私は2008年の年末まで、
「完全アセンション否定派」でした。(それは以前にも、このブログ内で触れた通りです。)
それどころか、世界の現状や社会の現状を見ずに「アセンション」と浮かれている人達を見ると「イラッッ!」としたものです(苦笑)。
ですが、2008年12月末にカヴァーロ氏の撮った「クラリオン星人」の写真、および自分自身が「2008年」というたった一年の間で「ものすごい変貌を遂げていた」ことを自覚した際、突如まるで脳裏に閃光が走ったかのようにして「アセンションは、『ある』かもしれない――」そう思うように至ったのです。
ところが――。
いざ、「アセンション否定派」だった頃の私の記事を読んでも、「肯定」しているか「否定」しているかの差はあれど、「主張内容に、ほとんど変化がないな~」という面白い事実に気がつきました(笑)。
要は、否定も肯定も、本当に「真理の一側面」でしかないのでしょうね。私自身の中にある「核心部分」には何も変わりがなく、その側面が変わっただけに過ぎないのだな、と。
ちょっと興味深い記事だったので、参照までに掲載いたします。
※勘の鋭い読者の方なら――「お。篠崎が過去記事持ってきたってことは、ネタに詰まっているな」そう感じたかもしれませんね。
……いや。詰まっているというよりも、「(身内のトラブルにより)書けなかった」のです……orz。
今日は浅川氏の講演会だったのでそのレポをUPする予定だったのですが――ちと突発的トラブルが発生し、心身疲労困憊状態に;
そんなわけで、過去記事でごめんなさい(T_T)。2008年1月12日掲載 ブログ【思考世界】より*************************
超感覚的な領域を考察しようとする人にとっては、自分で霊的な世界を知覚しようとする前に、論理的な態度に接することが必要であり、そしてまた、神秘学の語ることが正しいと前提したとき、外なる感覚的世界もまた、いたるところで理解可能なものになる、という経験をすることも必要である。このことがどれほど必要かは、いくら強調してもしすぎることがないくらいである。
もしも今述べた道の準備を馬鹿にするならば、超感覚的な世界におけるすべての体験は、不確かで危険な手さぐりでしかなくなる。
「神秘学概論」 著・ルドルフ・シュタイナー(訳・高橋巌) 宇宙の進化と人間・その1より抜粋
*************************昨今のスピリチュアル分野の傾向を見るに、アセンションの件もあるからか、どうも著しく「超越的感覚」ばかりに傾倒し、それを冷静に分析しようとする試みが欠如しているように思えてなりません。
2012年のことについては、このブログでもかつて触れました。
「何かが起こるかも知れないが、人類における世界規模の内的変化など歴史的にも顕著な事実であり、そのレベルのことであれば容易に起こり得るであろう」と、曖昧な書き方に留めてはいますが、これは逆を返せば私の立場は「いきなり世界中のみんなが光になっちゃうとか、違う次元に行っちゃうとか、そんなの眉唾~」ってのが本音です。
ただ、霊学としてスピリチュアル分野から切り分けはしているものの、同じ「目に見えない世界の探求者」として、多くの人達が叫ぶアセンションについて無視は出来ません。だからといって安易に賛成したり、もしくは否定することもしません。あくまで私は、
「それを現実問題として引き合いに出せるだけの根拠はあるのか」ということについて、果てしなく考察を繰り返すつもりです。
正直に言えば、今現状における「アセンション」についての考え方は、科学的だけでなく論理的にも、そして思想的にも矛盾を孕んでいるような気がしてならないのです。
また、変容の考え方についてもそこには法則性における緻密さが感じられない。
例えば、ですね。次なる次元にあがる必要性があるのであれば――何故、わざわざ肉体をもって転生したのでしょう。そのまま霊体で次元上昇すればいいだけの話じゃないですか?もしくは、そういったイベントを経験したいから肉体をもって生まれてくる、という場合もあるかもしれませんが(オリンピックが見たいから、その頃北京に旅行する、と似た感覚で)――必ずしもみんながみんな、そうじゃない。まだまだ学び途中の人々だっているだろうに、まるでミーハーな人々同様の行動を、果たして高次とされる霊体がとるものでしょうか?
