カヴァーロ氏の写真に対する検証サイトについて

 昨晩、メールフォームより「カヴァーロ氏の写真に対する検証サイトについての質問」がありました。
 私は本来、こうした検証サイトというものをあまり信用していません。何故なら、どのようなものでも、理屈をこじつけることは可能だからです。しかも、いまだ証明されていないものについてその信憑性を紐解くべく新たな証明をするよりも、既存の理屈をこじつけることの方が遙かに簡単だとさえ思えます。

 ただ、私は基本的に「どのように信じるかは、個人の選択の自由である」と考えているし、検証サイトがそうした「個々人の選択の自由を脅かしている」とは考えていません。
 その為、そちらの検証サイトに対するリンクは控えさせて頂きます。批判を目的としているわけではなく、あくまでも「私個人の意見」として述べさせて頂くことに留めたい──そう思っているからです。

 そのサイトでは、カヴァーロ氏が撮影した「クラリオン星人の写真」について検証していました。あるモデルの女性の写真とクラリオン星人の写真を加工し、顔のパーツのラインが一致することを挙げ、「クラリオン星人は、女性の地球人モデルの写真を加工したものだ」というのです。
 しかし、私は「これだけでニセモノと、何故断定出来るのだろう?」と、そちらの方が疑問でした。何故なら「特徴が似ている者同士の顔であれば、ぼやけた写真のラインが一致することはあり得るのではないか」と思えたからです。もしこれを「検証」というのであれば、逆に「似ている地球人同士」をピックアップし、同じように加工して「一部を加工しても、これほどまでに顔のパーツが一致することは『ない』」という例を数多く(それこそ100や200は)挙げて頂かない限り、検証の公平性は測れないのではないか──そう思えるからです。

 それに、何よりも私個人が尊ぶのは行き詰まった人類の未来に対して、新たに道を切り開く為の知恵であって、形ではありません。
 ニール・D・ウォルシュが「神との対話」をしている最中、何度も「あなたは本当に神なのか?」という問いかけをしたのですが、そのたびに神は「もし私が神ではなかったからといって、今受けている情報の素晴らしさに、何らかの影響があるのだろうか?」と言ったのを思い出します(正確な引用文は該当箇所を探す時間がなかった為、割愛させて頂きます)。

 私は、それが「真理」だと思います。
 つまり、その発信者が何者であれ、ホンモノかどうかの価値は発信された「内容」にあるのであって、形には存在しない──そう思っています。
 だから、神との対話の「神」が、実際には神ではなく、牧師の霊だろうがニール氏のご先祖様だろうが、そんなことは「どうでもいい」のです。私たちにとって必要なメッセージであるのなら、それを受け取り、活かしていくまでのことなのですから。
 疑念は、いくらでも出てくるでしょう。欠点が探せばキリなく見つかるように、疑いも探せばキリがありません。
 そんなことをするぐらいなら私は、どうすれば平和な社会が訪れるのか、カヴァーロ氏がクラリオン星人からのメッセージとして与えてくれたことを参考に模索する方が、遙かに建設的だ──そう思えます。

 大切なのは「メッセージ」なのです。
 残念ながら、上記の検証サイトの方は、カヴァーロ氏のメッセージをきちんと読んではいないようでした。
 まず、カヴァーロ氏は「宇宙人研究家」ではありません。そんなことは著書はおろか、浅川氏との対談本でも言ってはいないのです。
 それから、アセンションについても(「量子転換のすべて」でアセンションを鼓舞しているようなカバーになっていたからそう感じたのかもしれませんが、それはあくまでも出版社側の意図でしかありません)カヴァーロ氏は一言もアセンションを確証しているようなことを言っていませんし、いつでもカヴァーロ氏の証言は「○○だと、私は彼ら(クラリオン星人)から聞いている」という言い方しかしていません。カヴァーロ氏の著作を読めば、そうしたことにはすぐに気づけるはずです。
 検証という行為について、冒頭にも書いたように否定はしません。
 ただ、もしも私が検証するのであれば、検証対象者の著作は「偏見のない状態でしっかりと読み込んでから、行うだろう」そう思います。
 文章というのはただでさえ、読み手のフィルターに委ねられます。最初から「ニセモノだ」と思って読めば、どこを読んでもニセモノだと思えてしまうでしょう。本当に意味のある検証は、「曇りのない状態で見つめること」だと、私は思っています。

 それから──ひとつだけどうしても気になったのは……。
 「アセンションに関連した自殺者がでたならば、カヴァーロ氏の責任は重大」と言ったコメントが、引っ掛かっています。
 そうした考え方自体が、すでに「偏見から成り立っている」ように思えてしまったからです。自殺はあくまでも「自己責任」であって、誰かの責任に出来るようなものではありません。自殺に対して「○○の責任だ」と思う考え方は、検証云々を抜きにして考えても「他者に必要以上の責任をかぶせる、危険な発想だ」と私には思えます。(とはいえ、カヴァーロ氏は上記したようにアセンションを煽ってなどいませんので、このコメント自体が本来は成立しないのですが──)
 
 私は上記したように、「未来がより良く変わっていく為のメッセージ」こそを重要視しています。
 しかし、残念ながらそちらの検証サイトでは、そうしたものを得ることが出来ませんでした。
 「目に見える形」は、いくらでも批判の対象になります。いくらでも攻撃出来ます。どのような理屈のこじつけでもすることが出来ます。
 しかし、内在する真理やメッセージは、どんな攻撃を受けてもびくともしません。
 私が尊ぶのはそうした内面であって、形造られているものではないのです。
 とはいえ「形から入っていく」ことを否定しているわけではありません。ただ、前回の記事にも書いたように、「形から入る人は、その形が壊れた時(或いはこうした検証サイトで批判された時)に、手のひらを返して批判者になる」という事実も、悲しいかな多々見てきてはいます。

 信じない人は、どんな真実を突きつけられても「信じない」。
 でも「信じない」ということもまた、与えられた自由です。  
 そこに囚われていては、何も変わらない。何も進められない──
 ……それが、私の「答え」です。


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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

【篠崎編集担当】


【篠崎の著作本】

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