人間の理想像は「デクノボウ」

雨ニモマケズ

風ニモマケズ

雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ

丈夫ナカラダヲモチ

慾ハナク

決シテ瞋ラズ(いからず)

イツモシヅカニワラツテヰル

一日ニ玄米四合ト

味噌ト少シノ野菜ヲタベ

アラユルコトヲ

ジブンヲカンジヨウニ入レズニ

ヨクミキキシワカリ

ソシテワスレズ

野原ノ松ノ林ノ陰ノ

小サナ萱ブキノ小屋ニヰテ

東ニ病気ノコドモアレバ

行ツテ看病シテヤリ

西ニツカレタ母アレバ

行ツテソノ稲ノ束ヲ負ヒ

南ニ死ニサウナ人アレバ

行ツテコハガラナクテモイヽトイヒ

北ニケンクワヤソシヨウガアレバ

ツマラナイカラヤメロトイヒ

ヒデリノトキハナミダヲナガシ

サムサノナツハオロオロアルキ

ミンナニデクノボウトヨバレ

ホメラレモセズ

クニモサレズ

サウイフモノニ

ワタシハ

ナリタイ



 有名な宮沢賢治の詩「雨ニモ負ケズ」
 私はいつもくじけそうになる時、この詩を何度も朗読します。
 この詩は公に発表されたものではなく(宮沢賢治の作品のほとんどは、死後評価されたものばかりです。「注文の多い料理店」は自費出版されたもののあまりにも売れなくて、宮沢賢治自身が自分で買い取っていたという逸話もあります)、彼がメモ書きにしていたものを、宮沢賢治の死後、谷川俊太郎(詩人)のお父様が見つけたものです。

 この詩を読んだ時、まず最初に何を感じたのでしょうか。
 私だったら――言いようのない感動と衝動に、心を打ち砕かれていたことでしょうね。

 私は最近、この「宮沢賢治の精神」に繋がるような方との出逢いがありました。
 Ureさんのお父様です。  
 私はUreさんとの出逢いに感謝するばかりでなく、お父様の生き様――エピソードに激しく心を打たれました。何故なら、今の私にとって「とても勇気を授けてくれるエピソード」だからです。

 Ureさんのお父様は、岩手県岩泉町にある「龍泉洞」の発掘者だそうです。
 私は14年前、東北旅行をした際に偶然そのポスターを見かけ、予定外だったにも関わらず「絶対に行きたい!」と無理強いし、3時間かけてその場まで行きました。
 龍泉洞の美しさは――本当に筆舌し難いです。「神秘」という言葉は、まさしくあの場に相応しい。
 しかも、そこを発掘された方の娘さんであるUreさんと出逢ったというのは、偶然では決してないだろう――そう思います。

 私が何よりも心を打たれたのは、龍泉洞を発掘しようと決意した際のお父様――早野隆三さんの生き様です。

 「この2万人の岩泉に、20万人の観光客を呼ぶ」

 そう決意し、人々の物笑いの種になりながらも、その信念を貫き、あれほどまでに美しい場所を人々に提供したのですから。
 しかも、そこには「私利私欲」いっさいなかったのです。
 人は、周りの評価云々ではなく、「信念で行動しなければならない時」というものがあると、私は思います。
 そして、Ureさんのお父様である早野氏は、それを実感されていたのでしょう。
 それがどれほど辛く、苦難な道のりだったか――私は想像するだけで、心が震えます。それをひたすら、黙々と行動された早野氏の生き様に、私はただただ、ひれ伏すばかりです。
 その後の顛末については――詳しくは「龍泉洞・宇霊羅」にてお読みください。
 でも、Ureさんのお父様は――「決シテ瞋ラズ」……この境地に達していたのだろうと推察します。

 私は常々思うのですが――霊性の高さは、必ずや「人格に比例する」――そう思います。
 エハン氏の取材記事にもあったように、「謙虚さ」がキーワードなのだろう、そう思えるのです。
 そして、ガンジーにしろ、マンデラにしろ、マザーテレサにしろ、彼らは自分のことを何ひとつ公言せず、ただ「行動」だけで偉大さを人々に知らしめました。

 人にとって、本当の「素晴らしさ」を語ってくれるのは――言動ではない。
 その人の「行動」であり「生き様」なのだということを、私は改めて実感しました。

 私が宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」を繰り返し読んで思うのは、いつもそのことです。
 人の評価、周りの目、プライド――そんなものは、「いっさいかなぐり捨て」て、何もない「デクノボウ」となれることこそが、本当の理想像なのではないか、と。
 勿論、世の中きっと皆それぞれの目指す「理想像」があるのかと思いますが――私が一番目指しているのは、まさしくこの「デクノボウ」であり、かつ、Ureさんのお父様――早野隆三さんのような生き様です。

 理解する人がたった1%しかいなくても、
 「行動」と「生き様」により、人々は心打たれ、動いていく。
 人の感動は、「理屈」ではなく「こころ」に働きかけるからです。
 「こころ」が動けば、同時にそれが「理解」出来る。
 「あたま」だけで理解しても、「こころ」が動かなければ、それはただの「表面的な鵜呑み」でしかない。

 そして、人の「こころ」を動かす一番の原動力は「生き様」であり「行動」であり――私利私欲を捨てた「デクノボウ」の境地なのだと、私はそう思っています。

【参考までに】
 龍泉洞 
 Ureさんのブログ「龍泉洞」
 (21:32追記)Ureさんが美しい龍泉洞の写真を公開してくださいました!
 これが龍泉洞だ!
 

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2009-11-24 | 真理 | トラックバック(0) |
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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

【篠崎編集担当】


【篠崎の著作本】

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