【撮影者】織人文様/Silent Sea こんなふうに足下を見つめたのは、いったいいつ以来だったか…
毎日、毎時間、足は働き続けてくれているのに、そのことに対してあまりにも無関心だったのではないだろうか
身近な一歩を大切にせずして、大いなる一歩なんて踏み出せるはずがないというのに──。 今も昔も、スピリチュアリストの中には現実逃避してしまう人が後を絶ちません。
特に、チャネリング系の異次元体験が流行り出してからは、
「本当の自分はここにいない。今の自分は本当の自分ではなく、天使の姿をしていて違う世界にいる」といったことを(本人は)本気で信じてしまうようなケースもまま見られます。
とはいえ…。
以前の篠崎だったらそういう方々を「甘い!」と一刀両断しちゃったのでしょうが──最近、様々な人と触れあっていく中で、必ずしも本人だけに弱さがあるわけではない…そう思うようになりました。
先日知ったのですが、統合失調症というのは「ストレス耐性が未熟であることが原因で生じる脳の神経伝達物質異常」であることが医学的に判明したそうです。ややこしい脳神経伝達うんちゃらというのはこの際おいておくとして、この中で私が注目したいのは
「ストレス耐性が未熟である」というところです。
統合失調症にはいくつか型があるのですが、発症した年齢、および症状によって破瓜型(はかがた)、妄想型、緊張型といったタイプに分かれます。中でも「破瓜型」は、発症年齢が思春期に集中しています。思春期といえば、子ども達が成長していって「外的社会の仲間入りをする準備期」にもあたる大事な時期ともいえるでしょう。
そういう時期に──例えて言えば、温室育ちで冬の木枯らしや夏の豪雨を浴びたことのない苗に、いきなり温室から出して「きれいな大輪を咲かせよ」というのは無理難題というものでして──外気に耐えながらも大輪を咲かせるのであれば、芽が生えた頃から少しずつ慣らしていく必要があるのでしょう。
人間も同じようなもので、徐々に外部環境に慣れていくことが必要だったにも関わらず、その過程やステップアップがうまく行かず、急激な環境変化なり人間関係の変化なりが生じると、人というのはそのギャップに耐えきれず発病してしまったり、或いは逃避してしまったりするものなのかもしれない──それはそれで、人の精神における防御機能として必要なことなのかもしれない、そう思います。
なのです、
が。
防御機構はあくまでも「防御」であって、一時的な避難場所みたいなものです。
いつまでたっても避難場所にいる──というのは、それはそれで問題だとは思います。
これ、スピリチュアルという分野においても同様じゃないか──私はそんなふうに思っています。
いつまで経っても、スピリチュアルというのが甘い「癒し」とされるだけのものであって、はたしていいのだろうか、と。
スピリチュアルそのものが「一時避難場所」のような状態のままでいるから、こうした状況をいつまでも引きずってしまうのではないだろうか──と。
現時点のスピリチュアル分野の働きは、人々にとって「癒しを提供する」という意味で充分な働きをしていると思います。しかし、そこで満足しているだけではいけないのではないか──私はそう思います。
現に、看護の世界ではスピリチュアルという分野を活かしている場面が多々あります。日本の看護はまだまだそこまで到達していませんが(おそらく20年は遅れていると思います)、アメリカ・コロラド大学のジーン・ワトソン博士は、コスモポタリズム(宇宙論)から看護を捉えているほどの人です。
少しずつではありますが、今の時代はスピリチュアルと三次元での仕事が融合し、活かされようとしてきているのでしょう。
看護に限らず、他にも融合出来る分野はあるはずです。教育分野はすでにシュタイナーが行っていますが、福祉だって活かせることがあるかもしれない(福祉という理論に活かす、など)、それどころか、本来は社会や国家を育成するのにスピリチュアルな視点は「絶対抜いてはいけない要素」だと思えるのですが…。
なぜ、今に至るまでそれが活かせなかったのでしょう──すごく疑問です。
今まで私たちは、個々人で「グラウディング」の必要性を説かれてきましたが、今やすでに
スピリチュアルという分野そのものをグラウディングし、実社会に応用していかなければならない時代になってきているのだと思います。
そのためには、「今」目の前にある現実に、
どれだけ心(魂)を籠めて生きられたか──それが大切になってくるのでしょう。
目の前の現実を大切にしていける人には自ずとスピリチュアルそのものがグラウディングし、実社会をよりよく変えていくためにどのようにすればよいか、そんな知恵が浮かんで来るのかもしれませんね。
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