焦りは禁物

 太陽の活動を注意深く見ている方であれば、ここ最近の黒点の増減について、違和感を感じているかもしれません。
 去年まで続いた無黒点状態から脱したものの、去年の10月末に突然現れた巨大な黒点を皮切りに、少しずつ増加の一途を辿っています。しかし、その増加の波も一定ではなく、50前後まで跳ね上がったかと思えば翌日には無黒点に戻ったりと、落ち着きがありません。
 黒点の動きが活発化してくると同時に見られるのは、フレア爆発です。これも数日前、Mクラスのものが観測されました。2005年に起きた観測史上初のXフレアに比べたらまだまだ規模は小さいものの、まるで嵐の前触れのようにじわじわとした変化が、ここ彼処に見られています。

 その関係もあってでしょうか。三ヶ月ほど前から、メールフォームから頂く感想の中で「焦り」を感じられている方が散見されます。
 焦りを感じる気持ちは、痛いほどよく分かります。
 私自身、去年の今頃はひどい焦りを感じていました。それは、地球がこれからどうなっていくのか──世界がどのように動いていくかが見えないが故の焦りで、「早く、何とかしなければいけないのではないか」という気持ちで浮き足立っていたのです。
 当時に比べると、今の世界はもっと「渦の中心に近づいた」ように思えます。すなわち、すでに宇宙の答えに向けて、すべてが動き始めたように思えるのです。だからこそ、多くの方が──今まで精神世界に興味を示したことがなかったような方も、危機感を抱くようになったのかもしれません。

 ですが、私はこういう時期だからこそ、冷静になることをお薦めします。

 今、スピリチュアル分野では「今こそ目覚めの時期」といった叫びがここ彼処で聞かれます。
 しかし、本当の目覚めというのは決して煽り立てられた中で訪れるのではなく、波紋さえもたつことのない静謐な水面のように「穏やかな心境」の中でこそ、得られるものです。
 目覚めとは決して劇的なものではなく、ふとした時に「気がつく」ような、そんなささやかなものであると、私には思えるのです。
 世界情勢も揺れ動き、様々な憶測や推測ばかりが飛び交う時代だからこそ──情報が巷に溢れかえっているような時代だからこそ、ノイズに心をかき乱されることなく、自分の奥深くにある「真なる自己(霊性)」と向き合い、本当に正しいことは何かをじっくり思案しながら進んでいくことが必要なのだと、私には思えます。
 答えは外側のどこにもなく、あるのは自分の内側だけです。
 書籍の情報もネットでの情報も、すべては自分の内側で濾過することに意味があるのであって、それを鵜呑みすることに意味があるわけではないのです。あなたが読まれているこの文章も、私が書いている文章でありながら、実際あなたが理解したその瞬間にはあなたの心で濾過された、あなただけの言葉となっているのです──。

 ですので、今の時期に大切なのは、「自らの濾過装置を、マメに点検すること」に他なりません。誰が何を信じているかということよりも、自分が何を信じるのかということの方が大切です。
 焦ってしまうと、そうした自分の指針が見えなくなり、濾過装置が正常に働かなくなってしまいます。
 どんな戦場でだって、戦士達は「冷静さ」を求められます。浮き足だってしまったら、隊列は乱れるだけです。
 私たちは戦場に立っているわけではありませんが、ある意味この時代は「魂の戦場」とは言えるかもしれません。だからこそ常に、私たちは自分の意志をしっかり持ち、自分の信念と向き合いながら、焦りを捨てて生きていくことが必要なのでしょう──。

 余談ですが。
 こうした話をしていると、時折「自分が一番、他の誰よりも信じられない」という意見を聞くことがあります。もしかしたら、そういう方が他にもいらっしゃるかもしれません。
 その方々にお伝えしたいのは、誰ひとり例外なく、神(宇宙)から産まれし存在なのだということです。
 そうである以上、誰もが「宇宙の欠片」です。
 多くの人が「自分を信じられない」という時の「自分」というのはエゴの表出でしかなく、その奥にある「本質の自分」についてではないことが多々あります。
 本質の自分は、誰しもがみな「宇宙の子供」なのです。
 そんな自分の本質に繋がれると、自ずと心は穏やかになり──そして、焦燥感も消えていくものかもしれません。 


●多くの方に、「真剣な目で地球人類の進化に意識を向けて欲しい」と、強く願っています。
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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

【篠崎編集担当】


【篠崎の著作本】

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