原発事故によって考えるべきは「生活の見直し」

─節電の呼びかけ─

 現在、関東~東北地区では計画停電が行われています。
 しかし、実際には停電にならない地区もあるようです(おそらくは変電所の関係なのでしょう)。一方は停電にならず、かたや1日二回停電になる地区もあるなど、地域によって差が出ています。
 実を言えば、私が居住している地域は何故か停電になりません。おそらくそうした地域は他にもあるかと思いますが、それならば自らの意志で節電しようと、私は思っています。

 私は現在、1日のほとんどを照明つけずに生活しています。微々たる節約でも、多くの方々の協力があれば大きな電力の蓄えとなるはずです。
 被災された方々の痛みや辛さを共に味わい、それを祈りに替える意味でも、停電にならない地域であってもひとりでも多くの方が節電にご協力頂くことを願う次第です。

 2011年3月17日 18時追記



 未曾有の巨大地震から、もうすぐで一週間です。
 この一週間──いつもよりも長く感じたのは私だけでしょうか? 地震の前日、職場の友人達と楽しく食事をして過ごしたのがだいぶ前のことのように感じます。被災された方々も、きっとそのような複雑な想いと感慨に耽っておられるような気がします。

 仕事先は業務開始となりましたが、今度は計画停電の関係で電車が運休することが多く、遠距離通勤の私はたびたび仕事を休んだり、早退を余儀なくされています。
 横浜にあるデパートもほとんどがシャッターを閉めていて、おそらく自宅待機になっている方々は思いの外多いのではないかと推察します。横浜駅自体とても人通りが少なく、平常時の3分の1ぐらいにまで減っているような印象でした。仕事などの事情がある人以外は、みな外出を自粛しているのかもしれません。

 地震の被害はもとより、福島原発事故についても警戒が続いています。毎時といってもいいほど、このニュースばかりです。一時期は被災された方々の情報が多かったのが一転、今は原発の情報に集約されているという感ありです。
 諸外国の中には、この事故を悲観して撤退する人達もいるようですが、まぁそうなっても無理はないのかもしれません。

 私は以前から、原発を発電に使うことに関して怪訝視している人間のひとりでした。
 それは、ずっと前の記事にも書いたように「核分裂させる」という行為そのものが、人間の所業を超えていると思えるからです。(いわば遺伝子操作をして、新たな生命を造り出すのと似たレベルでの過ちです。)
 それだけでなく、日本は「原爆」によって多くの人の命を失ったという過去を持ち、未だに子孫達にまでその影響が残っています。いくら「エネルギーはいいように使えば問題なく、生活が便利になる」とはいえ、そうした過去を踏まえるならば「安易にその力に頼るべきではない」ように思えるのです。
 原子力に発電を頼っている国として、日本はフランスに次いで「第二位」だそうです。原爆の被害にあった国でありながら、その恩恵を被っているというのは──思わず首を傾げたくなってしまいます。

 今、こうして「計画停電」として順次地域別に停電をしていますが、逆に考えれば今までの電気供給率自体が、過剰だったのではないかと思うこともあります。

 例えば、パチンコ屋のネオン──あそこまで華やかである必要が、あるのでしょうか。
 娯楽施設も、24時間営業している必要があるのでしょうか。
 昼間の電車内で車両内の電気をつける必要が、はたしてあるのでしょうか。
 コンビニの店内が、あそこまで明るい必要性はあるのでしょうか。
 夜景のライトアップは、そんなに長時間する必要があるのでしょうか。

 以前、ナショナルジオグラフィックが「LIGHTS OF THE WORLD」として、「世界の夜」だけをつなぎ合わせた写真をポスターにして配布していました。
 ↓これがその写真です。

small-IMGP0210_convert_20110317005036.jpg

 カメラの性能がいまいちで、あまり綺麗に撮れないのですが──日本が「光まみれ!」になっているのが、何となくでもお分かり頂けますでしょうか。
 ↓これは日本をアップにしたものです。

 small-IMGP0209_convert_20110317004903.jpg

 お隣の韓国も、華やかですが──(北朝鮮との対比が、ものすごくありますね)。
 これほど、日本の夜は「明るい」ということです。
 今、日本が電力の問題に立たされている以上、「果たして、今のままの生活でよいのか」を問う時期に来ているような気がします。

 私たちは「便利さ」にかまけて、あまりにも人工的な力に依存しすぎたのではないでしょうか?
 それが結果として、福島原発事故における現状を招いたのだとしたら──今からでも遅くはないので、もっと真剣にこれからの「エネルギー供給方法」を考えるべきなのではないかと、そう思えるのです。
 「電気が『まったく必要ない』」とは言いません。医療関係では、電気が命を繋ぐ場面も多々あります。
 しかし、まるで「浪費」するかのように電気を垂れ流ししている分野も、中にはあるように思えるのです。
 浪費する為に、万が一の事故で多くの人命が失われ、子孫にまで影響を及ぼすなんていうのは──あまりにもリスクが高すぎです。

 イギリスなどは「風力発電」に移行しているところも多く、のどかな牧草地帯に数機、大きな「かざぐるま」が廻っているのを何度も目にしました。
 日本ではまだ風力発電がそこまでではないでしょうが(もっとも、イギリスにおいても風力発電については「景観を損なう」として、歓迎されていない側面もあるようですが)、「エネルギーを産み出すこと」ばかりを考えるのではなく、今ある資源で、如何に節制した生活を送るかを考えた方がより将来の為なのではないかと、そんなふうに思えるのです。

 こうした大惨事を前にしたからこそ、「今」ここで生活を改める必要があるのだと──私はそんなふうに思っています。


【参考までに】脱原発入門講座
http://www.geocities.jp/tobosaku/kouza/index.html
原発の仕組みや、原発における災害との関連性などを分かりやすく説明したサイトです。

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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

【篠崎編集担当】


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