「人を裁く」ということ

 一週間ぶりの更新です。
 この間ほとんどまともな文章を書いていなかった為、なかばリハビリがてらの更新ですが、何卒ご容赦くださいませ──。

 ブログを更新していなかった期間は「アウトプット休養期間」でもあったので、その分インプット──情報収集に時間をかけていました。
 それだけでなく、自分の身近なことでもあれこれ悩みが尽きなかったせいか、高次元に関することを思索するというよりも、身近な案件に関することを考えることが多かったように思えます。ある意味、私にしては珍しく、どっぷり三次元に浸かった期間とも言うべきでしょうか(苦笑)。

 そんな私が隈無く目にしていたのは──あろうことか、元俳優・押尾学の法廷ライブでした。
 普段は芸能人なんてまったく興味を示さない私が、珍しく今回この記事を読むに至った理由は、逐一法廷ライブが公にされていた為です。被告本人にしてみれば不本意なことかもしれませんが、司法を考える上ではとてもいい機会でした(オウム真理教事件など、一部法廷ライブが公にされたこともありましたが、初公判からずっと公開されるのは初めてのように思います)。

 もう10年以上前の話ですが、私は元夫の薦めにより「司法書士資格」を目指していたことがありました。
 当時は法科大学院(ロースクール)などもなかったので、司法書士が受かった後、司法試験にもチャレンジしたい──そう思っていました。司法書士受験中に少しだけ司法試験の問題をかじったこともありますが、重箱の隅をつつくような司法書士試験の選択問題に比べたら、司法試験の論述の方が遙かに自分の質にあっているようにも思えた程です。

 そんな思いをかつて抱いたことがある分、この法廷ライブは「あらゆる視点を多角的に味わえるもの」でもありました。
 被告に否定的になることもなく、また、被害者に過剰な同情をすることもなく、冷静に見つめることが出来たように思います。
 なのですが──私が疑問を抱かずにいられなかったのは……「明らかに、弁護側と検察側の意見が食い違っている」ことでした。
 勿論、法廷なんていうのは最初から「対立する場」です。なので、弁護側と検察側の意見が衝突するのはごくごく当たり前のことなのですが、私が疑問だったのは万が一自分の信念に偽った論証をしなければならなくなった時、一体どうするのだろうということだったのです。

 そう考えた際、実は法廷というのは、正義を重んじる場ではなく、あくまでも権利関係でどちらが有利かで判断される場なのではないだろうかと、そんな疑問が拭えなくなりました。
 確かに、現在の司法においては、物的証拠や証人の証言に頼らざるを得ません。しかし、もしそれらにいっさい頼れなかったとしても「絶対に無罪である」と確証出来る罪状においてはどうするのでしょうか。もしくは逆に、「明らかに有罪である」という被告を弁護しなければならなくなった際、どうするのでしょうか。
 本当の正義は文字面だけで判断出来るものではなく、もっとニュートラルなものなのではないか、そんなふうに思えるのです。私が仮に裁判員なりでお声がかかったとしたら、私は背反する審理の狭間に板挟みとなってしまうのではないか──そんな不安さえも過ぎりました。

 今から二十年以上前の映画ですが、「告発の行方」という作品があったのをご存じでしょうか。
 この作品はレイプ事件に基づいた裁判の流れをひとつの映画作品として描いているのですが、顛末のどんでん返しには唸らずにいられません。
 視聴者は「事件当日に、何があったか」を断片的にしか知らされない中でストーリーは進んでいきます。いわば検事役と同じ視点で、何も見えない状態の中を「果たして、被告は有罪なのか否か」を判断させられるのです。
 しかし、事件の全貌がラストで明らかになった瞬間──すっきりしない思いが、急激にわき上がってきます。
 本当に審議は、正しかったのだろうか──と。

 言わば、いつでも私たちは本当の真実からは遮断された中で、審議をしなければならない立場にあることを思うと、責任重大すぎて、荷が重く感じられます。
 おそらく今回の事件が法廷ライブで逐一報道された理由は、ただ単なる物見遊山でなしに、裁判員制度がスタートして以来、有名人における初めての裁判だったからだと思われます。
 しかし私は、自分の判断によって人の一生が大きく影響をするような行為を出来るだろうか──そんな不安も過ぎります。それほどまでの権利が、果たして自分にあるのか──私がかつて司法試験をあきらめた理由と、今再び対峙させられたような気がした次第です。

 勿論、だからといってすべての犯罪について玉虫色の結末で終わらせるわけにはいきません。いずれにせよ、何らかの線引きが必要なのは確かです。
 そう思うと、裁判官など法曹界に関わる人達はとても責任重大の任務についているし、また、その責任重大な任務を金欲しさや権威欲しさに浪費するようなことを絶対にしてもらいたくない、そうも思います。

 17日が判決の日だそうですが、今回の裁判における結末はどうなるのか──最後までじっくり拝見するつもりです。



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2010-09-14 | 社会 | トラックバック(0) |
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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

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