私が大好きなミュージシャンで、
谷山浩子というシンガーソングライターがいます。(ゲド戦記の主題歌「テルーの唄」を作曲した人でもあります。)
先日、浩子さんのアルバム「歪んだ王国」を聴いていたところ、何とも言えず戦慄を覚えた箇所がありました。
その歌は
「落ちてきた少年」という、とても可愛らしい歌です。
メロディも可愛いし、歌う浩子さんの声もとても可愛い。
何気なく聴いていれば何の問題もない歌なのですが、ある一点に気付いてしまうと、「とても怖い歌」と思えてしまうのです。(参考:「落ちてきた少年」
http://music.yahoo.co.jp/song/dtl/TAA500872/ ※iTuneがあれば、試聴出来ます。)
概要としてまとめるのも難しいぐらい、ファンタジーというかメルヘンな歌なのですが──歌の最後で
「どんなことが起こっても、少しも変じゃない。永遠に廻るだけよ。同じ場所をくるくると」と括られます。
そして、その歌詞の象徴であるかのように、フレーズはずっと
「同じ場所をくるくると」だけをリフレインし、そのままフェードアウトしていきます。
その繰り返しに、何だかとても「ゾッ……」とさせられたのです。
このアルバムは1992年に発売されたものなので、もう20年近く聴いているにも関わらず、このフレーズが際立って異様に感じたのは先日が初めてかもしれません。レコードの時代を体験している人であれば容易に想像つくでしょうが、まるで
壊れたレコード盤の上で、針が同じ場所だけを果てしなく繰り返すような感じなのです。
何故、この歌に戦慄を覚えたのか──その理由は、
人生において、不毛なリフレインを繰り返す人達というのを、目にする機会が多かったからかもしれません。
皆さんの中にも、そういったケースを目にしたことがある人もいるのではないでしょうか?
例えば、何度も何度も恋愛を繰り返し、恋をしては別れ、恋をしてはまた別れを繰り返しているケース。本人は「今度こそ長くつきあって、幸せになりたい」と願っているのに、前回の恋愛と同じ理由で別れてしまう──そして、それを指摘しても本人は「気付かない」というようなパターン。
私の知人の一人は、完全に「前回の恋愛を忘れてしまう」というケースに嵌っていました。前回の恋愛で、自分がどういった展開に陥りどんなどつぼに嵌っていたのかを別れたと同時に忘れてしまうので、また同じ溝に嵌っても「気付けない」という状態だったようです。
もしも、魂がそこまで「とにもかくにも、徹底的に恋がしたいんだ!」というのであれば、それもやぶさかではないでしょう。しかし、傍目からみても明かな程、知人は苦しんでいました。
私が思うに、
「自分を変革して、新たな一歩を踏み出さなければならない」という状況下で、人はこの
不毛なリフレインに陥ってしまいがちのようです。
その気持ちは、分からなくもありません。
「新たな一歩」というのは、歩いている途中に起こるハプニングを超えるよりも遙かにエネルギーがいるし、気力もいる。また、新たな世界に踏み込むことによって「新たな責任」が生じることもある──それに対して気後れしてしまう、というのも無理からぬ話です。
しかし、その一歩を踏み出さない限り、何も生み出されないことになるでしょう。
いえ、むしろ「その一歩がない限り、
永遠に同じことを繰り返す」というのは「世の常なのかもしれない」とさえ思う程です。
そして、その繰り返しに悪い意味で慣れてしまい、感情も揺り動かされなければ魂の叫びにも鈍くなっていくことで、無感動のまま「毎日をただやりすごす」という状況下に陥りかねません。
また同じことが起こった時に、「同じように泣き、同じように憤慨」し、その痛みを忘却して、後日また同じことを繰り返し──「壊れたレコード盤」のようになっていく……。
壊れたレコード盤も、何度も同じところを繰り返していればやがては溝が壊れていき、最終的にはそのレコードそのものが破損してしまいます。
魂にも──もしかしたら、同じことは起こってしまうのかもしれません……。
時代のせいでしょうか。ここ最近、この「壊れたレコード盤現象」を個々彼処で目にしているような気がします。
だからこそ私は、冒頭に紹介した歌を聴いて、戦慄を覚えたのかもしれません。(勿論、作詞者の浩子さんの方にはそんな意図も目論見もなかったでしょうが──)
地球も、今の時代のような過渡期を、もう何度か繰り返していると聞きます。
今回で、次なるステップを歩めるのか──
はたまた、不毛なリフレインを繰り返すことになるのか──
すべては、「私たち次第」なのかもしれませんね。
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【「落ちてきた少年」が収録されているアルバム】
※タイトルにもなっている一曲目の「王国」もお薦めです。
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【ゲスト】エハン・デラヴィ氏(J.C.ガブリエル)
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