この世に100%の真理は「あり得ない」

 昨日、新宿にて行われた「2012『後』地球の未来を創造する」セミナー、無事終了しました。
 ご来場頂いた皆様、本当にありがとうございます。それから、宮城県からお越し下さって篠崎の大好物「萩の月」をお土産に下さったS様、誠にありがとうございました。柔らかい甘さが、疲れを心地よく取ってくださいました(笑)。

 今日は篠崎、午前中は企業化に関する打ち合わせで不在だったのですが、午後からは少しゆっくり休みました。黒点も出ていたせいなのか、あれこれと思考を廻らせるのに良い一日だったと思います。(寝ている時以外、始終私の脳みそは考え事をしていますが――((苦笑)))。
 考えていたのは、これからの活動内容。セミナーや講演会の方向性、および「自分はどうありたいのか」「自分が何をしたいのか」という根源的な問いかけ等。
 昨日もさんざん、「今まではシステムや外部の情報に翻弄される時代でしたが、これからは『自分自身で目覚め、生きていく時代になる』」ということをお話したのですが、それはみなさんに限らず、私自身も同じです。
 私は自分が特別だと思ったことなど一度もないし、(昨日も話しましたが)鬱っぽくなること(いや、あれは立派に「大鬱」だ;)だって多々あります。自己嫌悪に陥って、頭から布団被ったまま自分に向かって「バカバカバカバカバカバカバカ篠崎のクソバカ!」と連呼することもあります(苦笑)。←子供かよ;
 みっともない生き方なんていっぱいしている私ですが、でも、それでも「生かされている」。それでも「いいんだ」「そんな私で、いいんだ」と、思えるのです。

 私が目指しているのは「デクノボウ」の境地であって、
 立派な聖人君主では、ないのだから。

 さて、そんなデクノボウの私ですが。
 ふと「いや、デクノボウってある意味『何にも染まらない境地』とも言えるかもしれない――」そう思いました。
 私は今まで、多くの思想、哲学者の本を読んできました。幼少期はそれこそ聖書物語から始まって、十代の頃はニーチェとキェルケゴールにはまり(大体、哲学を齧る人の王道ですね)、そこからさらにプラトンに戻ってギリシャ哲学を網羅した後、今度は仏教の経典へと飛び――あらゆる本は目にしました。(何故私が「インド哲学科に進んだか」と言えば、その頃はすでにほとんどの西洋哲学を網羅していたのですが仏教の知識はほとんどなく、「それなら、大学で専攻したら短期間でより深く習得出来るかも知れない」という、ちと手抜きな計算もありました((苦笑)))

 また、ただ知識だけで得るのは不満足だった私は、実際に禅寺(臨済禅)に赴き、禅の指導を受けました。
 それどころか命知らずなことに、新興宗教が盛んだった時代、実際にある有名教団に飛び込んだこともあります(名前は伏せておきます)。
 当時、私は19歳でした。机上の空論だけで治めるのが大嫌いだった私は(また、年齢が年齢だけあって恐いもの知らずだったせいもあり)、「宗教団体などにいる人達は、どのような気持ちや動機でそこに所属するのだろう」ということを自ら知りたくなり、飛び込んでいったわけです。

 なのですが、私が参加した教団の人達(横浜支部の人でしたので、他支部の人はどうかわかりません)みなさん、とても「善い人」でした。
 本当に純真な程、そこの教義を学ぼうとしているのがよくわかったのです。彼らに、悪意のいっさいはありませんでした。「仲間愛」というのは、本当にここでしか学べないのではないかというぐらい、心根が優しい人達だったのです。
 なのですが――「ひとつだけ」、私が受け入れられないことがありました。

 「排他思想」です。

 要するに、「他の宗教は駄目だ」という考え方。
 ○○を信仰している人は、地獄に堕ちる。
 無宗教の人は、みんな天国に行けない。
 私達の信じている神だけが「本当の神」だ。

