戦うための『理由』、戦わないための『気づき』

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          私たちはどれほど、美しく清らかな地球を傷つけてきてしまったのだろう…


 ある星に、戦いを繰り返している国がありました。

 その国がどのぐらい前から戦い続けているのか、そして、何故戦いを続けているのか、戦う原因さえ誰も知りません。生まれてくる子ども達は産声をあげた時から戦いの環境にあり、大人達が戦っているのをずっと見ながら育っていくため、戦いが日常であると思って成長します。誰もが「戦うことは当たり前のことで、生きていくために仕方のないこと」──そうずっと思ってきました。

 彼らの廻りに、「戦うための理由」はいくらでも転がっていました。
 親の仇、兄弟姉妹の仇、理不尽で残虐な行為への報復──そうした理由は、同じ状況下にいない者達にも同情せずにいられないような、そんな悲惨な状況でした。ともすれば、そうした「戦うための理由」は彼らの行為を正当化する視点としても用いられていたのです。

 尽きることのない戦い、果てることのないそんな悲しみの渦中に、とある青年がおりました。
 彼はどこにでもいるような平凡な青年で、その国で当たり前のように育てられる兵士となって、当たり前のように戦場に行きました。敵国の者であれば、女子ども構わずに殺しました。何故なら彼は「そう教えられてきた」し、「戦うための理由はたくさんあっても、戦わないための理由はひとつもなかったから」です。

 そんなある日のこと。彼が仲間達と国境周辺を見回りしていた時のことでした。
 突然襲撃を受け、仲間達もろとも青年は負傷しました。腹部に激痛を感じ、全身を痛みが貫きます。激しい爆撃と飛び交う悲鳴を聞きながら、彼の意識は遠ざかっていきました。

 ──意識が戻った時、彼は暗闇の中にいました。
 辺りは漆黒の闇で、僅かな明かりさえもが見あたりません。受けたはずの痛みもなく、四肢の感覚もまるでありませんでした。「ああ…、僕は死んだのだ」、青年はそう思いました。

 やがて、彼の視界に光が戻ってきました。しかしそれは、局所的な光ではなくぼんやりとして全体を包む光でした。彼の前には、丸い光の球があるようでした。
 だんだん眼がはっきりと見えるようになった時──彼は目の前の光景に驚きを隠せませんでした。

 そこにあるのは、青く輝く地球でした。
 地球の写真は、今までにだって数多く見てきています。しかし、今目の前にあるような輝きを放つ地球を彼は想像だにしていませんでした。

 目の前にいる地球、それは明らかな生命体だったのです。
 心臓が波打つように、地球の鼓動が聞こえてきました。それはまるで、子宮の中ですくすくと育つ小さな胎児のようにも見えました。太陽からの光を受け、銀河のゆりかごに揺られながら、地球は息づいていたのです。

 しかし同時に、地球の中で起きている惨状が青年の目に飛び込んできました。
 それは、清らかな子どもの肉体を蝕む「がん細胞」のようにも見えました。
 そして彼は、自分たちがそのがん細胞のひとつであったということを、深く実感したのです。
 彼らは、「戦うための理由」を持って、日々殺戮を繰り返していましたが…それは、今目の前にいる地球という生命の命を蝕んでいる行為に他ならなかったからです。

 そしてもっと残念なことは、自分たち以外にもこの地球の命を蝕む存在は大勢いた──ということでした。
 彼らは気づいていませんでしたが、彼らの国で戦いが繰り返されている背後には、その戦争で自分たちの利益を得ようとする存在もいたのです。
 地球という生命の中に存在する多種多様な生命の中で、自分たちの利益を追求しようとして他を蝕んでいく生命体は、人類しかいなかったということに彼はようやく気づいたのでした。



 この物語は、今日ふと頭に浮かんだ内容です。テレビ番組で高度3000メートルから眺めた地球の映像を見て、改めて地球の美しさに感動し、同時に「この地球上には70億の人が存在し、それでも大半の人が生きるための最低限の生活さえも出来ず、また同時に戦争の犠牲にあっている人達も大勢いる」──そのことにも改めて気づかされた結果、この物語が過ぎりました。

 戦うための理由は、きっといくらでもあるのでしょう。
 「戦わないと、生きていけない。兵士になれば、最低限の食料を得られる」そんな理由だってあるかもしれません。
 しかし、地球の全体を見つめ、その生命を守るために人類が進化するには──まさしく「理由」ではなく「気づき」が必要なのだと思います。
 理由は、いくらでも流転します。状況や環境によって、いくらでも塗り替えられてしまうものでしょう。
 しかし、気づきは一瞬でも得られたら、それは変わることなく存続し続けます。

 私は、「地球は生命体である」と確信しています。
 私達ひとりひとりが「人間」であるのと同じように、地球もひとつの生命体です。私達は地球という生命を構成する細胞のようなもので、私達の繋がりは人に存在するニューロンのようなものなのかもしれません。
 私にとって「国と国の戦争」というのは、肝臓が腎臓を攻撃した──とか、そのようなレベルのものに見えてしまうのです。
 
 戦わないための「気づき」は、視点を変えて宇宙から地球を見つめることで、得られるものなのかもしれませんね。

 ちなみに──物語の最後。
 青年は、いったいどうなったのか…。
 このまま異なる世界へと旅だったのか。
 或いは命を取りとめ、再び地球に舞い戻って新たな活動を始めたのか。
 或いは、生き返っても今までと同じように戦いを繰り返したのか──。

 結末は、これを読んでくださった皆様に委ねます(笑)。
 あなたがこの青年だったら、気づきを得た後にどうしたいですか?



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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

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