※そのうち人類は、ロボットの人権も考えなくてはならない時代になるだろう。
同じ種族の人類の人権を、横にさておいて…。(画像:映画「アイロボット」の1場面) ロボットが多くの仕事を担い、逆に
人類の多くが失業する──。
そんな驚愕の事実を、オックスフォード大学でAI(人工知能)の研究を行う准教授が発表しました。
あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」 http://news.yahoo.co.jp/pickup/6137900 この記事に寄りますと、「米国労働省のデータに基づいて、702の職種が今後どれだけコンピューター技術によって自動化されるかを分析。その結果、今後10~20年程度で、米国の総雇用者の約47%の仕事が自動化されるリスクが高いという結論に至った」というのです。
この事実を「まだまだ机上の空論でしかない」と笑えるでしょうか?
私はむしろ、
「すでにそうなりつつある」と実感している為、ゾッとするものを感じました。
私は今年になってから、某企業のひかり回線を申し込んだことがあるのですが、かかってきた電話に「もしもし」と出た瞬間、音声がしゃべり出して「ムカッ!」としたことがありました。
「ただの回線工事のお知らせなら、人件費を割かずに音声に任せた方が良い」というのがその企業の考え方なのでしょうが、何だか自分が
「お客様扱いは愚か、人間としても扱われていないのではないか」という気分を味わったのを覚えています。
また、もっと恐ろしい話を噂で聞いたことがあります。
ある介護施設では、高齢者の食事介助をすでに機械的に行っている、ということでした。
この記事にも「高齢者介護は、ロボットにより自動化が可能」と言っていますが、果たしてそうなのでしょうか?
私も看護師として、高齢者の方の食事介助に携わることは多々あります。
しかし、どの患者さんも「一定に食事をする」なんてことは「あり得ません」。
自分のことを振り返ったって、そうではないでしょうか?
物を食べながら考え事をしたり、何かに気を止められて食事が止まったり、或いはすごくお腹が空いていてスピードを早くしてがっつきたい時など、テンポは様々です。
もし、そうした
相手の内面や思考をも読み取れる機械であれば別ですが…いえ、仮にそうした機械を作ることが出来たとしたら、もう
「人類さえも、いらなくなる」でしょう。
末は「マトリックス」の「人間電池」でしょうね(苦笑)。
※映画マトリックスの中で、人間は機械にエネルギーを供給する電池とされていた。 それよりも恐ろしいのは、
倍増する失業者数です。
今だって満足に仕事に就けず、飢えに苦しんでいる人達は世界各国大勢います。
その人達がさらに仕事を奪われたら、どうなるのでしょう?
これはまだ研究結果に過ぎず、事実はこうならないことを、切に願いたいです。
この結果を単純に計算したら、
2人に1人が「失業する」ことになるのですから。
しかも、それだけに留まらず「機械を維持する費用のために、仕事に就く人々の報酬が削減される」なんてことも起こり得るでしょう。そうなれば、年金として徴収するお金を、医療費や福祉の一部費用にあてていた日本社会がパンクするのは目に見えています。(ただでさえ少子化なんですから。ロボットは給与を求めない分、年金も払ってはくれません。)
そうした経済的な裏事情はもとより、高齢者介護についての機械化というものに、私は猛烈な怒りを覚えます。
「2025年問題という超高齢社会問題を抱えている日本にとって、介護の機械化はありがたい」なんて言う
バカがいたら、私はぶん殴ってやりたいぐらいです!
人間は、息を引き取るその瞬間まで「人間」です! 心や感情、日々や時間の中で刻一刻と変わる繊細なものなのです。
その人間の細やかな感情を、自動化で賄ってもらいたくない!
私は尊厳死・安楽死に賛成していますが(むしろ、認知症や脳障害で本人が意識を失う前に「安楽死」を希望する旨書面で残していたら、それに従うべきだとさえ考えています)、介護を機械化させることには「断固反対!」します。
むしろ、こうした技術開発や研究にかかる費用を、
今、この瞬間に飢えや紛争で仕事を失った人達の衣食住に使って欲しいものです。
人間は、どこまで心を失えば気が済むのか。
それとも、インターネットやPCや携帯にコミュニケーションを委ねている時点で、すでに私たちは「心を失っている」のか…
そう悩まずにいられない記事でした。
●多くの方に、「真剣な目で地球人類の進化に意識を向けて欲しい」と、強く願っています。
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※11月3日 「尊厳死・安楽死」更新

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