日本人には難しい?──ポジティブになる方法──

 私は「想念の力」を、絶対的に信じています。
 一時期「引き寄せの法則」や、成功哲学で「思考は現実化する」などの言葉が流行りましたが、今にして思えばそれは当たり前のことでしかなかった──そう思います。
 想念は完全に高次の波動領域にあるわけではなく、その中間──物質世界と高次の狭間に存在する、いわば「水」のようなものです。寒いところでは水が氷となり(例:物質化)、暑いところでは蒸発して空気(例:高次波動)になるのと似たようなものなのでしょう。ずいぶん前に想念が重くなればなるほど(ネガティブの要素が濃くなるほど)物質化の法則から逃げられなくなるといった記事を書きましたが、それも結局のところ「エネルギーの方向性によって変わっていく」というだけのことであって、もとを正せば始まりは「想念」です。想念に「重み」が働いた結果が、この物質世界に表象している──と考えることが出来るかもしれません。

 しかし──ですね。
 仮にこの法則を当てはめたとしたら……実は「この次元においてポジティブになることの『困難さ』」にも行き着いてしまうのです。
 何故なら、もともとこの次元が「質量の加えられた世界」であるなら、最初から「ある程度の重み」というのが前提条件になってしまうからです。そうでないと、おそらくはこの次元にいること自体が困難になり、それこそ「さっさとアセンション」の状況になってしまいかねません(苦笑)。
 要するに、私たち人類はすでに最初の前提として、ある程度のネガティブ要素を持たされていると言うことも出来るのだと思えます。(もしかしたら、カヴァーロさんやハワード・メンジャー氏が言う「スターピープル達は、一定の短い期間((彼らにとっての短さなので、私たちにとっては軽く100年ぐらいだったりしますが))しか地球にいられない。それは、地球にいることが、彼らにとって害になるから」というのは、こうした物質化におけるリスクも絡んでいるのかもしれませんね。)

 一時期、ポジティブ思考がやたら推奨されていた時、私の周囲には「どんなに努力しても、どうしてもポジティブになれない」と嘆く人たちが複数見受けられました。
 実は「日本人」というのは、遺伝子的に「ネガティブ」な発想になりやすい──というのを聞いたことがあります。(鬱病や自殺の多さも、そうした民族の遺伝的背景が関係しているのかもしれません。)
 しかし、それは必ずしも悲観すべきことではないような気がします。ネガティブな要素があると、痛みに敏感になります。そして、自分も「痛みを知っている」からこそ、苦しむ人の心を知り、その辛い道程に共感出来るのですから。私は「痛みを知らない人間になる」よりも、どんなに辛さを引きずったとしたって、「相手の痛みを共に受けられる人間でありたい」──そう思っています。

 話を戻しまして──。
 当時、「ポジティブになれない」ことを嘆いていた人たちは、結局、有耶無耶のままに元の生活へと戻っていきました。
 しかし、そんな彼女たちが私は何だか「もったいない」気がしたのです。
 「ポジティブになれない」という事実を真正面から受け止めた彼女たちは、自分にウソをついてまでポジティブのフリをしてしまう人に比べたら、遙かに純粋で誠実なのですから。
 ポジティブになる、なれない以前に「自分にウソをつかない人」というのが、これからの時代は求められる──私はそう思います。スピリチュアルは決して「綺麗事」なのではなく、むしろ「泥沼をじゃぶじゃぶ、裸足で歩く行為に近い」と私は思っています。そのぐらい自分と向き合えるエネルギーと正直さを持った人こそが、本当のスピリチュアリストと言えるのではないか──そう思えるのです。

 では、そうした「最初から設定されているある程度の重み」や「遺伝的にネガティブになりやすい要素を持っている日本人」は、どうすればいいのか──という話なのですが。
 私は、すべてニュートラルに戻してしまえばいい、そう考えています。
 ものすごく辛い目にあっているさなかに、それを「ポジティブに転換しろ」なんていうのは──無理です、いくらなんでも(笑)。
 逆に言えば、「陰の極」から「陽の極」にいきなり転換するような状況と一緒なので、かえって摩擦が生じたり、抵抗が生じるのは無理からぬことなのです。
 そういう時、私はすべてを「ニュートラル」にしてしまいます。
 要するに、ただの現象に置き換えてしまうのです。
 方法は簡単です。まず「今、地球上にいる人の中で起きた最大限の哀しみ」を想像してみるのです。

 孤児で食べるものもなく、激しい雨の中でも道路に蹲っているしかない状態。
 或いは、豊かな場所にいたとしても、誰からも愛情を得られず、心が枯渇した状態。
 もしくは、紛争地域で目の前で親友を失ってしまった状態。
 事故で愛する家族を全員失ってしまった状態──あらゆる哀しみが想像出来ると思います。

 そして次に、「地球上にある最大限の喜び」を想像してみます。
 子供が生まれて初めてもらったクリスマスプレゼントかもしれないし、戦地に行っていた父親が戻ってきた子供の喜びかもしれない。
 もしくは──何も語れなくなるぐらい、美しい星空と広がる海、大自然の営みこそに喜びを感じるかもしれない。
 そんなふうに、想念の中だけで地球を旅すると──私は自分が抱えていた辛い想いが、「ニュートラル」に変わっているのを感じるのです。

 これほどまでに、地球には無数の出来事が存在する。
 そのすべてに良いも悪いもなく、ただ「起きている」だけなんだ……。
 そう気がつけば、起きた出来事そのものを「現象」として受け止めることが出来るでしょう。

 そこに行き着けば──もう無理に「ポジティブに考えなくちゃ!」と思わなくても、自然とポジティブな発想に転換されているものです。
 もしかしたら「地球上の最大限の哀しみ、最大限の喜び」を想像することで、地球と同じ視点に立って、現象を見ることが出来るからかもしれません。

 ポジティブでいられること──これが何よりも鍵なのは確かです。
 そして、これから(傍目には)厳しい時代が訪れた時に、「どれほど前向きな意識を維持出来るか」が問われてくるでしょう。
 しかし、「一瞬でもネガティブになってはいけないのか」と言えば──そんなことはありません。上記説明したように、もともとこの次元は「ある程度の重み」を設定しなければ存在し得ない部分があるので、心の隙がぐらついてネガティブになってしまうことだってあるでしょう。(生物学的にも、ネガティブよりポジティブになる方が「技術がいる」と言われているぐらいだし。←動物的本能が、ネガティブの要素をどうしても引きずってしまうそうです。)
 そうした時には、上記したようにまずはニュートラルにすると、心の平静が取り戻せる──私はそう確信していますし、私自身このやり方で何度も浮上してきました。
 よろしければ是非、皆さんもお試しください。


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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

【篠崎編集担当】


【篠崎の著作本】

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