突然ですが、皆さんに質問です。
あなたは、「悪(闇の組織など)」は実在すると思いますか? …………。
どうでしょう──。個人的には「にわかに答えられない問いかけ」であるように思っているのですが。
私独自の考えを述べさせてもらうと──「自分たちの利益だけを追求するような組織」というのは、確かに実在すると思うし、隠謀が「まったく行われていない」という気もありません。と、言いますか
資本主義経済に則った企業であれば、多かれ少なかれすべてが自己利益探求型と言っても過言ではない──そうも思います。
だから、そうした傾向が助長された組織(例えば政府などを支配するような組織)があったとしても、不思議ではないでしょう。資本主義という経済システムの延長線上にある、ごく自然な流れだと思えるからです。
とはいえ、そうした組織をひとえに「悪だ」と言い切れるかと言えば──そうではないように思います。
そもそも「悪」って一体何なんでしょう? 何を持ってして「悪」というのでしょうか?
善も悪もすべては人間の概念によるものでしかなく、判定(ジャッジ)の末に出た結論です。森羅万象の現象に組み込んでしまえば、すべては善も悪も関係ない「ひとつの事象」でしかありません。
そうした時に、何をもって悪とし、何をもって正義となすのか──その判断基準をどこに設けるのか、私には分からなくなることが多々あります。
私が以前から隠謀論に対して疑念を抱いていることは、このブログを読んで下さっている方はご存知かと思います。とはいえ、隠謀論を提唱している方々の著作にも目を通しています。中でもデーヴィット・アイク氏(下記参照)の意見は実に興味深く、私自身も参考にしています。
しかし、どんなに読みこんでも──ひとつの行動を悪や支配と決め込むということは、その側と対極した位置から局部的に見ているということでしかなく、全体像を見ているわけではないのではないか──という疑問が拭えないのです。
善、悪という二つの概念に切り分ける為には、
何が善であるかという線引きが明確にされている必要があります。
しかし、私たちは「これが確実に正しいのだ」と断言出来る程長く生きることも出来なければ、すべてを知っているわけでもありません。
その時代においては否定されたことも、未来においては肯定されることだってあるでしょう。また逆に、その時代においては正義とされたことが、未来において否定されることだって多々あります。(むしろ、こちらの例の方が歴史的には多いかもしれません。)
そうした流転する価値観の中で、何が善で何が悪かなどということ自体、本来私たちは見抜くことが出来ないのではないだろうか──そんなふうにも思えるのです。
また、隠謀論者の方の意見を読んでいて時折思うのは、
敵をつくる者は、結果自らの中に敵を作ってしまうのではないかということです。
何かひとつの事象が浮上するにつき「隠謀だ」と疑うことで、結局敵を自分の内側に内在させてしまっているように見えるのです。
10年前と比較したらかなり「統合的にものごとを見る」という行為が浸透した昨今。
すべては自分の心の内側で決められていると気付いている人は、決して少なくないはずです。
悪は存在し、それはアポカリプスの時代を経てすべてが暴露されていく──その考え自体は、決して否定はしません。
しかし、こうも考えられないでしょうか?
私たち人類が成長していく上で、理不尽な搾取、不平等は「必要な成長過程でもあったのだ」と。 そうした不平等、理不尽な階層、紛争などをただ単に「悪の仕業だ」「闇の組織の隠謀だ」としてしまったら、私たちは何も学べないままなのではないでしょうか? そうではなく、
世界の不平等は、誰のせいでもない。私たち、個々ひとりひとりの内側にも存在する闇の部分が、世界に投影されているのだ──そう考えることで私たちがすべきことは見えてくるし、同時に「進む方向も見えてくるのではないか」そう思います。
未だアフリカ諸国で理不尽な差別を受ける人たち。
有毒な環境下に生きるしかないストリートチルドレンたち。
紛争が止まぬ中東の国々。
貧しさ故に飢えそうな人々。
そうかと思えば、環境の変化により死滅していく生物達。
こうした悲劇は「どこか遠くの国で起きている、自分たちとは無関係のこと」ではなく、
私たちひとりひとりの内側で起きていることに、世界が呼応している──そう考えたら、私たちは「日々を過ごす精神の在り方を、どのようにすればいいのか」自ずと答えが出るような気がします。
私たちは自分の精神状態を「ただ野ざらし」にしていいわけでは決してない。そこから生じる影響は、無自覚のうちに世界にも及んでいる──そう気がついたら、
「今を生きる」ということが、どれほど責任重大なのかということを実感出来るのではないでしょうか。
統合思考。
それは、
世界(宇宙)で起きていることを、すべて自分と関連づけることから生じるのでしょう。
私たちの宇宙がフラクタル理論で成り立つ以上、
私たちひとりひとりの思考が、自ずと地球や宇宙に投影されてしまうのですから。 だからこそ、
「外部に敵を探す」のではなく、自分の内側を見つめ、世界と呼応する自分の叫びに耳を傾ける必要がある──そう思います。
冒頭の繰り返しになりますが、私は「隠謀が『まったくない』」と言っているわけではありません。そうではなく、
それが仮にあったにせよ、拳を振り上げてそれらを叩いたり否定しても「意味がない」と思っているだけです。
対立する概念をいつまでも否定したところで、何も変わりはしません。それらを受け入れ「内側に統合させていくこと」。
これこそが、これからの時代における私たち人類の課題なのではないか──そう思う今日この頃です。
(参考)※アイク氏の意見は二元論的陰謀論というわけではなく、考えさせられる側面が多々あり参考になりました。続編も出ているようです。
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【お知らせ】チェコスロバキアのサイキッカー、ミルカ・パヴェルコヴァさんの来日についてhttp://www.s-renaissance.com/?q=ja/node/12記事を読んだところ、とても共感出来る内容が多かったです。神懸かっているわけでもなければ、能力を特別視しているわけでもない。私たちと「同じ視点」で啓示を表現している様子に好感が持てました。彼女の言う「アカシャ(アカシック)との交信」は、カヴァーロさんの言っていた「スターピープル達が自然と行うアカシックとのアクセス」とほぼ同じ現象であるように思います。
セミナーだけでなく講演会などもありますので、興味のある方はまずそちらから参加されてもいいかもしれませんね。
(日程)
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