前回の日記で、「高次のコミュニティ」について書きました。
「街は目的意識の元において結集していること」や、
「管理者になればなる程、末端を把握していてとても忙しいこと」。そして、
「子供は必ずしも家族だけでなく、コミュニティによって育てられていること」などをご紹介しました。
あともうひとつ特徴的だったのが――
「法律がない」ということです。
――法律がない。
この言葉を聞くと、おそらく「いくつかの反応」に分かれるかと思います。
ひとつは「ひゃっほう! 盗みもストーカーも、何でもやりたい放題だ~♪」っていう人。
もうひとつは「えっっ? そんな法律がなくて、治安は守れるの?」と不安になる人。
そして、「なるほど。すべては『自己の秩序』によって保たれるからか」と納得する人。
……もしかしたら中には「何だよ。法律があるからこそ『破る楽しみ』ってのがあるのに」なんて人も、いるかもしれません(苦笑)。
私の見てきた世界に「何故法律がなかったか」と言えば――
はっきり明解な答えを聞いたわけではないですが、おそらく三番目――「自己の秩序によって保たれているから」が、答えなのでしょうね。
すなわち「法律がない」のではなく、「法律が『必要ない』」。
秩序が確立しているから、「わざわざ外側から拘束する必要がない」ということなのでしょう。
「力のバランス」を例にとってみると、分かりやすいかもしれません。
例えば、秩序や法律を「エネルギーの方向性」として考えてみましょう。
私達の内部には、無意識のうちに――それぞれレベルの格差はあるにせよ、「秩序(内的基盤)」が存在します。
それがしっかりしていればいる程、その人は「内側の秩序」に支えられ、安定するでしょう。そして、外側から入り込んでくるエネルギー「法律」の力と内側の秩序のバランスが取れていれば、その人の自己が崩壊するようなことはありません。
逆に、「秩序」が自ら見出せない人は「内側のバランス」が弱く、欲望や衝動を内的基盤で抑えきれません。
そうしたエネルギーはひたすら外へ向かおうとするので、結果、法律という「外からのエネルギー」によらなければ秩序を保つことが出来なくなります。
しかし高次の場合、先に挙げた例のように「すでに内的基盤が確立している」ので、わざわざ外で拘束する必要がありません。
外で拘束する「法律の力」がない分、「内側にある秩序」が大きく膨らみ、これが前回の「コミュニティ」で書いたような「集団となることで、秩序を強める働き」に繋がるのだと思われます。
そして結果、それが全体の調和と合間って、平和への維持に繋がっている――私はそのような印象を抱きました。
そう考えると――こうした「高次元のようなシステム」を地球に導入する為に、絶対的に欠かせないのが「秩序(内的基盤)の確立」であり、とどのつまり「自己の確立」なのだと、実感せずにいられません。
また、そうした「秩序の確立」は、何よりも先に「指導者(管理者)」たる人々からされなければならないことでしょう。
地球上では今までにも、数多くの革命がありました。
一方的な支配に喘ぎ、苦悩した市民達は、カリスマ的啓蒙者の言葉を信じ、共に戦い、政権を取り返したことが多々ありました。
しかし、その結果起きたことは――同じように「支配の構図」。
いつまで経っても、理想の国家が誕生することなく、現代に至っています。
三次元世界においても、「理想の国家図」に近い青写真は「いくらでもあるはず」なのです。
たとえば、1970年代後半イランで起きたイスラム宗教改革も、本来であれば「国民に平等な理想国家」となるはずだった。
共産主義だって、そうでしょう。
結果はどうであれ、最初から「支配」を元に描かれた青写真はなかったはずなのです。
しかし、「どこかで必ず、それが狂ってしまう」――。
その一番の原因が、「人間個人における秩序の低さ」――自己の確立がなし得てなかったことなのではないかと、そう思うのです。
権力者や為政者が「ふんぞり返って、威張っていられる」というのは、三次元の妄想でしかありません。
本来、高い次元になればなる程、みんな「忙しい」のです。何故なら、「管理すべき末端の人達が多くなる」から。六次元であれば、五次元以降の人を管理する必要があるし、七次元であれば六次元以降の人を、八次元であれば七次元以降の人を――というように。
それは、そうした次元の人々の秩序が「高くなればなる程、より優れ、より繊細になっていくから」なのだと、私はそう感じています。
そして同時に。
そうした次元に存在する「上を支える人達」もみな、全体の調和を意識しています。そうした「相互扶助」の意識が、法律不要な世界を成立させるのでしょう。
さて――。
今の世界で、そうしたことを実現出来そうな国って……果たしてどれだけ、あるでしょうか。
そもそも、私は「ビザ」の存在自体が疑問です。何故、同じひとつの地球内で、その国に居住する期間を限定されなければならないのでしょう。
「当ったり前じゃん! 住みやすい国があれば、みんなそっちに逃げちゃって均等がとれなくなるからに決まってるからだよ」そう思う方も、いらっしゃるでしょう。
でも、本来「住みにくい国」があること自体が、おかしいのではないでしょうか?
