビア語を(自分では)喋ってる「つもり!」でも、「英語にしか聞こえない!」と何度も先生に指摘されました──orz。
 やっぱり、ある程度勉強したら、現地で慣れるしかないのかもしれません(涙)。

(余談ですが、カヴァーロさん曰く、「クラリオン星人はちゃんとイタリア語を話していたが、どこか外国風のなまりがあった」と言っていました。同じことを、ハワード・メンジャー氏も言っています。──異星人にとっても、個々の発音は難しいらしい……。←そう言って、発音センスのない自分を慰めています──(T_T)。←何を喋っても「ジャパニーズ英語」の領域を超えられない人──)


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2010-08-03 | 教育 | トラックバック(0) |
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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

【篠崎編集担当】


【篠崎の著作本】

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