「喉もと過ぎれば熱さ忘れる」ということわざがありますが、人類もそのことわざどおり、過去の過ちを時間の経過と共に忘れてしまう愚かな種族なのだろうかと思うと、とても哀しくなります。
私たちは戦争をリアルに体験はしていませんが、それでも戦争の残した傷跡を知っている人達は少なからずいる世代です。第二次世界大戦は何百年前にあった戦争ではなく、たかだか70年ほど前に起った戦争なのですから。
その70年の間で、平和への慈しみが唱えられた時期は非常に少なく、世界がひとつになるような理想的な進展もなく、むしろ反対に今でも他国間でのいがみ合いは続いている有様です。
尖閣諸島における問題で中国の反応が報道されていますが、ネットに掲載されている記事の下には必ずと言っていい程、一方的な中国批判が連なっています。
何故、もっと冷静な目で状況を見ることが出来ないのでしょう?
何故、未だにそんな排他的になっているというのでしょうか?
そんな状態で、これから地球の向上が臨めるとでもいうのでしょうか?
私の周りにも、中国や北朝鮮、韓国を批判する人達は大勢います。
でも、そういう人達に必ず「それなら、嫌いな理由を言って」と問いかけると、概ねみな答えられなくなります。報道されていることを鵜呑みにして、感情的に好き・嫌いを判断しているだけに過ぎないからです。
スピリチュアリストに昨今見受けられる「根拠のないアメリカ嫌い」も同様です。(本来、スピリチュアルというのは国家間を飛び越えた理念なはずですので、イデオロギーに左右されるのは望ましいことではないはずです。)
そういう方々に是非お聞きしたいのですが、中国人や韓国人、アメリカ人に知人の方でもいらっしゃるのでしょうか?
過去、何か酷いことをされた経験でもあるのでしょうか?
捕虜になって拷問を受けたとか、そんな体験があるのでしょうか?
行ったこともない、知人もいない国を嫌う根拠は──果たして、どこにあるのでしょうか?
このような時代だからこそ、感情だけに振り回されて他国や他文化を批判するような行為は控え、どのような事態に対しても穏便に──そして冷静に受け止めていきたいと、私自身は思っています。
誰だって、どの国だって、この地球に生きる以上「私たちの兄弟」だからです。
もし、他国を批判したり卑下したくなったら、是非戦争映画を観てください。
硫黄島からの手紙や、父親たちの星条旗、太陽の帝国など──。
戦争時代、闘う理由もない中で相手を殺さなければならず、また自分たちの命もいつ散るか分からない中で生きた兵士達は、一体どんな思いで死んでいったのでしょうか。
正気だったら、絶対に生き残れない──そこまで自分を追い詰めて闘わなければならなかった彼らの苦悩は、今の世界にどのように息づいているのでしょうか?
このような哀しい死を戦争中に経た人は、数えきれない程いるのです。
彼らへの最大の供養は、
平和な世界を築くことにあるのではないでしょうか? 二度と同じ過ちを繰り返さない為にも、周囲やマスコミの扇動に乗らず、冷静に様子を見ていた方がいい──私はそう思っている次第です。
●多くの方に、「真剣な目で地球人類の進化に意識を向けて欲しい」と、強く願っています。
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