「自分の欠点を自覚する」ということ

 昨今、スピリチュアリストの中で長所だけを見なさいとかポジティブに考えましょうとか、或いは「ありのままでいいのよ~」とか、そういう言葉をよく耳にします。
 それそのものを、私は「悪い」とは言いません。
 でも、場合によってはそれが甘やかしになってしまう場合も、あるのではないかそう感じることも多々あります。

 私が離婚直後、本当にあれこれ苦悩したのはすでに記事に書きましたが(【体験談9】復活。そして、新たな目覚め)、その時、あるセラピストの方に「私は自分を変える為に、自分の『欠点を知りたい』んです」と言ったことがありました。
 返ってきた言葉は、「あなたは充分素晴らしいので、そのままでいいですよ」──という曖昧な答え……。
 ……まぁ、セラピストと言うのは「癒すのが仕事」なので、その方にしてみれば本当に親身になってくれた言葉だったのだろうと、そう思います。
 でも、それは当時の私には、物足りない言葉でした。
 その方は親切心だったのでしょうが──かえって「その場しのぎで誤魔化された」かのように感じてしまった点も否めません。
 だって、「何が素晴らしいのか」「何がいいのか」具体的に提示しているわけではありませんからね。
 それじゃ、納得出来ない人も多いような気がします。

 結局三年後──私は半年間にわたって、欠点を書き出すという行為を繰り返したおかげで、そこから立ち直ることが出来ました。
 結果的にそれは自力でやったことであり、「その試行錯誤が功を奏した」そうも思っています。
 「欠点を真正面から見つめる」、これが、私にとっての必要な行為だったのでしょう。
 でも、実はこれ──この時が、初めてではないのです。


 それは、私が中学三年生の時のことでした。
 卒業式に、在校生に向かって「詩の朗読」をする人達を数名募集する──という企画があったのです。
 私はもともと「目立つのが大嫌い!」(マジです)なので、勿論ハナっから興味ありませんでした。


 ※余談※実は中学時代、学年主任からしつこいほど「生徒会長に立候補しろ!」と突かれたこともありました。
 「2000人からなるマンモス校、しかも大正時代から続くこの中学校において、歴代初の女生徒会長になれるんだぞ! お前には、それほどの器がある!」と、毎日放課後に足繁く通っては口説かれたのですが──最後まで「私は目立ちたくないので、嫌だ!」と言い張りました。そのぐらい、人前に立つのが嫌いな人間なのです。←そんな私が「11月3日に講演会」なんて、ホントに鼻で笑っちゃいます。勿論、やるからには精一杯、ありったけの情報と知識を伝授しますが、こういう形のイベントは今回で最後にするつもりです。



 ところが、友人のAちゃんは中学入学時からその「卒業式で朗読をする」のに憧れていて、「絶対に立候補したい!」というのです。
 しかも、「ひとりで応募するのは怖いから、由羅ちゃん、つきあってくれない?」というのです。

 自分が行くのは嫌でしたが──友人から頼まれたら、さすがに「嫌」とは言えません。
 それに、「絶対、自分は選ばれないだろう」とも思っていたし(練習だっていっさいしてなかった程だから;)、軽い気持ちで参加しました。

 すると──あろうことか私が朗読者に選抜され……
 皮肉なことに、三年間もその夢を追ってきたAちゃんは、落選してしまったのです……。

 朗読者の発表があった後、私はクラスに戻りました。
 別段自分が受かったことについて何も感じていなかった為、普通に友人と談笑していたのです。
 しかし、いつまでたってもAちゃんが戻ってきません。

「Aちゃん、遅いね。どこ行ったのかな」
 そんなふうに言いながら、私は他の友人と待っていたところ──やがて、Aちゃんが戻ってきました。
 その姿を見て──私は「ハッ」と息を呑みました。

 おそらく、その時のAちゃんの様子に気付いたのは、その場にいた「私だけ」だったと思います。
 Aちゃん自身、ひたすらそれを隠し通そうとしていたでしょうから。

 Aちゃんは、泣いていたのです……。

 おそらく、トイレに籠もって、涙がひとしきり流れるまで待って、平常心が保てるようになるまでひとりでいたのでしょう。でも、何度もこすった目が赤くなっていたので──私はすぐに、Aちゃんが「泣いていた」ことに気付いたのです。
 そこまでAちゃんは、その役に立ちたかったのでしょう。
 その為、私は即座にこう言いました。

