篠崎の旧知の友である麻日さんが、非常に興味深い記事を掲載していました。
受止めるってこと http://ameblo.jp/asahi-suntree/entry-10857984228.html この記事は、とある福島の男性の言葉(麻日さんの記事内にリンクがあります)について触れたものです。
リンク先の記事を読んだ私の素直な感想は「こう感じる人が、いて当然だ」というものでした。
被災地にいる人達が感じた恐怖は、私たちにとって計り知れないものです。このお兄さんが言うことは「もっともだ」と思うし、深い傷になってしまうのもやむを得ない──そうも思います。
でも、「だからこそ」──私だったら「厳しいことを言うだろうな」と、そう思いました。
以下、麻日さんのところで私が書き込んだコメントを転載します。
■いい記事の紹介を、どうもありがとう──
こんばんは、由羅です。ちょこちょこ覗いてますよ~(笑)。
すごく考えさせられる記事の紹介、どうもありがとう。私は、ここに出てくる「お兄ちゃん」とやらの気持ちは、よく分かる。
分かるからこそ、私だったら「厳しく発破をかける」と思った──。
私には「果たしてこのお兄さんが欲しいのは、優しさや愛情なのだろうか?」と疑問に思えるんだ。
このお兄さんが望むのは、「独り立ちして、生活を立て直すこと」であり、それが出来ない現状に対してどうしようもない憤りを抱えているのではないかと、私の目にはそう映った──。
「立ちたくない」と思っている人を無理に立たせることが復興の本当の目的ではないから、このお兄さんのように頑なになってしまった人には、「何もしないでおく」のが一番いいのかなとも思う。
ただ、私がこのお兄さんに発破かけるとしたら、「みんながみんな、自分と同じ境遇だと思ったら、それは『甘え』ですよ。一刻も早く復興したいと望んでいる人達だって大勢いるし、幼子を早く安全の地で育てたいと思っているお母さんだっているはず。あなたの視点だけで、すべてを決めつけることは出来ませんよ」──そう言うかな。
傷ついている人に「厳しいことをいう」というのは、自分も「それ以上の傷」を負うことになるけれど、その覚悟を「背負うことだけ」が、私にとって「このお兄さんに出来る、唯一のことだろうな」と、そう思った。
今回の震災でもっとも大きな課題があるとしたら、それは
人間はひとりで生きているのではないということを、学ぶことにあるのだと、そう思います。
このお兄さんの痛みは、よく分かります。でも、やはりそれは「個人的な痛み」でしかありません。
子を失った母の痛み──愛する人を失った人の痛み──被災地には、多くの「痛み」が存在していて、それをみな心の奥深くに抱え込みながら「今」という瞬間を生きているということも、このお兄さんは目を向けた方がいい、私はそう思いました。
ただ、それは必ずしも時間で解決出来るものではないので、このお兄さんの「底力」にかかってくるかもしれませんが。
皮肉なようですが、「個人的な痛み」から立ち直れるかどうかは、「個人の力」に頼るしかありません。
誰も手を差し伸べてくれるわけではない、
自分の力で、立ち上がるしかないのですから。
私も、自分が何か辛いことがあると、誰にも相談することなく「ひとりでじっくり、向き合おう」とするタイプですから、このお兄さんが言うように「復興復興って、うるさいんだよ」と思ってしまう気持ちも分かります。「じっくり自分に、考える時間をくれよ」というのも、正当な意見だと思えます。
でも、問題は
「彼一人の問題」ではなく、「多くの人が絡んでいる問題だ」ということなのです。
彼の意見を読んで憤慨し、ボランティアや復興の活動をやめるという人には、私だったら
「どうぞ、やめてください」と言うでしょう。そんな生半可な気持ちでするのは、かえって被災地の方に失礼です。誰だって読んで「いい気持ちはしない」でしょうが、
「これが現実─リアリティ─なんだ」と認める強さが、私たちには求められているのでしょう。
被災地の人も、そして、今こうして平穏な生活を送れる私たちにとっても必要とされる視点は、
局所だけを見ず、全体を見るということなのだと思います。
辛さからくる一時の感情で揺れることはあったとしても、絶えず広く視野を広げる努力を続けていれば、常に真意で行動が出来る──私はそう思っています。
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