ネットから離れて「見えたもの」

 先々週の金曜日から一昨日の金曜日まで、学校の定期試験期間でした。(二期制なので、9月と2月に学期末試験があるのです。)
 今回は専門性が高くなった上に、難易度も上がっていたので──今まで以上に勉強が必要となりました。

 そうした事情もあり、ほとんどこの期間はインターネットをしていなかったのですが……改めてこうしてインターネットを離れてから、自分が如何に、ネットの奴隷になっていたかを痛感したのです。
 電車を通勤に使っている人であれば、必ずみんな目にしたことがあると思うのですが──満員電車の中で6~7割の人が一斉に「i-phone(なり携帯)」を覗いていたりしますよね。今までは自分もそのうちのひとりだったのかもしれないな、って思いつつも……何だか異様に思えてしまいました。
 窓の外には秋になって高くなりつつ空と木々と、建物のコントラストが流れていくにも関わらず、景色の美しさよりも「小さな画面で展開される娯楽」の方に人々は意識が向いてしまっているのかもしれません。

 実は、私が「ネットから離れていた時期」に、大きな事故もありました。
 ご存知の方も多いとは思いますが、「京急脱線事故」です。私が使っている路線だったので、私は他の路線を使って通学せざるを得ませんでした──が、何だかとても殺気だった雰囲気でした。
 最寄り駅に着き、下車すると──大勢の人と車と、それを整備する為なのかパトカーがいて……クラクションの渦と、人々の声、大きな声で携帯電話で話す声など、様々な「ノイズ」が響いていました。

 しかし──目の前の花壇では、コスモスが夜風に靡き、
 どこかから虫の声が聞こえ……
 空を見上げると、おぼろ月夜が優しげな光を地上に降り注いでいたのです。

 三次元で展開される出来事に翻弄されていると、こうした「小さな自然の美」は、気づきにくいものかもしれません。
 私ももしかしたら……ネットをしている頃にこうした出来事に遭遇していたら、「あ。このことをつぶやきに書こう」とか、「あ、これをネタにしよう」とか、そんなことを考えていて、コスモスの優しいささやきやおぼろ月夜の光に、気づけなかったかもしれません。

 そんなことを考えながら、道を歩いていた時のことでした。
 私は、ふと──本当に必要な情報は、すべて「空気」の中に書かれている、そう閃きました。
 ここでの説明は割愛しますが──私が問いかけていた疑問、その他の状況への問いが、冷たい夜風に触れた瞬間に脳裏に過ぎったからでした。

 それを感じた時──私はふと、思ったのです。
 「私たちは、インターネットなりテレビなり、情報源を他者に委ねすぎなのではないか」と。
 どんなに情報に触れたとしても、自分の中に「気づき」がなければ、その情報は決して血肉になりません。ただ「読んだ」と烙印を押され、脳内にあるごったな本箱に入れられるだけになってしまうでしょう。

 本当に大切なことは、「気づき」の瞬間を鍛えるための、霊性の向上に他ならない──そんなふうに感じた次第です。

 試験で忙しかったから──という事情はあったものの、ネットに触れる時間が激減せざるを得なかったのは……意外にも私にとってプラスに働いたかもしれない──そう思いました。
 私は、自分では気づいていなかったですが、思った以上に「ネットに束縛されてた」ような、そんな気がするのです。
 帰宅途中、i-phoneでネットを見て、休み時間にもネットを見て──そんな時間が持てない程の忙しさだったとはいえ、そうなったことがかえって「今ある瞬間に集中する」という意味と目的を教えてくれたように思えます。

 精神世界でよく言われる「今、この瞬間」というのは、ネットという電子的な情報で展開される事柄よりも、もっと身近な瞬間──木の枝が風にざわめき木漏れ日が揺れる瞬間や、子供が嬉しそうに笑った瞬間、花びらに蜂が止まった瞬間など、外部の環境と自分が「ひとつ」になれた瞬間なのではないかと、私はそう思います。
 脱線事故の影響で多くの人達の喧騒の中、まるでそれを包み込むように存在する「静寂」に気づくということ──こういう「瞬間的に、自分という存在を見つめる」ということは、とても大切なことでもあるような気がします。

 せっかく得た機会なので、少しネットの世界から離れてみようと思います(笑)。
 小説の更新とブログの更新は定期的に週1~2ぐらいでUPします──が、mixiや他者様のブログでのコメントなどは差し控えることになると思いますので、なにとぞご了承ください。



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2012-09-30 | 雑談 | トラックバック(1) |
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まとめ【ネットから離れて「見】

 先々週の金曜日から一昨日の金曜日まで、学校の定期試験期間でした。(二期制なので、9月と2月に学期
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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

【篠崎編集担当】


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