今の時代に、心がける必要があること

 原発のデモ、政治の腐敗……色々な問題が矢継ぎ早におきて、「今、何かが起きているのではないか」ということを感じている人達も多いと思います。
 これは2012問題を知らない人でも、やはり同じように「何か」を感じているようです。私の友人達は映画「2012」の存在も知らなければマヤ暦さえ知らないという人も多いですが、時代の変化はみな薄々と感じているようです。

 目を覆いたくなるような事件──耳を疑うような事件。次々と、そういうことが起きています。
 そうした事件から目を逸らし、「いいことだけ耳にしていれば、悪いことは引き寄せない」──そんな意見もあるかもしれませんね。でも、今の時代にそれをしても、ただ「臭いものに蓋をしている」だけに過ぎません。いわば、「食べ物の好き嫌い」をしているのと同じように、何の解決にもならない行為です。

 この時代に心がける必要なことが、大きく分けて2つあると、私は考えています。
 1つは、「自分がぶれないよう、心がけること」
 色々なことが起きれば、誰だって心が揺さぶられます。へこたれることもあるでしょうし、弱音を吐きたくなることもあるでしょう。
 でも「それそのものは、全然構わない」──私はそう思います。「弱音を吐いている」「自分が弱気になっている」そう気づけば、自ずとまた元気になれるものですから。

 私だって、多々弱音を吐きます。特に今年に入ってからは弱音を吐くことが多くなっていますが(苦笑)「今はそういう時期なのだ」と受け止めるだけで、気がつくとまた元気を回復していたりします。
 弱音を吐くこと自体が悪いのではなく、「気持ちが弱くなった時に、どう対処すればいいかを『自分で分かっていること』」こそが大切だと、私は考えています。

 問題は……「ぶれてしまうこと」そのものだと思います。
 何故、ぶれてしまうのか──それは、感情が主体となってしまっているからだと私は感じています。
 例えば──これを今読んでいるあなたが、いつもとは違った通勤路(学生であれば通学路)を取ったがために「事故」にあってしまったとしましょう。負傷し、救急車が来る間──どんなふうに思うでしょうか?

「何て運が悪いんだろう! ……ああ、気まぐれにいつもと違う道を行かなければ、こんなことにならなかったのに!」

 そう感じるか、或いは──

「ラッキー! 診断書取れれば、正式に会社(学校)休めるじゃん。痛い思いしてるけど、ゆっくり休むいい機会を得られたなぁ」

 そう感じるか。
 前者は「神に見放された」と感じるかもしれないし、後者は「神様、ありがとう」と感じるかもしれません。
 さて──どちらが「ぶれていない」と、思いますか? 



 答えは……「どちらも不正解」です。
 両方とも、感情が現象をジャッジしているからです。俗に言う「悲観的(後ろ向き=ネガティブ)な捉え方」は前者で、後者は「楽観的(前向き=ポジティブ)」と言えるかもしれません。
 一時期は「ポジティブシンキングが大切」とか色々と言われた時期もありましたが──時代はもう「そこを通り過ぎています」。
 要するに、現象そのものを「ただ受け入れる」ことが求められているからです。
 事故は、一見「悲惨」或いは(自分が受けたのであれば)「辛い」「絶望」といったキーワードが並びますが、実際に「事故そのもの」には「良いも悪いも『ない』」のです。あくまでも「現象」でしかありません。

 もちろん──そんなこと、人間としては無理ですよね?(私だって無理です。)
 誰だって、痛ましい事故を見れば涙するし、世界で起きている紛争や戦争──飢餓で死んでいく子供の姿を見て涙するのはごくごく当然のことです。むしろ、そこに「まったく心を乱されない」なんて人がいたとしたら……無理をして嘘をついているか、或いは「最初から心のない人」なのでしょう。

 「現象は『ただ起きている』だけで、自分がそのことに対してどう感じているのか」
 そう見つめることこそが、「ぶれないで済む」ことの一番の近道だと、私は感じています。

 私はいつでも、心を痛めています。
 いまやヨーロッパで大規模なテロが起き、異常気象で自然が苦しみ、地球全体が悲鳴をあげている時に、どうやって心を痛めずにいられるでしょう?
 未だに解決しないいじめ問題──理不尽な殺人。どうやって哀しまずにいられるでしょう?

