(1)第二の地球を創造(想像)する

 この連載に関しては、何かしらの答えや篠崎自身の意見を書く──というよりも、この記事を読まれている皆さんに、想像してもらうことを目的にしています。
 新たなものを創り出すのに大切なのは、知識や情報よりも、生みだそうとする想像力だと、私は常々考えています。
 最近は情報が溢れすぎていたり、また、書く側も断言口調の文言を続け、読み手に考える余地を与えようとしないものも散見されます。
 しかし、言葉の本当の意義は「コミュニケーション」にあって、一方通行を目的としてあるわけではありません。表だったコミュニケーションにならずとも、その情報を目にした人が個々人の中でその情報を「いかに濾過し、いかに解釈するか」ということこそが、抽象的なものを文章化することの意義なのだろうと、私はそう思っています。
 想像というのは、いつでも「創造」に繋がります。未来を創り出す上で「想像」というのはとても大切なことなのにも関わらず、昨今はゲームや映像が発達化しすぎて、人々に「想像」する余白を奪っているように思えてならない今日この頃です。

 そのため、「第二の地球を創造するとしたら、一体どのようにして生命を創り出そうとするだろうか」ということを、皆さんひとりひとりが積極的に考えて頂けましたら幸いです。
 また、ブログを書くというのはどうしても私ひとりの作業になってしまう為、「自分だったら、こういうふうに第二の地球を創るだろう」「私だったら、こうしたい」といった意見がありましたら、お気軽にメールフォームからお寄せください。このブログで紹介させて頂く場合もございますので、その際にはご本人様にご連絡します。

 さぁ──では、一緒に「第二の地球を想像」してみましょう。

**********************

 生命ある星を造り出そうとした場合、一番最初に必要なのは何よりも目的意識です。
 ただのシミュレーションゲームとは違い、うまく行かなかったからといってリセットするわけにはいきません(仮にそれが出来るなら、私たちの文明もとっくにリセットされているかもしれないし……)。
 その為、この「目的」というものが実は何よりも重要で、かつ大切なものとなってきます。

 人は誰でも、「自分は何故、この世に生まれたのだろう」ということを一度は考えるでしょう。思考力のある生命体であれば、必ず「起源」というものを知りたいという衝動に駆られると思います。それはおそらく、第二の地球に生まれる人類にとっても同じことなはずです。

 第二の地球上で、ひとりの少年がこんな祈りを捧げています。
「神様(注※この場合の神様は『私たち』です)。何故あなたは、この星を創り、私たちを産んだのですか?」

 さて──皆さんは、どのように答えるでしょうか?
 この答えは、必ずしも少年の耳には届きません(私たちだって、神に同じ問いかけをしてそうそう簡単に答えを返してはもらえませんから。※ちなみに、ここでいう神というのは森羅万象の源ではなくあくまでも「創造主」のことです)。
 少年には届かないものの、「かくかくしかじか、こういう理由でなんだよ」と創造主(私たち)が思うもの──それが、第二の地球を生み出した動機に他ならないはずです。

 私たちが「第二の地球を生みだそう」と思った時、その動機は、果たしてどのようなものだと思いますか?
 勿論、色々な動機が考えられると思います。(ここでも、意見の対立や分裂は「ないもの」と想定して考えてみてください。)自らの文明がある程度の発展を遂げた為、新たな生命の育成を見てみたいと思うか──或いは、親が子を産み出すように「愛の受け皿」として育成したいと思うか──もしくは、映画「アバター」ではないですが、いずれは自分たちが移住出来ることを想定し、あくまでも「実験施設」として作成するか。
 そういえば、以前「宇宙人が地球人を造り出した動機」として「従順な奴隷が必要だったから」という説を目にしたことがあります。そういう動機も「あり」でしょうね。

 鋭い方は何となくお分かり頂けるかと思いますが、動機が「どういったものか」というだけで、実はまったく、世界の造られ方が変わってきます。
 例えば「いずれは侵略、もしくは支配」という動機であれば、絶対に自由意志を与えるようなことはしないでしょう。
 先日も例にあげましたが、映画スターウォーズに出てくる「クローン兵」を見れば一目瞭然です。自由意志を発揮する「自我」ほど、支配者にとって厄介なことはありません。だからこそ、あの映画の中のクローン兵は、みな前頭葉を操作されて自我を抑制されているのです。