 私は、こういう考え方が「大嫌い!」です。
 その一部を抜かせば、その支部にいた人達はみな「人格的には素晴らしい人達」でした。バブルの絶頂期にあっても、いっさいブランド品の「ブ」の字もいわず、3Kと言われる仕事でも喜んで励み、人の嫌がることを率先してやるような人達でした。
 しかし、私は「自分たちだけが助かる=選民思想」というのだけは、絶対に「認められません」。
 いえ、「何があっても、認めません」。
 仮に今後天変地異が起こり、心根の正しさも何も関係なく無差別に人々が死に、「その信仰を持っているという理由だけ」で、或いは「その国に生きているという理由だけ」で私がもし生き残るというのであれば、容赦なく私は神に向かい「他の人々と平等に、私の命も奪ってください」と嘆願するでしょう。私は「自分が生き残るための信仰なんていらない」し、「自分が特別であるが為の信仰なんて、願い下げ」です。
 
 その「たったひとつの欠点」があったが為に、私はその教団を離れました。
 その後、数ヶ月間は大変でした(笑)。ひっきりなしに手紙が送られてきて、「戻ってくるように」と言われましたが、私はその返答に対し、自分が数ヶ月間考え、出した結論を丁寧に、それこそ便箋十枚ぐらいに渡って書いて送ったら――その後は、いっさい音信不通となりました。
 やっぱり「いい人達だったな」と思います。これがまかり間違って「オ○ム真理教」だったりしたら、私、殺されていたかもしれませんモンね(苦笑)。←ちょうどその頃、表沙汰にはなっていませんでしたが教団から脱ける信者がリンチで殺された――という事件が後から発覚していたので。

 そんな私ですので、いろいろな人の本を読み、共感しても、「100%は受け入れません」
 何故なら、肉体を持っている以上、どんな人であれ、この世に100%純度を保った真理を下ろすことなど出来ないからです。
 肉体を通じた表現というものには、どんなものでもフィルターがかかっています。
 私だって、沢山フィルターがかかっています。まずは「篠崎由羅」というフィルター、女性というフィルター、日本人というフィルター、経験した職歴、学歴のフィルター、現代人というフィルター、などなどなど。
 それは、私に限らず「みんながそう」です。
 シュタイナーにも「フィルター」があります。彼の本を10冊も読めば、決して彼が人類差別者でなかったとしても、多少は「白人優越思想」的印象を受けてしまう文言が出てきます。
 スウェーデンボルグにしたって、生まれた時代が二百年以上前ですから、「キリスト教絶対主義」の視点がどこかに残っています。

 誰だって、この「肉体として存在するが故のフィルター(拘束)」からは、逃れられません。

 でも、それを「理解しているか、していないか」で、だいぶ答えが変わってきます。「思想を提示する人達が持っているフィルター」を理解した上で、「では、自分は何を求めるのか」を決めればいいのですから。

 私はここのブログでも、また、昨日の講演会でも「伊勢白山道の視点は、純真なる和風スピリチュアリストである」というようにご紹介しました。
 しかし、私は白山道氏もまた同じように「100%の真実では『ない』」と感じています。
 私自身は自分が9.11をきっかけに人生が展開してしまった為、その事件をずっと今まで追ってきて――そして、アラビア語とイスラム文化の研究に辿り着き、さらには「地球全体規模の平和」を求める活動へと至りました。
 ですが、白山道氏の言動の中には、そうした世界視野を感じさせるものが、まだまだ少ないように思えたのです。
 もしも、「他国のことなんか、関係ない。日本のことだけ考えればいい」というのであれば――それは、私が嫌いな「排他思想」と同じことになってしまう。
 「井の中の蛙 大海を知らず 天の深きを知る」と言ったところで、今や国境や民族という概念が薄らいでいくなか、大海を知らないままでは井の中の蛙はその塩分にやられて死んでしまうことでしょう。

