※鳥は、自分が鳥であることを知らない。
故に、「自分が何者であるか」を考えられるのは、人間の特権である。 「あなたは何者ですか?」
このような質問に対して、皆さんならどう答えるでしょうか?
「私は○○です」と名前を答えるか、
或いは「私は『私』でしかない」と答えるか──
もしくは、自分の職業で答える人もいるかもしれません。例えば「私は医者です」とか「教師です」など。
とても単純な問いですが、この問いの中には
人生の目的やその人の生きる方向性なども含んだ深い問いかけのようにも思えます。
精神世界においては、「自分が何者であるか」を思い出すことはとても大切なことであるとよく説かれています。
しかし、その「問い」そのものについての意味は、あまり問い沙汰されてはいません。
「何者であるか」と問われた時、よく準備される答えとしては「神の一部である」とか「宇宙の子どもである」といった抽象的な答え方です。
しかし、そのような答え方は「あなたは誰ですか?」と聞かれた時に「地球人です」とか「日本人です」といった答えしかしていないのと同じことです。人生を象徴する意味もなければ、あなたという個性を特定する答えでもないように思います。
私達人間を「人間たらしめるもの」は、
この世を生きるにおいての
目的意識なのではないでしょうか?
自分が課せられた(或いは選択した)役割を思い出すことこそが、「何者であるか」という問いの答えになるのではないかと私は考えます。
あなたは「何をしたくて」この世に生まれ、
何を学ぼうとして、何を選んで、
どんな人生を歩もうとしているのか。 そこに見いだされる答えこそが、
「本当のあなた」を示すキーワードなのかもしれません。
私も、自分自身に対してその「問い」を繰り返してみました。
私は社会的職業においては「看護師」をしていますが、私が看護師の仕事を選んだ理由は「この世とあの世を繋ぐ架け橋になれる仕事をしたい」と思ったからです。
その目的を達成させる為であれば、必ずしも看護師ではなく納竿士や僧侶だって良かったのかもしれません。…が、看護師のように「命の現場」で直接働くことが私は好きなので、この社会的職業の選択は「間違っていなかった」とそう実感しています。
ですが、逆に社会的職業だけに囚われてしまうと、本来の霊性の目的は遂げることが出来ないだろう──そうも思っています。
私は精神世界を「現実とは切り離された世界」と捉えることに強い抵抗を覚えており、
精神世界で得た知識を「現実世界に応用させること」を常に意識しています。
「智慧は、応用されなければ意味がない」 また逆に、
「この世で得た経験を、智慧に還元出来なければ意味がない」 そのように感じています。
この世もあの世もすべては「ひとつ」で、陰陽のマークのように互いにぐるぐると廻り続けるものであると考えるならば、あの世(高次元)における道理はこの世に活かされ、この世で得た体験をさらにあの世での智慧を深めるものとして使うことが本来の道であるように私は考えています。
そうした自分の信念をタイトルの「WHO are YOU?」に当てはめるとしたら──
私の答えは、「真理体現家」と言えるでしょう。
「真理体現家? 探究家じゃないの?」と疑問に思う人もいることでしょう。(そもそも真理体現家なんて言葉がありませんから…)
私は、ただ真理を探究するのではなく、
「それを社会的に活かしていきたい」という思いがとても強いのです。
精神世界は「オカルトマニアやらが趣味でやってるお楽しみサークル」という枠組みでとどめるのではなく、
この世で生きている人達の人生をより充実させ、向上させる方法として活かしていきたい。
「信じる者は救われる」だけの社会ではなく、
より現実に根ざした智慧として応用していきたい──そう願っているのです。
ただし、口では(文では?)簡単に言えても、それをいざ実行しようとなると様々な障害があります。
その障害として一番最初に挙げられることとしては、「精神世界で語られるものと現実世界の社会システムに『大きな乖離』があり、その溝を埋めることが難しい」ということです。
それは、私の社会的職業である看護の世界でも言えることです。
昨今、医療においても健康の定義に「霊的健康」という言葉が含められたり、トータルペインとして「霊的な痛み」という言葉が使われるなど、心理的とは別格に「霊的」という文字が目につく時代になりました。
しかし、実際の医療現場において「霊的な尊厳」が行われているか──といえば、「まだまだそこまで行っていない」と言わざるを得ません。
言葉で「霊的」と語ることは簡単でも、
果たして、そこで述べられている「霊的」とはどういうものを指すのかについては、看護教育の中で語られることがないからです。
精神世界と医療を結びつけた先駆者としてはE・キューブラ・ロス博士やジーン・ワトソン博士といった方々がいますが、それを医療に携わるすべての医療従事者達の認識に下ろすことは、現段階では不可能なのが現状です。
しかし、天動説から地動説へと移行した時のように、「絶対にあり得ない」という前提そのものが「あり得ない」時代になっておりますので(笑)、いつしか「あの世を視野にいれた医療」が普通に展開される時代になるのかもしれません。
私はそうなる日を目指して、小さな努力を繰り返していきたいと思っています。
「真理体現家」として。
…って、後半だいぶ話が逸れましたが(苦笑)。
「自分は何者であるか」
この問いを、自分がこの世で選択したい道を意識しながら、皆さんも是非考えてみてください。
●多くの方に、「真剣な目で地球人類の進化に意識を向けて欲しい」と、強く願っています。
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