私にはこの「アセンション」の考え方自体に、私の大嫌いな「一律平等主義」を感じずにいられないのです。その人別々に存在する生きた経歴を「無視」し、一律に昇らしめるなどと――そんな無慈悲なことを、完全なまでに確立した法則性を紡いだ宇宙が仕組むとは思えない。
世の中にはまだまだ、物質界における学びをしている人達が大勢いる。
先進諸国に生まれた人達は「やれアセンションだ」だの「やれ高次元だ」だの言っていられますが、そう叫ぶことさえ出来ず、明日のパンの心配や、今日を無事に生きることを凌いでいる人達だって大勢いるのです。仮に彼らすべてがすでにこの世ですでに救われていて、本当に「この地球の存在自体が、いまや無意味になってしまった」という段階になっているのであれば、アセンションというのは実に納得が行きます。
しかし、今の段階――地球温暖化に向けて、漸く世界がひとつに向かおうとしている途中で――ある一国の紛争に対し、世界的に介入していこうとしている途中でアセンションするなどというのは、まるで「波瀾万丈に飛んだ物語がさんざん読者の気を揉んだ挙げ句、漸くハッピーエンドを迎えようとする直前に、作者の方で勝手に『はい、みんな幸せになりました。おしまい!』と連載を打ち切るようなもの」にしか思えないのです。
そんないい加減な計画、果たして宇宙が――神が組むでしょうか?
この世に生まれている以上、物質界での学びというのは決して無視出来ません。それを無視するぐらいなら、最初から「この世に誕生する必要性さえない」からです。
だからこそ、世界がひとつに向かって働きかけしていこうとしている現在――少しずつではあるものの「本当に必要なのは宗教ではなく、個々人における信仰心そのものである」という形で移行していく人々の心情そのものに深い意味があるのであって、それこそが「内的次元向上」であると、私には思えるのです。
本当に必要なことは
「現実世界そのものが昇天することではなく、人々の意識が向上すること」なのではないでしょうか?
「精神世界に関わることは、無秩序である」と多くの人は思いがちですが、それは違います。
確かに、「精神に関わること」――所謂「アストラル体」でしか論じられない部分に関しては、無秩序な側面は否めません(アストラル体などの説明については、後日改めてこのブログで書こうと思っております。ですが一旦、ここでは「人間の意識や精神に関わるもの」と思っておいてください)。
しかし、それらを超越した「超感覚的世界」については「秩序的」どころか、実に「合理的」です。それは、この宇宙を見たって一目瞭然です。宇宙だけでなく、この生物界すべてをとっても、まだまだ人間の頭脳では解明出来ない程の法則性がいっぱい詰まっています。しかし、いざそれが解明されれば「ああ、なるほど」と従来の科学性と結びつけることが可能な程、納得が行くことばかりのはずです。
本来、超感覚的世界を語る場合には、どんなに「理解を超えていた」としても、それを受け入れ納得したいと願う人々にとっては「当然な程、受け入れられる内容」であるはずです。冒頭に載せたシュタイナーの言葉にあるように、「神秘学の語ることが正しいと前提したとき、外なる感覚的世界もまた、いたるところで理解可能なもの」となるはずなのです。
しかして、このアセンションについては私はどうも(現段階では)納得出来ない部分が多々あります。これらを提唱する人達も、夢物語のようなファンタスティックなところばかりを強調しすぎていて、歴史的な流れとそれを結びつけるという労力を怠っているようにも思えるのです。
今後も私はこの問題を取り上げて行くつもりでありますが、今の段階で私は「アセンション、起こる派? 起こらない派?」と聞かれたら――「巷で言われているような、現実世界に直接働きかけるアセンションは『起こらない』」という立場に立っています。
あくまで内的な霊性向上――人類の意識改革は起こるかも……いえ、「起こって欲しい」と願っていますが、全部が光になっちゃうとか、そういうことはないだろう――私はそう考えています。
*********(過去記事引用、以上)****************
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