( Photo by (c)Tomo.Yun ) ※社会に暗雲が立ちこめようとも、それを「ひとつの警告」と捉えれば恐怖はなくなる。
「何も出来ない」と無力に思うのではなく、「自分に何が出来るだろうか」という視点で捉えれば、
社会の試練は、個々人の霊性を開かせる「大きなチャンス」と言い換えることが出来るだろう。 病院勤務になってからは電車に乗る機会も激減していたのですが、昨年末から今週にかけては東京まで外出する用事が多く、久しぶりの電車生活を楽しんでおりました。
ところが──。
そのうちの
ほぼ毎日、どこかしらで
人身事故が起きていることに気がついたのです。
最近では各路線で振り替え輸送に関わる駅などがあった場合、電光掲示板で他路線の人身事故もお知らせするようになった為、「その関係で増えているように感じるだけではないか?」と思ってもみたのですが…どうやらそういうわけでもなさそうです。
東京まで行かずとも「ちょっと隣町まで」という感じで電車に乗っても、その路線で人身事故による遅延。
先日は、私が電車に乗って帰宅した1時間後に、家から歩いて3分ほどの最寄り駅で人身事故がありました。
飲み会シーズンだったので、お酒に酔った方の接触事故も多いのかもしれませんが、それにしても頻回すぎる印象を受けます。
それで、
「人身事故における自殺の比率」についてネットで調べてみたところ、興味深い記事がありました。
(参照)鉄道の路線別人身事故・自殺発生件数の推移(関東) http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/6851.html このグラフを見ると、人身事故自体が増加の傾向を辿っていることが一目出来ます。その増加の背景には、もしかしたら高齢者で徘徊してしまう方の増加なども含まれているのかもしれません。(実際、認知症の方が踏み切り内に入ってしまって事故になるということも増えていると聞いています。)
しかし、「自殺の比率」で見た場合、2002年からずっと
60%超えで横ばい状態が続いていることが分かります。
人身事故の10件のうち6~7件が「自殺」ということになります。
年間自殺者が3万人と言われて久しい日本ですが、状況はあまり大きく変化していないように見受けられます。
それどころか、
これからも増えていく危険があるのではないかと感じさせる側面もあります。
昨年末にNHKスペシャルで放映された
「子どもの未来を救え─貧困の連鎖を断ち切るために─」の中では、連鎖されていく貧困の中で苦しむ母子家庭や女性達が取材されていました。
その現状は、同じ女性として聞いているだけでも胸が痛くなり涙が出る程、あまりに辛く、厳しいものでした。
中には、そうした生活苦の不安から自殺未遂をしてしまう方もいるとのことで、経済苦がどれほどその人の全人的な苦痛を生み出しているかを実感させられました。
驚くべきことに、日本における子どもの
6人に1人が、貧困ライン(1人世帯122万円未満)以下で暮らしているそうです。
そうした生活が子どもの成長や精神状況にも影響を及ぼし、無力感に苛まれたり虐めの対象になったり、或いは不登校に繋がったりしていくのは想像に難くありません。(ちなみに、こうした日本の貧困の状況は、先進諸国の中でも
第四位だったりします。一人世帯の貧困率に関して日本は1位だそうです。あれだけ移民を受け入れているアメリカを抜いて貧困率が高いということは、雇用に関してなど様々な問題が複合的に絡んでいそうですが…ちょっと驚きです。)
減少しない自殺者数、貧困世帯の増加、高齢社会問題など、日本は数々の問題を抱えています。
世界各国も問題を抱えていますが、日本も
同じです。
日本は決して、世界と比較して恵まれているわけでも、守られているわけでもありません。ただ単に、日本人は国民性として「我慢してしまう」傾向があり、貧困に追い込まれている人や自殺する程悩んでいる人達は、内面に問題を抱え込んでしまい社会に訴えることがないから、気づかない人が多いというだけなのでしょう。
問題から目を背ければ背ける程、
自分達人類が意識を変えていかなければならないという気づきは遠ざかり、いつまでも臨界点を突破出来なくなります。そうしたことの方が、私は「問題となる」ようにも思えます。
ポジティブ推奨派の人達はこうした社会の問題から「目を逸らした方が良い」と考える人もいますが、私はそうは思いません。
問題ばかりに意識を向けすぎると「問題だけ」が目につくようになり、解決策さえ見えなくなってしまうことがありますが、
冷静な目で同時多発的に起きている問題を見つめ、地球が置かれている現状を知るということ自体は、とても大切なことだと考えています。
社会は決して「楽観的に捉えられる現状」ではありませんが、それはある意味、
私たちが意識のシフトチェンジをすることで、新たな道を切り開く為のチャンスでもあると言えるでしょう。
今、社会や世界でどのような問題が起きていて、私たちに何が求められているのか──この2015年という1年は、その「気づき」を与える年になるのではないか、そんなふうにも感じている次第です。
●多くの方に、「真剣な目で地球人類の進化に意識を向けて欲しい」と、強く願っています。
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