問題思考ではなく、解決思考へ

【お詫び】携帯からの投稿の為、文章の推敲が甘い箇所が散見されると思われます。事前にお詫び申し上げます。



普段はテレビを観ない篠崎も、入院のおかげあって点滴中や治療中の時間をすべて(と言っても、1日2~3時間程度ですが)をテレビ視聴に費やしています。
おかげで、「この短い期間に、どれほど様々なことが変わりつつあるのか」が実感出来ます。普段テレビを観ないからこそ、感じることが多々あるのかもしれません。

そんなテレビ談義は、さておき。
今もっぱら注目されているのは、「九電のやらせメール事件」でしょうか。
今までの日本であれば、こうした事例は枚挙にいとまがなかったはずです。しかし、実際に行われた日の即日にこうして発覚するというのは(九電のやり方がお粗末だったということのみならず)、時代はすでに「隠蔽を良しとしない、すべてをオープンに」しようとしている表れのように感じます。

それにしても――これだけ時代が変わりつつある中で相変わらず旧態依然を維持しているなと感じるのは、九電社長のコメントですね。
何の理念も、何のポリシーもなく今まで社長の座についていただろうことが、あの会見から滲み出ていました。

もっとも、私は社長だけがそうだとは思いません。
従来、日本の社会そのものが画一的で、横並びを強要し、自分で考えるということを推奨して来なかった。上からの言い付け、社会の慣習、親の言いなりになっていれば、大成はせずとも、人生に踏み外しはない――そうやって飼い慣らされ、未だ自分の足で立てていないという方が、九電社長の年代の人に多いのかもしれない……そう感じずにいられませんでした。

菅首相の発言にしてもまるで日和見で、「木を見て森を見ず」発言が目立ちます。
「そもそもあなたは、明確なヴィジョンなり全体像をある程度想定されて、発言しているのでしょうか」と多々疑問を抱きます(余談ですが、菅首相は「政治家は、誰が理解してくれなくても、たった一人が理解してくれればいい」と言ったとか。もし仮にこれが事実なら、根本的に「間違っています((苦笑))」。首相は「たった一人の為に」することではなく、「大勢の民衆の前為に」立つ存在です。そんなワンマンな姿勢で首相という立場が通ると本気で思っているのなら、もう一度、社会や国家についてイチから勉強された方が良いでしょうね……。)

ただ、今回の問題により大きくクローズアップされたのは「どうしてもまだ、日本は局所的な問題『だけ』に注目しやすい」という傾向な気がします。
今回問題視されているのは「九電の旧態依然の体制」と「揉み消しの姿勢」、感情問題としては「国民の信頼を裏切った」ということのようですが、本来、一番「今」考えなければならないことは、果たして何でしょうか?

今、一番優先して考えなければならないこと。
それは、「この異常な猛暑を前にして、如何に国民の健康と安全を守るか」と言うことだと、私には思えます。

しかし、取り沙汰されるのは九電の行為と政府の対応のみ。
本来今一番議論すべきことは、「この節電対策だけで、これから予想される猛暑を乗り越えられるのか」ということです。
大規模停電を避ける為と言いつつ、提示しているのが「15%の節電だけ」というのは、いささか心許ないです。震災の時のように、突然の停電によって助けられたはずの命が助けられないことの方が遥かに問題だということが、まだ政治家も電力会社も分かっていないのでしょうか。

また、私たち国民側も、「政府や官僚、電力会社を批判するだけでは意味がないんだ」ということを実感すべきなのかもしれません。
私達国民は今まで、「国に任せていれば安全だ」「企業に任せていれば安全だ」で、一人一人が真摯に国の未来を考える機会がなかったように思えます。
今こそ、もっと前向きな視点で、「自分たちの国の未来を、自分たちの力で考えよう」とする時期だと感じるのです。

勿論、一概の市民が専門的視点にすぐさま立てとは言いません。
本来「こういう非常時『こそ』、学者や研究者が立ち上がるべき」です。
普段社会に一線を引き、悠長に学習に手向けていた力を、今こそ一気に解放して頂きたい――そう願ってやみません。

ただ、そうした場合、政治家や電力会社を「ただ叩く」のでは意味がありません。視点を変えれば彼らも私達と何ら変わらない、同じ「国民のひとり」だということを、忘れるべきではないのでしょう。
それよりも、問題は「解決思考」です。
以前ご紹介した本「マトリックス・エネジェティクス」のテーマである「問題思考よりも、解決思考を」を、今こそ実践に活かす時期なのではないでしょうか。

例えば今回の事例で言えば、優先的に解決したいことは「夏の乗り切り方」についてです(これが優先すべき事項であることは、政府の言ってることが二転三転していることからも伺えます。本来、こうした問題を立脚地点としていたはずなのに今やそれが有耶無耶になってしまっている時点で、政府の対策は迷走しているのかもしれません)。
そうであるなら、電力をどのぐらい供給することで大規模停電は回避されるのか、本当に15%というのは安全な数値かを検討した上で正式に国民が分かりやすいよう、発表するのが筋でしょう(こう言ってしまっては何ですが、国民多くの協力が当然得られるというのは、正直楽観視かと思います。確かに日本人は善意の人が多いですが、それを疑いたくなるような人も中にはいます。長期化したことで、さらにそうした人達は増えたでしょう。しかし、だからと言って彼らに強要は出来ません。だからこそ、出来るだけ正確な数値を出す必要があると思います)。

そしてかつ、「原発の力を頼らず、新たなエネルギー確保の方法」が僅かにでも見えているのなら、その過程も公表すべきなのかもしれません。

今は誰かを批判したり体制を叩くよりも、「この夏を如何に乗り切るか」をみんなの力で考えるべき時な気がします。
専門家、学生の人達は積極的にそうした意見を発表し、一刻も早くこれからどうするかを前向きに政府が検討出来るようになって欲しい――病室の片隅から、切に願っている次第です。


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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

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