「闇」を知る

 14日公開予定、エハン・デラヴィ氏の取材記事の中に「マザー・テレサ」のことが出てきます。エハン氏談に寄れば、最近になってマザー・テレサのプライベートレターが発見され、それが本になったのだとか。
 その内容は――筆舌し難い程「苦悩に満ちていた」そうです。

 でも、多くの人はマザーテレサの「清い部分」しか知らないでしょう。葛藤や苦悩、困惑、それらをほとんどの人には知られていない。
 だけど、私はそういった「闇の部分」はとても大切だとそう思うのです。すべてが「バランス」で出来ているのなら、「光だけで出来た世界」なんて存在し得ない。どこかでバランスを保つ為に、「闇の部分」が必要なのではないか――と。

 だから、私は綺麗事ばかり言うのが好きではないし、自分も「そんな人間になりたい」とは思わない。私が目指すのは「最も無力で、弱くて、惨めで」そして「人の痛みが分かる人間」です。
 感傷的にならないことって、素晴らしいことですか? 「感傷的にならない人間ほど、波動が高い」という人もいますが、「だったら、今すぐ人間やめれば?」と私は言ってやりたくなります。
 何の為に、人は「こころ」を持って生まれたのですか?
 それは、相手を思い遣る為であり、愛する為でしょう?
 その中では、当然哀しみや痛みはつきまといます。それを否定し、淡々として生きることって「魅力的なこと」ですか?

 私は、実は「天使」というものにすごく否定的な人間です。
 存在は認めます。しかし、「頼りたくない」っていうタイプなのです。
 世の中ではすごく天使を頻回に呼ぶそうですが――私からすれば、「人間の痛みを知らない天使に、何が出来るんだ?」と疑問になります。
 だから祈る時は、決まって「イエス・キリスト」に祈ります。
 彼は、壮絶な苦悩と痛みと、罵倒の中で生き――そして、十字架にはりつけられたのだから。
 私は、「私の力」で生きる為に、イエスの勇気を分けて欲しい――そう思って祈ります。都合のいい祈り方は、絶対にしません。利己的に祈るぐらいであれば、よっぽど「想像(イマジネーション)」の方が重要ですし、リアリティがあります。(だから私は、一度も「地球の為に、祈りましょう~」とは呼びかけていませんよね? 祈りよりも、想像の方が「遙かにパワーがある」からです。何故なら、後者は「リアリティの追及」だから。)

 マザーテレサは、闇を知っていた。
 そして、ネルソン・マンデラ(南アフリカ初の黒人大統領)もです。
 彼は、27年間投獄されるという地獄の中にありながらも、発狂することさえなく、ひたすら「信念を貫いた」のです。

 光ある活動をもたらす人は、必ず「深い闇」も抱えているのです。
 それが、宇宙の真理でもあるから。
 そして、神が求める「人間の理想図」も、そこにあるのだと思います。決して、苦労なく、綺麗事だけで生きることを目標としているわけじゃない。
 勿論、「身近な平和」「ささやかな幸福」に生きる人達がいて当然です。私の友達も、みんなそういう「身近な幸せ」を尊ぶ人ばかりです。

 でも、仮にもスピリチュアリストとして「自分は高次な存在だ」と思っている人達がいるのであれば――是非、私はその方々にお聞きしたい。

 物質が豊かな国に生まれ、何一つ不自由なく、お金はあって、受けたい時に「スピリチュアルセミナー」だのを受け、「きゃぁ~、私って実は大天使だったのねぇ」だの「私は特別な人だったンだわ~」とわきわきして終わる一生。
 逆に、貧しい国の中に生まれ、すべてに拘束され、常に闇と葛藤を心に抱えながらも、必死に未来に希望を託し、信念を貫き、平和を目指して努力を積み重ねていく一生。


 果たしてどちらが、本当のスピリチュアリストでしょうか?
 少なくとも、マザーテレサもマンデラも、「前者じゃなかった」ことだけは、間違いないでしょう。

 スピリチュアルは、「霊性」です。「形」ではないのです。
 形でない以上、そこには「光の反対側」にある「闇」も存在するのです。それを受け入れてこそ、「霊性全体」だからです。

 スピリチュアリストを名乗る以上は、負の想念を否定したり闇から目を背けてはいけない――私はいつも、そう思います。


※多くの方に、アセンション・ブームとしてではなく「真剣な目で地球人類の進化」に意識を向けて欲しいと願っています。ひとりでも多くの方に読んで頂けるよう、以下のクリックにご協力をお願いいたします。
人気ブログランキングへ


【お知らせ】
「地球の未来想像図」を募集しています。

【LTS講演会企画部サイト】
バナー
http://yura-shino.com/
携帯の方は「http://mobile.yura-shino.com/」へ)

*----*----*----*----*----*----*----*----*
2012年問題、アセンション、体外離脱先で得た体験を元に「未来の地球予想像」を語る「対談セミナー」を行います。

「2012年『後』・地球の未来を創造する」
2009年12月12日 新宿にて開催


根拠のないアセンション論などではなく、現実問題、およびそこから派生した考察に基づいた対談を予定しています。今や、「不思議な現象」というのは誰もが体感する「普通のこと」となっています。それだけ、時代の加速化が進んでいる証拠でもあるのでしょう。
私自身の体外離脱体験は、ただ「体験すること」を目的にしていたのではなく、「新たな時代を創造すること」を目的にされていたのだということを、最近痛感する次第です。
お時間のある方は、是非ご参加くださいv
*----*----*----*----*----*----*----*----*

********************************************
「mixi」にて「地球未来創造部【アセンション】」コミュニティを運営しています。
地球の未来についてご提案、ご意見などがありましたら、是非コミュニティに参加して頂ければと存じます。(分野は問いません。医療分野、社会分野、教育分野など、様々な視点で「地球の未来」および「理想的な社会・国家」を探求したいと思っています。お気軽にご参加ください。)
http://mixi.jp/view_community.pl?id=4172264
※mixiの会員外の方でコミュに参加されたい方は、左フレームのメールフォームからご相談ください。
********************************************
FC2カウンター
プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

【篠崎編集担当】


【篠崎の著作本】

アセンション真実への完全ガイド―2012年のイベントホライズン (5次元文庫 し 2-1)アセンション真実への完全ガイド―2012年のイベントホライズン (5次元文庫 し 2-1)
(2010/06/09)
篠崎 由羅

商品詳細を見る


【第Ⅱ部に篠崎の質問文が一問一答形式で掲載されています】
クラリオン星人コンタクティが体験した アセンション[量子転換]のすべて  宇宙人の人類DNA大変革プログラムクラリオン星人コンタクティが体験した アセンション[量子転換]のすべて 宇宙人の人類DNA大変革プログラム
(2010/10/31)
マオリッツオ・カヴァーロ

商品詳細を見る


【インタビュー本第二弾】
クラリオン星人から日本人へ 緊急ハートサポート  YKAM 2012:宇宙創造者からの救いの手(超☆ぴかぴか) (超☆ぴかぴか文庫 3)クラリオン星人から日本人へ 緊急ハートサポート YKAM 2012:宇宙創造者からの救いの手(超☆ぴかぴか) (超☆ぴかぴか文庫 3)
(2011/09/22)
マオリッツオ・カヴァーロ

商品詳細を見る

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カレンダー
05 | 2023/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
最新トラックバック
QRコード
QRコード