昨日尖閣諸島問題における記事を書きましたが、複数の方からご意見や感想のメールを頂きました。
誠にありがとうございます──。
中国の行動に対する疑念を持っている方もそうでない方も、皆様とても冷静に考えていらっしゃったことに、ホッと胸を撫でおろしました。
どんな事態になったにせよ、排他的思想と攻撃的な考えは持つべきではないと、私はそのように自戒しています。
勿論、言うべき時は毅然とした態度で臨む必要はあります。ですので、中国側が謝罪と賠償金について要求してきたことに対して日本側が拒否したという姿勢も、これもまた正当な反応だったと思います。
国という組織ではあってもまずは
「人間である」と考えた場合、答えは自ずと出てくると思います。
個々人同士で何か問題が起きて相手が感情的になってしまい、その波及が周囲に大きく及ぶとした場合、ほとんどの人がまず「引き下がる」ことを選ぶと思います(もしかしたら日本人の特質かもしれませんが。仮にそうだとしたら、決して失ってはいけない日本民族独自の個性だと、私は思います)。
そうした後で、理不尽なことを相手が要求してきたら、その時は冷静、かつ毅然とした態度で説明するというのが、基本的なコミュニケーションにおけるノウハウではないでしょうか。
そういった意味で、ここまでの日本の対応は筋が通っていると私は思います。そこから先どうなっていくかは、相手のある問題ですので、注意深く見守っていく必要はありますが──。
ただ、私が一番懸念しているのは
各国における二次的被害です。
日本には、中国からの留学生の方が沢山います。彼ら・彼女らが中国人だからといって、必ずしも尖閣諸島について何かしらのイデオロギーを持っているとは限りません。
私自身、中国人留学生の友人がいたので、彼女たちのことを思うと胸が痛みます……。
こうした国家同士の争いで犠牲になるのは、いつでも無実で無力な人達です。
日本からも、留学生が中国に渡っていることや、仕事で渡っている方のことを思えば、これ以上軋轢を生むのは得策とは思えません。両国にいる人達に、危険が及びかねないからです。
1998年、テポドン問題があった時、朝鮮学校に通う女学生のチマチョゴリが電車内で切られるといった被害が多数ありました。
またアメリカでは、9.11の後に「ビン・ラディンに似ていた」という理由だけで、無実のアラブ人が射殺されています。
感情的な発露は、必ずしも無実な人達へ波及してしまいます。私は何よりも、それを一番不安に思っています。
日中の国交における色々な情報が錯綜し、どれが正しいのか──どれが本当なのか迷っている方々は大勢いると思います。
でも私は、常に答えを
宇宙の基準に従って考えるようにしています。
壮大な宇宙の中で、私たちはこの地球という小さな惑星に、縁あって生まれたのです。
宇宙の膨大な時間の中ではほんの一瞬にも満たない人生の中で、何故、人は争うようなことをするのでしょうか?
人類誕生の歴史と地球の歴史を比較したって、その差は歴然です。ましてや、文明が誕生して以降の時間を地球の歴史と比較してみたら、爪の垢にも満たないでしょう。宇宙と比較したら、塵どころの話ではありません。
しかし、そんな短い一瞬の間に、何故このような争いばかりが続くのでしょう。そのこと自体があまりにも馬鹿馬鹿しく、あまりにも哀しいことだとは思いませんか?
支配と争いの先にあるのは、枯渇だけです。「こころ」を失ってまで権利を主張するぐらいなら、私は、滅びることを選ぶでしょう。
不安に思う方が多いのも納得出来る程、確かに今、時代は過渡期を迎えていると思います。
それは日本だけでなく、世界全体がそうなのでしょう。
しかし、どんな時でも
私たちは国民である前に人間であり、そして地球人であり、そして宇宙の生命体の一部であるという意識と価値観にいれば、自ずと答えは見えてくる──そう私は思っています。
●多くの方に、「真剣な目で地球人類の進化に意識を向けて欲しい」と、強く願っています。
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