どのような生き方をすることで、アセンション出来るのか?

 時折、「どのような生き方をすることで、アセンション出来るようになるのでしょうか」といった質問をいただくことがあります。
 この答えに、正答はありません。まだそれは起きてないことだから、それに対して「かくかくしかじか、こうすれば絶対に出来ますよ」なんて誰にも断言出来ないはずですし、また、どんなに霊性の高い人であったとしても肉体を纏っている以上は地球上でのルールに従わざるを得ず、そうであれば、常に正しいことを断言出来るとは限らないからです。

 ただ、「こういう生き方が望ましいと、私は思う」という意見であれば、語ることが出来ます。
 イエスでさえ、「かくかくしかじか、こう生きろ」とは言っていません。神を受け入れ、イエスを受け入れ、隣人を愛すという生き方は意識における呼び掛けなので、それを実践するかしないかはその言葉を受けた当人の選択によるものです。仏陀にしろ、他の聖人達にしろ、「こういう生き方しか『ない』」という枠にはまった言い方はしていないはずです。あくまでも、「本人の選択」という余地が残されているでしょう。

 この質問に対する私なりの意見としたら、私であればアセンションをゴールに設定して生きないことと答えるでしょう。
 私が目指すのは、あくまでも「私自身の向上」であり「地球全体の向上」でしかありません。(仮に)アセンション出来たとしても、それは私にとって「自分の行為の末に出た結果」でしかなく、通過地点でしかないからです。

 多くの方が誤解されているようですが、目標というのは「ゴールではありません」。
 新たな世界へステップアップをする為の、スタート地点に過ぎないのです。
 例えば、「いい大学に入ること」を目標にしている人がいるとしましょう。
 それが達成されても、そこが「ゴール」ではありません。それは「新しい生活のスタート」を意味するものでしかなく、また次なる様々な苦難や試練、道程が準備されていて、今までと違った新たな努力も必要になってきます。
 結婚が目標の人も、同じことです。結婚は「ゴールではありません」。そこから先にスタートする「新たな生活」の方が重要で、大切なのです。
 なのに、多くの方は目標に辿り着くことばかりに夢中になり、そこに辿り着いた後に待っている道程については、無関心であるように見受けられます。
 本当は、「そこから始まるもの」こそが大切なのに──。

 ですので、(あくまでも仮に)私がアセンションをするとしたら、私にとってそれは「ゴール」ではありません。
 「新たな霊性のスタート地点」でしかなく、アセンションという現象そのものは、さほど重要なことではないのです。
 むしろ、大切なのは「そこから先」です。
 そこに行き着いたと同時に、私は自分の霊性における「目的」を見出し、即座に次なる一歩を踏み出しているでしょう。(注意※目的と目標は、違います。目標は『標─しるべ─』であり、目的は『的─まと─』。前者は道の途中にある標のようなもので、後者は「その道を歩む為の動機」と考えたら分かりやすいかもしれません。)

 地球の向上──地球人類全体の向上として「アセンション」という通過地点があるとして、それに向けて多くの方が何らかの努力をしたり、向上しようとすることは素晴らしいことだと思います。
 でも、そうした方々に心からお願いしたいのはそれがゴールではないということを、知っておいて欲しいということです。
 時折、スピリチュアル系のブロガーの中に「アセンションしたら神々と同じ世界に行くので、何事もない平穏な世界にいける」と言っている方がいます。ある意味、それも一理あるのでしょうが、そうした平穏なる世界というのは内面が平穏であるからそう感じるのであって、外界的に「平穏」というわけではないと、私は思います。
 何故なら、そうした世界の外界には、私たちのようなレベルの惑星がいっぱいいるでしょうし、互いに殺し合っているような人達が住む惑星もあるからです。
 
 勿論、本当に次元の高い霊性になると、こうした発展段階にある惑星の惨状を「ひとつの生命の反応」として捉える場合もあるでしょう。私たちが大自然における動物達の自然淘汰──狩るもの、狩られるものの関係を見た時に、胸が痛んだとしても「これは自然における摂理で、仕方がないんだ」と感じるように、大宇宙の中で起きる惨劇も「宇宙の摂理」として受け入れている次元レベルもあると思います。
 しかし、そうした次元の霊性は、この次元における肉体周波数が合わない故に、まず「転生することはない」でしょう。ですので、肉体を持ちつつ、同じ地球上の仲間である人達の不条理な死や理不尽な迫害をみて「心も痛まない。自分はそれらを達観した神だから」というような人は──霊性が高いのではなく、その「逆」を疑う必要性があると思います。

 少し話が逸れましたが──。
 もし、「どのような生き方をすることで、アセンション出来るのか」ということを考える機会がありましたら、逆説的にアセンションした後に、自分はどう生きたいのかを考えてみるといいような気がします。
 先に挙げたように、アセンションは「ゴール」ではありません。新たな「スタート地点」なのですから。
 その地点を通過した後、どうなっていたいのか──それを考えることで、自ずと「自分の霊性が目指しているもの」を知ることが出来ると思います。

 ちなみに、私の場合は──。
 おそらく「今と大差ない」気がします。
 私は、三ヶ月ほど前の記事に書いたように、医療従事者として途上国や紛争国の援助をすることを望んでいます。(その為に受験勉強期間に入ったわけですが、ありがたいことに先日、学校から「合格通知」を頂きました。ひとつの目標は通過しましたが、これからは新たな生活と新たな努力のスタートです。)
 それは、理不尽な迫害や不平等を受け続けてきた人達と「共に成長したい」という強い願いがあるからです。
 私が仮にアセンションしたとしても、今と同じように「争いの続く惑星や不平等な惑星(今の地球のような惑星)」に貢献したい──そう思うと思います。
 おそらくはそれが私自身の霊性のレベルなのでしょうし、そこから私が学べることがいっぱいあるということなのでしょう。それ以下のもので満足するつもりも、また、それ以上のものを目指すつもりも、私にはありません。あくまでも等身大の「今、必要なこと」をして生きていくまでです。

 さて──。
 あなたはアセンションした後、どのような生き方をしたいですか?


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2月6日 第八章(2)更新しました。次回は2月27日公開予定です。
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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

【篠崎編集担当】


【篠崎の著作本】

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