自由と不自由は、紙一重

 私は自由不自由の違いについて、考えることが多々あります。
 こういうことを考え出したきっかけがいつからかはよく覚えていないのですが、小学校五年生の時に作文で「自由と責任について」という文章を書いていた記録がある為、おそらくその頃にはすでに「自由の本質」というものを子供心に考えていたのでしょう。
 作文には、「自由を求める為には、その自由行為をする際に生じる責任を、自ら持たなければならない」なんて、偉そうなことが書いてありました。
 思い返すと「『こわっぱ』が!」って感じですが──(苦笑)。
 今にして思えば一笑に付す内容ではありますが、それでも「自由」と「責任」を付随させていた当時の考えは、今の私にも受け継がれています。
 しかし昨今は、あまりに価値観が多様化しすぎたせいか、自由というのを「ただ単に、好き勝手に何でもやっていいことだ」と勘違いしている人達も少なからず見受けられるように思えます。
 逆に言えば、「自由」という言葉がバーゲンセールの如く大売り出しされすぎて、本当の意味での自由を人は見失ってしまったのではないか──そうも思えるのです。

 自由という現象は、ひとつが突出すれば、他方の自由が奪われる──という皮肉なことも起こりかねません。
 例えば、パソコンを例に挙げてみましょう。
 私はWidows3.1からパソコンを使用していますが、当時のパソコンはプロンプト画面による起動だった為、ある程度のカスタマイズはユーザーの手に委ねられていました。少なくとも98辺りの頃は、私の周辺で「自作Dos-v」として、ジャンク部品などを秋葉原で買い集めてきて、自分たちでコンピューターを作り上げる人達も大勢いた程です。
 しかし98以降、2000・Me・XPとヴァージョンがアップされるにつれ、ユーザーによる自由度はいっきに激減していきました。

 私は現在Vistaを使っていますが、XPに比べてさらに自由度が低くなったことに苛立ちを覚えています。
 Windows3.1の頃に比べたら、遙かに今のPCの方が初心者には使用しやすいものかもしれません。しかし、「これが普通」と思ってしまった人達は、逆に言えば「完全カスタマイズされたものの枠組み」からは、抜け出ることが難しくなってしまったように思えます。

 それって、本当に使いやすくなったと言えるのだろうか──そんなふうに、疑問に思うことが多々あります。 
 ユーザーが努力しながら知識を培っていく余地を与えないことが、必ずしも「便利」であり「自由なツール」と言えるのでしょうか?
 私たちは知らないうちに、「企業に飼いならされているだけ」なのではないでしょうか?  

 自由と不自由は、見方を変えればいくらでも裏表ひっくり返ってしまうようなものなのかもしれない──そう思うこともあります。
 例えば、今から数百年前まで遡ったとして──PCもない、テレビもない、ラジオもなければ電気もろくに通っていない、そんな時代を思い返してみましょう。
 彼らは日の出と共に起きて、それぞれの仕事をこなし、日の入りと共に家に戻り、家族と共に食事をして、夜は早いうちから眠りについたことでしょう。
 テレビもPCも、ゲーム機といった娯楽のない生活の中で、彼らは太陽や星といった自然のサインに従って、ごくごく質素に生きていたと思います。
 反対に私たちは、昼も夜も関係ない──PCだけと向き合ってヴァーチャルな交流だけでも生きていけるような時代となりましたが、その分、娯楽がいっさいなかった時代に比べて、何か幸福を掴んだでしょうか?
 蔓延する鬱病や、神経衰弱は、私たち現代人に何を訴えているのでしょうか?

 娯楽に満ちた世界は、私たちに本当の意味での自由を与えてくれたのでしょうか?

