日本人であるということ─「おかげさまで」という言葉の意味─

     

 
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          撮影者:Chiharu Tsukidate様 

             闇ばかりの夜に、たったひとり放り込まれてしまったら 
                 あなたはそこで、光を見つけることが出来るだろうか
                 その光を、掴もうとするだろか
                 それとも、光なき世界に光を与えようとするだろうか
                 あなたの、その手で
                【JIN─仁─】第一話より


 数年前から、日本人は「アセンションの鍵となる」といった言葉がよく聞かれています。
 以前のブログにも書きましたように、私は「日本人だから特別」とか「日本は霊性が高いから、アセンションしやすい」とか、そういう言葉は信じていません
 地球にいる以上、誰でも平等にその機会はあるはずだし、誰もが地球にとって(宇宙にとって)大切な魂であることに変わりはないと、私自身はそう思っているからです。

 また「何かを特別視する人」は、逆に言えば「何かを蔑視する人」でもあります。
 特別視と蔑視は、ベクトルの方向が違うだけで「同じこと」を意味しています。
 日本人を特別視する以上は、逆に他の民族や国家の人達を「蔑視していないか」という視点に立たなければならない──私はそう思います。
 
 しかし、そうした視点とはまったく別にして、確かに日本人には「日本人としての素晴らしい点がたくさんある」と、そう感じることも多い今日この頃です。
 先日、2009年からTBSで放映していたドラマ「JIN─仁─」をDVDで観ていたのですが、このドラマには日本人の良さが凝縮されているように思えました。
 私は海外ドラマや洋画を好んでよく観るのですが、海外(主にアメリカ)の映画の場合は、ヒーロー(ヒロイン)は「ひとり」であることが多いのです。「君が世界を救うのだ」「あなたがひとりで戦うのです」といった内容が多く、誰かと戦うという場合でもその他大勢の人達と共にというよりは、友達と、恋人と、家族と等、身近な関係性で描かれることが多い印象を受けます。
 しかし、このJINに関して言えば、主人公の南方仁を様々な人達が支え、思いやり、気遣っているという場面が多々出てくるのです。
 JINというドラマは(ご存じの方も多いと思いますが)現代から江戸時代にタイムスリップしてしまった脳神経外科医が、西洋医学がまだ受け入れられていない江戸時代において葛藤を繰り返しながら、コレラや梅毒などの当時は不治とされた病気と闘っていく──という物語です。
 この物語の場面において、仁は「未来から来たスーパーヒーロー」のようなものですので、いわば「君が世界を救うのだ」という視点になってしまってもおかしくはなかったはずです。
 しかし、このドラマの中で仁は限りなく謙虚で、自分の果たした役目に対していつでも「みなさんのおかげで、手術を成功させることが出来ました」というような、他者への感謝を忘れない姿が見られました。
 私はこれを見た時に、「ああ……。日本人の良さって、こういうところにあるんじゃないのかな」と、そう思った次第です。

 「おかげさまで」という言葉。
 以前、シュタイナーの研究をしているドイツ人講師から「『おかげさまで』にあたる外国語はない」という話を聞いたことがあります。
 この言葉は、南方仁のように「自分は周りの存在や、その関係性によって支えられている」ということを実感した時にこそ出る言葉なのかもしれません。
 日本人が奥深くに持っている「日本民族の本質」とも言うべきものは、この「おかげさまで」に包括されているようなすべての生命、存在と調和し相互扶助することで、「今」という瞬間があるという意識なのかもしれません。
 そして、こうした「絆」の意識は、自分たちを包む全体ということを実感しているからこそ生まれてくるのではないかと、そんなふうに思えるのです。
 個からも、絆は生まれます。でも、そうした絆は、前述した海外ドラマのように「ヒーローはひとり」で、あくまでもそこから派生した絆でしかないかもしれません。
 でも、全体から派生した絆は、例え個になっても常に繋がっていることを意識出来る──それこそ「おかげさまで」という言葉が自然と口から出てくるような、そんな境地なのかもしれない……そんなふうに思えます。
 
 スピルバーグ監督の映画「太陽の帝国」では、憧れの気持ちから捕虜の立場を忘れてつい敬礼をしてしまうイギリス人少年に向かい、それに応えて三人の日本兵士が敬礼をする──という場面がありました。捕虜であろうと少年であろうと、立場に関係なく日本兵は礼儀をもって接していた…という印象深い場面でもあります。
 もちろん「映画だから」と言ってしまえばそれまでですが、監督の頭の中で「誰に対しても、日本人は礼儀を尽くす心を持っている」という発想がなければ、映画にさえ作成されていなかったと思います。
 こうした礼儀もまた、「全体に包まれたひとつ」という意識がなければ生まれてこないものでしょう。個から派生した場合、他者は「切り離された個」でしかなく、礼儀はおろか関心さえ寄せないということになってしまいかねないからです。そうした意味で考えても、「全体を意識出来るこころ──おかげさまで、という視点」は、とても大切なものであることが分かります。

 どの民族にも、どの国にも、その国の血筋を受けるということは魂という視点で考えても意味があるのだと、そう思います。日本人としての良さ、日本人の特質を意識しつつ、諸外国との絆を深めていけるようなそんな国でこれからもあり続けて欲しい──そう願っています。
 それこそ、私たちがこうして日々穏やかに過ごしていられるのは「すべてのおかげ」なのだから…。
  

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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

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