「あのさぁ──私、ホントに目立つの苦手でさぁ……。もし良かったら、Aちゃん、代わりに卒業式の朗読してくんないかな」

 それは、当たり前のことですよね。だって、最初から私は「つきあい」での参加でしかなかったし、練習もいっさいしていなかった。何日も練習をかけたAちゃんに対して、これでは申し訳が立ちません。
 しかし、プライドの高いAちゃんは──黙って首を振りました。

「選ばれたのは『由羅ちゃん』なんだよ。でも、私は落選したの。どんなに由羅ちゃんが目立つの嫌いでも、受かった以上は、その役目を全うしてちょうだい」と。

 私も──思わず、泣きそうになりました。
 そのまま、力強くAちゃんをハグしたかったぐらいです。 

 私はその日以来「自分が本当にやりたいわけではないことを、軽々しく請け負う自分」に、ホントに嫌気が差しました。
 自分を責めて、責めて──そして、「こんなふうに、軽はずみな行動をする前に、必ず冷静になれるよう、左手の小指に黒いハートマークを書こう!」そう決めたのです。

 子供の思いつきでしたので、続いたのは数ヶ月でしょうか(苦笑)。
 でも──先日、私はとあることで自分を責め苛んだ時、そのことを「思い出した」のです。

「そうだ! あの時みたいに、自分の欠点が出そうになったら、必ず左手の小指を見よう」と。
  
  201008242036000_convert_20100824213304.jpg
   ※私は携帯で写真を撮るのが下手なのでブレてしまった為、小さな画像でお送りします;

 ちなみに、この黒いハートは「油性ペン」で書かれています。
 水性だと、アイスコーヒーのコップなどを持っただけで、すぐ落ちてしまうからです。
 ホントは「タトゥー」にしようかなと思ったのですが、タトゥーとして半永久にするよりも、消えかかったら、毎日書き込む行為の方に意味があるような気がしたので、タトゥーにするのはやめました。

 35歳の半年間、欠点を書き連ねた私ですが、人間である以上はなかなか欠点など消えません。
 私はどうしても、「一歩引いて、冷静に考える」という視点に欠けているきらいがあるのです。
 だから、何か憤りなりを感じたら──まずは一歩引いて冷静に考える為、「左手の小指に書いた黒いハート」を見よう、そう思っています。

 私は「地球の恒常的平和」を求めていますが、それは、結果的に「自分自身の恒常的平和」とイコールなのだと、そう思えるのです。
 地球が恒常的平和になったのに、個々人が「不穏」だなんて──そんな矛盾はあり得ませんよね(笑)。
 だから、逆に言えば「個々人の恒常的平和があってこその、地球の恒常的平和なのだ」と、私はそう思うのです。

 でも、その為には「自分のことを、甘やかしてばかりいてはいけない」──そう思います。
 最近の若い人達の中には、会社の面接などで「長所を書いてください」と言われても「欠点しか浮かばない」という人が多いそうです。
 ──が、厳しいことを言うようですが、それは、本当の意味で欠点と向き合ったことがないから、欠点しか浮かばないのだと、私は思えるのです。
 一度、徹底的に欠点と向き合えば、それが実は「長所の裏返しだった」ということに気付かされることも多々あります。
 架空の理想像でしかない自分を追い求め、等身大の自分を見つめてないからこそ、「自分には欠点しかない」──そう思ってしまうのだろうと、私には感じるのです。

 自分の欠点を自覚するということは、同時に「自分の個性を見つけること」でもあり、「自分の長所を改めて発見できること」でもあるのです。
 昨今は何でも「ポジティブに」と言いますが、三次元に「光と闇」が存在する以上、「闇がどういうものなのか」を知ってこそ、初めて「光の本当のありがたさ」や「意味」が分かるはずなのです。

 もし、「自分の中にある光と闇に向き合いたい」──そう思った方は、是非、「左手の小指に黒いハートマーク(色は何でもいいと思いますが、水性はあまりお薦め出来ません。とくに主婦の方は「水仕事」が多いので。注意※でも、最初のうちは「水性」にしておいて、自分の決意を確認してからの方がいいかもしれません。後悔してからでは遅いので;)」の実践をしてみるといいかもしれません。

 闇の向こうにこそ、光の輝きが見える──世の中、そんなものなのかもしれません。


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2010-08-24 | 雑談 | トラックバック(0) |
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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

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