 みなさんがどのように選択されるかによって変わってきますが、ここでは「自由意志」を与えるという前提の為に(出来るだけ、現在の地球と条件を同じにしたいので)動機を「愛の受け皿」とすることにします。そして、聖書にも書かれているように神に似せる──すなわち、自分たちに似せるように、人間を育成していくとしましょう。(違う想像をした方は、ごめんなさい──個別にシミュレーションを進めてみてください。)

 さて、次に「動物達の存在の問題」が出てきます。
 聖書では、動物達は「人間の僕」たる位置にありました。
 でも、その考え方は果たしてどうなのでしょうか?
 現在の地球上において、環境悪化の問題、そして多くの絶滅種が出ている理由も、すべては動物や植物、他生命達に命の尊厳を与えることなく、あくまでも「人間の付属物」としか考えなかったことにあるのではないでしょうか?

 さて──皆さんだったら、動物たちの位置づけをどのようにしますか?

 ここで少し、文献をご紹介します。
 このブログで何度も紹介したイタリアのUFOコンタクティ、マオリッツオ・カヴァーロ氏の一作目「超次元の扉」に、興味深い内容が記載されています。
 このシチュエーションは、長年に渡ってカヴァーロ氏に助言したり案内したクラリオン星人の「スエル」という青年に連れられ、カヴァーロ氏がスエルの兄弟である夫婦(一時的のようですが)が暮らす家に行った時のことです。彼らの家でクラリオン星人から食事をすすめられた時のエピソードを、以下転載します。


「これは風味のよい魚よ。クラリオン星の海にも滋味豊かな魚がいて、地球と同じように、私たちも様々な調理法で食するの」
 私の疑問はまだ解決していなかった。肉は食べるのだろうか?
 こんな私の思考に、今度はスエルが答えてくれた。
「僕たちは肉は食べない。僕たちの新陳代謝システムは、物理的な体が必要とする基礎エネルギーを直接、僕たちの星から得ることができるんだ……」
(中略)
「銀河連邦に属する世界の民族で、量は限られているとはいえ、動物の肉を食べる人々もいる。肉食自体に何ら問題はない。君たちと僕たちとでは原子レベルで体の構造が違うけれども、物理的な体を有する限りは、栄養摂取は必要行為であり、殺傷行為とはみなされない。しかし、生き延びるために必要だという理由もないまま、有機体や生命体をいたずらに虐殺すれば、それは犯罪となる
 そこでユエーラが口を挟んだ。
「栄養摂取は、進化の法則の一端を成すのよ。すべては、巨大な生成の流れに変換され、再び生命が与えられるの。森羅万象の調和の中に、生命と死は継続的に交互に発生するの。現在は過去を糧として、そして、未来は現在を糧として、永遠の生成が成り立つというわけ。
 肉食を<罪>と考える人たちは、たぶん、大きな自己矛盾を抱えているのよ。(中略)本当に罪となるのは、これという必要もないのに生命体を疲弊させ、破壊し、絶滅させることよ」(超次元の扉 徳間書店刊 239~240ページ)



 高次元である彼らが「必ずしも肉食を否定していない」ということを知って、意外に思われた方もいるかもしれません。
 しかし、そこには厳然たる秩序をもって接する必要性が説かれているように思えます。無秩序のまま乱獲することは、やはり罪であることに代わりはないようです。世界的に飽食とされている日本は、何よりも反省しなければならないかもしれませんね(苦笑)。

 こうした高次元の知恵を参考にして、動物や植物達の命は最大限尊重するとしましょう。その中での淘汰は、自然の摂理として受け入れる──という方式を、第二の地球にも取り込むことにします。

 そうすると、だいぶ惑星における文明の方針が固まります。ここまでは、現存の地球と大差ないかもしれません。動植物の接し方についても、自然信仰をしていた種族やネイティブアメリカン達は、普通に生命に尊厳を感じていました。ネイティブアメリカンのある種族は、狩猟する時に必ず「殺める動物達の為の祈り」を捧げていたぐらいですから。間違いなく乱獲はしていなかったと思われます。

 このままで行けば、おそらく理想的な世界が築けるかもしれません。しかし、第二の地球人にも、私たちと同じように「自由意志」があります。
 自由意志というのは、人間にとって本当に望ましいギフトなのか──或いは、堕落へと誘うドラッグなのか。
 その辺りについて、次回は少し考えてみたいと思います。


●多くの方に、「真剣な目で地球人類の進化に意識を向けて欲しい」と、強く願っています。
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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

【篠崎編集担当】


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