 どんな人でも、必ずや「誰かの意見、情報」というものに触れて、それを指針にしようとします。
 それは、私も同じです。
 また、私が誰かに向けてそうしているように、私の意見を指針としてくださっている方もいることでしょう。

 しかし、ここで皆さんにご理解頂きたいのは「外部のどこを探しても、100%の真理は存在しない」ということです。
 必ずや、その人の、その民族の、その時代背景の「フィルター」がかけられているからです。
 でも、「たったひとつだけ」――100%とは言わないまでも、「純度の高い真理」が存在します。

 それは――あなたの「中に」あるのです。

 どんな知識人、どんな活動家の意見も100%鵜呑みにせず、必ず、「自分のフィルター」を通して、自分色で解釈してください。
 他の人の100%が、他の誰かにとっては15%かもしれないし、30%かもしれないし、80%かもしれない。
 真理は「外部」にあるのではなく、「みなさん自身の内部にしか、存在しない」のです。

 自分にあった知識を真理と受け止め、受け入れられないものは「受け入れなくていい」。
 もし、自分の中で「いや……これ、やっぱり違う」と思ったら、そう気がついた時に修正すればいいだけの話です。
 これからの時代、師が「自分自身」になる時期がやってきます。情報は「利用すべきもの」であって「翻弄されるべきもの」であってはならないのです。

 盲信と鵜呑みが、命取りの時代となります。
 それを避けるには、「出来るだけ多くの人の情報に触れる(大海を知る)」ことがいいと思います。(その機会をひとりでも多くの人に得て頂くため、私はこうした講演会企画を展開しています。)
 これからの蛙は、「大海を知ってこそ、天のさらなる深きに至る」のです。



 井の中の蛙

 大海を知り

 よって、「天の摂理」に感応す――
 





※昨日のセミナーの模様は音声興しして一部サイトにUPします。今しばらくお待ち下さい。

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年明け1月1日を目標に、「YOU are EARTH」のメインサイトを作成中です。完成しましたら、ブログもすべて引越します。(詳細が決まりましたら、また改めてお知らせします。)
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YOU are EARTH セミナー第二弾
WHO are YOU 
―あなたが霊的存在であることの証明―

2010年2月6日 横浜にて開催


エネルギーワークやチャネリングなど、外的存在とアクセスする行為が「霊的な世界」という捉え方がされて久しいですが、本来それは「現実 vs 霊的世界」という二元論から派生している誤った考え方です。
真理は「現実=霊的世界」。霊的な特殊行為をしなくても、私達は「ただ生きているだけ」で、充分霊的存在なのです。
それなら、「どうすれば霊的実存」に気づけるか。霊的実存というのは神秘体験ではなく、「ここに在る」という実感に気づくことそのものです。決して奇抜な行為ではないということを、ご説明します。

詳細については「こちら」にて。
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「mixi」にて「地球未来創造部【アセンション】」コミュニティを運営しています。
地球の未来についてご提案、ご意見などがありましたら、是非コミュニティに参加して頂ければと存じます。(分野は問いません。医療分野、社会分野、教育分野など、様々な視点で「地球の未来」および「理想的な社会・国家」を探求したいと思っています。お気軽にご参加ください。)
http://mixi.jp/view_community.pl?id=4172264
※mixiの会員外の方でコミュに参加されたい方は、左フレームのメールフォームからご相談ください。
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2009-12-13 | 真理 | トラックバック(0) |
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プロフィール

篠崎由羅(しのざきゆら)

Author:篠崎由羅(しのざきゆら)
1970年生。幼少期から哲学・宗教学に造詣を深める。思想および思想史、それに付随した国際事情に興味を抱いて独学を続け、大学ではインド哲学科専攻。東西問わず、両者の思想に渡り研究を深める。

現在は看護師として施設で勤務しながら、その傍らで執筆活動を続けている。2016年11月にYOU are EARTH改め「WE are EARTH」の活動を再始動予定。より良い未来の地球のため、全力を尽くす誓いをたてている。

【篠崎編集担当】


【篠崎の著作本】

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