 勿論、PCの普及やインターネットの普及により、生活の中で自由が増したこともあります。
 特に、海外の情報を瞬時に知ることが出来るようになったのはメリットと言えるでしょう。国際的に情報を得たいという人にとっては、とてもネットの普及はありがたいものです。
 しかし、それがどんなにいいものであれ、節度を持って使いこなさないと、結果的にそれは人類が生み出した被造物への隷属になってしまいかねないのではないか──そんなふうに思えるのです。

 私たちはどうしたところで、必ず何らかの支配下にいます。
 それを打破しようというのは烏滸がましいことだし、そこから逃れようとするのも自由ではなしに「エゴでしかない」──そうも思えます。

 「そんなことはない。人間はいつだって自由だ」──そう言う方々も、いるかもしれませんね。
 でも、私たちは肉体を持ってこの星に生息する以上、必ず自然の法則に従わざるを得ません。
 例えば、一番分かりやすい例は「重力」でしょう。
 私たちは「重力」の支配下にいます。この重力に逆らうことは誰にも出来ないし、また、逆らうこと自体が「無意味」です。
 そして、私たちは昼と夜というリズムの支配下にあります。
 人類はすでにこれを打ち破ろうとしていますが、それが果たしていいことなのかどうか──かえって神経衰弱となる人や、不眠症の人を増やした結果にとどまるのではないかということは、人類にとってひとつの課題かもしれません。
 また、「寿命」にも束縛されています。不老不死というのは永年人類の夢だったようですが──これが果たして「本当に素晴らしいものか、どうか」、これもひとつの課題ですね。

 もし、不老不死になれたとしたら──それは、とてつもなく大きな「自由」かもしれません。
 でも、想像してみてください。
 もしもあなたが、古代から生きていた存在だとしましょう。
 あなたはすべての歴史を見て、その真実を知っているとします。それらが移ろい変わっていき、人々の生活スタイルもどんどん変遷し、時代が瞬く間に変わっていく様をずっと見てきたことになります。
 いつでも常に新たな人類と共に時代を演じて行かなければならないことに、あなたは苦痛を感じませんか?
 もしも私が不老不死を約束され、時代が流れ去っていくのをいつも見なければならなかったとしたら──苦痛極まりないです。
 おそらく、自ら死を望むことでしょう。
 時代を共有出来る仲間がいないこと、親しくなった人々をいつでも見送らなければならないことほど、孤独なことはないからです。

 では逆に、「世の中の人、全員が不老不死になった」としたら、どうでしょうか?
 私は、これもまた逆に苦痛です。
 地球というひとつの星の中では例え不老不死だったとしても、おそらく全部の土地を渡り歩くことが可能でしょう。永遠という長さの中で、地球人全員と友達(までは大袈裟としても、知人ぐらいのレベル)になるのは可能かもしれません。
 それでも──おそらくみんな、退屈するような気がします。

 制限や束縛があるからこそ、そこから開放された瞬間が「自由」に感じるのかもしれない──そんなふうに思うこともあります。
 また逆に、「隷属している」ことを自覚しながら、あえてその隷属に身を任せ、それを尊ぶ瞬間──それもまた自由と言えるのではないか、そう思うこともあります。

 究極なところ、結果的には「どう感じるかも、個人の自由」ということなのかもしれません。
 人類の被造物であるヴァーチャルな世界に隷属することに自由を覚えるか、はたまた、大自然の法則や宇宙の律動に隷属することに自由を覚えるか──。
 一方が一方を虐げることは出来ないし、どちらが正しいということも、ないのかもしれません。
 
 ちなみに私は、人類の被造物に隷属するよりも、自然・宇宙の法則に従う方を選んでいます。
 昼と夜という時間の支配が、とても好きです。
 また、春夏秋冬という季節の支配も、とても好きです。
 夏から春になる必要もなければ、冬がなくていいとも思わない。夏の暑さに唸る時があるからこそ秋のそよ風が心地よく感じ、冬の寒さに凍えるからこそ、春先に咲くおおいぬふぐりの愛らしさがこころに響くのだと思えるからです。

 自由を与えられた人類だからこそ、「自由」について深く考える機会が与えられたのかもしれません。私は今後も掘り下げて、自由について考えて行きたいと思っています。
  

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2010-09-19 | 真理 | トラックバック(0) |
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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

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