住みにくい国に住んでいて、「私は住みやすい国に行きたい!」と助けを求めてくる人達を寛大に迎えることこそが、本当の意味での相互扶助なのではないでしょうか?
住みにくい国があるのなら、「何故、その国が住みにくいのか」をみんなで考えることこそが、本来の助け合いではないでしょうか?
離脱した直後、三次元を見た後に思う感想は――確かに「この世界は、『模倣世界』だ」ということです。
決して、高次と「かけ離れてる」わけじゃない。
でも、「大きく何かが違う」のです。それこそ、mixiの記事の方にも書いたように、「歪んだ鏡に映した世界」としか、思えない。
一体、「どんな力」が作用して、三次元に「歪み」を生じさせてしまっているのでしょうか。
やはりそれが、先日記事にもしたような「思考のバクテリア」なのでしょうか。
人の心というのは、とかく「欲」に駆られやすい。
純粋に「人の為」と思っていても、どこかで「自己誇示欲」が働いていたり、「成功欲」が働いていたり。
そして、最も人が気づきにくい欲が――「誰かに必要とされたい」という欲。
「役に立てた」という欲こそが、人にとって気づきにくく、そして、善と偽善の間の境界ぎりぎりにある、わかりにくいものなのだと、そう思います。
欲を捨てるには、「行為」の後に生じる結果、すべて「宇宙に委ねてしまうこと」です。
どんな結果になっても、「人事尽くして天命を待つ」。その境地に至ること。
私は2002~2007年の5年間、「小説の主張」というWEB作家専用の「検索エンジン」を運営していました。
その中で「書評活動(後に感想展示場と名称変更)」をしていましたが――この活動は、本当に並々ならぬものでした。
仕事が忙しくて残業が続いたり、寝不足が続いたりした日には、書評の締め切り日が続くと気持ちが焦って仕方ないこともありました。
この活動はすべて無償でしたが、私は自分の全力を尽くし、決して手を抜くことなく、自分が感じた「すべての言葉」を依頼者さんに捧げることだけに没頭したのです。
書評を公開した後、丁寧に感謝メールをくれる人、素直に喜んでくれる人、いろいろな反応がありました。
しかし――ほぼ7割は、「無反応」の人も多かったです。
書評を書くだけでも3時間――かかる時は5時間もの時間を費やし、依頼者さんの原稿を読むことも含めれば3日ぐらいかかることもありました。原稿用紙換算枚数500枚程の連載ものとなれば、1週間は平気でかかることもあります。
確かに、それほどの労力を削った後に「無反応」だと――悲しいものもあります(苦笑)。
でも、結果をすべて宇宙に委ねてしまえば――どんな反応であろうと、私はすべて「受け入れられました」。
私があの活動を5年間続けてこられたのは、ひとえに「応援してくれていたみんなの心」と、そして、「自分の信念」――「内なる基盤」の支えがあったからだろうと、そう確信しています。
このブログを続けていけるのも、応援して下さる読者の方のおかげであり、そして、「私自身の内なる基盤による支え」もあるだろうと、そう思います。
これこそが、本当の「相互扶助」なのだろうな、と。
私がブログを書くのに、「法律」はありません。
「篠崎由羅は、ブログを1日でも休んだら10日間の投獄とする」
……なぁんて法律は、どこにもありませんもの。←そんなもんあったら、今頃とっくに牢獄の中ですが;
「応援して下さる読者の方」の声は本当に有り難いものであり、私もそうした皆さんへの感謝を忘れたことはありません。
しかし、それだけでは事足りなくて――本当に一番大切なのは、「これが書きたいんだ!」という「自分の信念」であり「確固たる内的基盤」なのだと、いつもそう思うのです。
高次における「秩序の飛躍」は、こういう三次元における小さな現象でも現されている――そう思えるのです。
必要なのは「法律」ではない。
必要なのは「決まり事」ではない。
スケジュールも、豊富も、何も必要ではなくて、
ただ、「秩序」さえしっかりとしていればいい。
そうすれば、その秩序に見出される真理に人々の心は開かれ、互いに相互扶助の力が広がっていくのだろう――私はそう、確信しています。
※追伸
コメントのレスが遅れてしまっていて、ごめんなさい; 改めて、まとめてレスさせて頂きます……。
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