 哀しむこと、嘆くこと自体は「決して悪いことではない」のです。
 ただ、「そういう感情を抱いている自分」に気づき、そして、「では今、自分はどう行動すればいいのか」──ここに行き着けば、何の問題もないはずです。
 
 何度かこのブログにも書いたように、海が嵐でどんなに荒れていても──深海はとても穏やかであるのと同じように、どんなに時代の嵐が吹き荒れても、自分の奥深くにある意識は必ず「穏やかなはず」なのです。
 そこに立ち返るように意識していれば、自ずと「穏やかな自分」に立ち返ることが出来、再び日が昇る頃には、また元気な自分へと戻れているはずです。

 そして、「ぶれてしまうこと」と同じく──もうひとつ、問題な行為。
 それは、「共依存」です。
 私は以前から、安易なチャネリングやヒーリング行為に対して警告を発してきました。そして今の時代となっては──ものすごく「多くの人が、想念を敏感に感じ取るようになっている」のを実感します。
 よく「シンクロが多発している」などといいますよね? これは、多くの人の感受性が(無自覚に)開花していることの象徴とも言えるでしょう。

 しかし、ここでも何度か書きましたが──そうした霊性の開花と人格の向上は、必ずや一致していなければ「おかしい」のです。
 今の時代に起きている現象は、霊性と掛け離れたところでどんどん想念が鋭くなっているという現象です。
 いえ──。誤解を招く危険を承知で書いてしまうと、肥大化したエゴを、想念に乗せてあちこちに流してしまっているケースも少なくないと私は感じています。
 皆さん、これだけ「社会が何だかおかしくなっている」「おかしな行動を起こす人が増えている」と感じる理由の背景には、幽界の消滅による低次霊の影響だけでなく、この世に存在している人達の想念の影響力の方が「よほど大きい」ということをご存知でしょうか?
 こうした時代において、一斉ヒーリング、遠隔ヒーリングは「危険極まりない」のです。
 もし、「どうしても受けたい」という方がいるのでしたら、止めはしません。でも、まずこれだけは考えて欲しいのです。

 一斉ヒーリングをしようとしている方は、マザー・テレサやキング牧師、ガンジー並の慈愛の持ち主ですか?
 その人は完全に三次元システムから解き放たれ、何の悩みもなく、お金や人間関係などのしがらみ、すべてから解き放たれている人でしょうか?


 この二つの問いのどちらかひとつでも当てはまらないのであれば、一斉ヒーリングに参加すべきではありません。発信者の「カルマ」を、無意識に受けることになる危険もあるからです。
 想念ひとつも、決して馬鹿にはならないのです。特に、こういった時代は。
 想念は(何故か不思議なぐらい)「同じレベルの存在」を引き寄せあいます。要するに、(全然無関係で、初めての者同士なのに)「同じ問題、同じ課題を抱えている人達を呼び込みやすい」のです(まぁ、霊的に考えたらごくごく当たり前のことですね。液体の中に油を入れた時、油は油と一緒になってしまうのと同じことです)。
 そうした場合、共鳴を通り越して想念のハウリングのような状態が起きると私は感じています。想念というのは(どんなに相手が目の前にいなくても)その相手を考えただけで相手と繋がりあってしまい、互いに影響しあう程の重大なエネルギーなのです。

 皆さんも、一度は目にしたことがあるかと思います。「たったひとつの書き込みで、ブログや掲示板が炎上してしまうこと」があるということを。
 それほどまでに、想念というのは「発火しやすい」のです。自分の霊性が「他からの火で引火しないぐらい確立している」のであれば、問題はありませんが──それが、心がけることの「もうひとつ」。

 「独立個人」

 これこそが、心がける必要のある「ふたつめ」です。
 エハンさんが長いこと叫び続けている言葉ではありますが、2012年の今になっても尚、確立していないのを感じています。
 独立個人というのは、決して「自分勝手になること」ではありません。独立していなければ、他者と繋がりあうことも出来ないからです。
 分かりやすい例をあげるとすれば──それは細胞でしょう。
 細胞は1個1個細胞膜に覆われていて、それひとつが「確立」しています。
 そして、確立している「からこそ」、多種の細胞が集まって互いに連携し、組織となって臓器としての働きが保てるのです。
 でも、細胞が「1個確立しているから」といって、1個の細胞だけでは意味がないことは、皆さんもご存知のとおりです。

 1個の細胞が確立しているからこそ、他の細胞と協力しあって生命を営めるのです。

 人間も同じことです。
 ここでいう独立は「経済的」といった三次元レベルのことではなく、霊性の確立です。
 そしてその確立は、冒頭にかいた「ぶれない」ということにも繋がるのです。

 一斉ヒーリングなどは、霊性が確立した「その瞬間」に、「ああ、何だ。まったく意味がなかったんだな」と気づくでしょう。
 何故なら──霊性が確立した瞬間に、私たちの霊性はすべてが繋がっていて、すべてが宇宙の一部であることに気づけるからです。

 本当に大切なことは、自分のその「源(深海)」に、いつでもどこでも立ち返ること──そのことだけで充分なのだと、私には思えます。



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2012-07-15 | 真理 | トラックバック(0) |
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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

【篠崎編集担当】


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